ノーベルファーマ
東京都中央区に本社をおく医療用医薬品メーカー
ノーベルファーマ株式会社(英文社名:Nobelpharma Co., Ltd.)は、東京都中央区新川に本社を置く医療用医薬品メーカーである。既存の製薬会社から顧みられることの少ない疾病の治療薬(アンメットニーズ医薬品)を開発している。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒104-0033 東京都中央区新川一丁目17番24号 NMF茅場町ビル |
設立 | 2003年6月6日 |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 5010001083303 |
代表者 | 代表取締役社長 塩村仁 |
資本金 | 1,165万円 |
売上高 | 212億400万円(2022年12月期) |
営業利益 | 37億9900万円(2022年12月期) |
経常利益 | 39億4800万円(2022年12月期) |
純利益 | 27億100万円(2022年12月期) |
純資産 | 122億500万円(2022年12月期) |
総資産 | 276億7900万円(2022年12月期) |
従業員数 | 337名(2024年1月現在) |
主要株主 |
久永アンドカンパニー有限会社 株式会社メディパルホールディングス 稲畑産業株式会社 |
外部リンク | http://www.nobelpharma.co.jp/ |
概要
編集ノーベル賞の礎を築いたアルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel )が1870年にNobel Indusrtries Limited を設立。やがて合併による多角化が進められ、世界有数の総合化学会社 ICI 『インペリアル・ケミカル・インダストリーズ』(Imperial Chemical Industries )へと発展、事業部門 ”ICI Nobel ”を稲畑産業が2002年に買収し現在のNobel Enterprises Industries Inc.となる。グループ企業の一員としてノーベルファーマが誕生した。
アンメットニーズの高い医薬品を開発し、その薬剤を必要とする患者の手もとに届けることを使命として、2003年に設立された。オーファンドラッグ、効能・効果の適応外で使用されている医薬品、小児用医薬品などアンメットニーズの高い医薬品の研究開発に鋭意取り組み、必要とされる現場に届けることにより医療へ貢献している。
沿革
編集- 2003年 - 塩村仁社長らの久永アンドカンパニー有限会社及び稲畑産業株式会社の出資により創業 。
- 2008年 - 新医薬品3品目を上市[1]。ウィルソン病治療薬「ノベルジン®カプセル」、子宮内膜症・月経困難症治療薬「ルナベル®配合錠」、新生児痙攣[2]・てんかん重積状態治療薬「ノーベルバール®静注用」。アルフレッサ ファーマと販売および開発に関する提携契約締結。
- 2009年 - エーザイと「GLIADEL® WAFER」[3]の日本におけるライセンス契約を締結。
- 2012年 - 抗痙攣剤ホストイン®発売。抗ウイルス化学療法剤ホスカビル®発売。
- 2013年 - 悪性神経膠腫治療剤ギリアデル®発売。未熟児動脈管開存症治療剤インダシン®及び抗腫瘍性抗生物質コスメゲン®発売。月経困難症治療剤ルナベル®配合錠ULD発売。 悪性神経膠腫診断用剤アラベル®内用剤発売。悪性胸水治療剤ユニタルク®発売 。
- 2014年 - リンパ脈管筋腫症(LAM)治療剤ラパリムス®発売。 未熟児無呼吸発作治療剤レスピア®発売。
- 2015年 - 抗悪性腫瘍(膵・消化管神経内分泌腫瘍)治療薬ザノサー®発売。結節性硬化症に伴う血管線維腫治療用外用剤(シロリムス)が、厚生労働省より先駆け審査の対象品目に指定される(医薬品第1号)。
- 2016年 - 内転型痙攣性発声障害に対する症状根治治療医療機器(チタンブリッジ)が、厚生労働省より先駆け審査の対象品目に指定される(医療機器第1号)。
- 2016年2月 - チタンブリッジが先駆け審査品目に指定(医療機器第1号)。
- 2016年11月 - ホスカビル®をClinigen社に承継。
- 2017年2月- Japan Venture Awards 2017にて塩村仁社長が経済産業大臣賞を受賞
- 2017年3月 - ノベルジン®効能追加(低亜鉛血症)。
- 2018年6月 - ラパリムス®ゲル発売(結節性硬化症に伴う皮膚病変)。
- 2018年7月 - チタンブリッジ®発売(内転型痙攣性発声障害における症状の改善)。
- 2018年10月 - ジェミーナ®配合錠発売(月経困難症)。
- 2019年3月 - 本社を中央区日本橋小舟町から中央区新川に移転。
- 2019年6月 - Nobelpharma America, LLC設立。
- 2019年12月 - リティンパ®発売(鼓膜穿孔)。
- 2020年5月 - Plusultra pharma GmbH 設立。
- 2020年6月 - メラトベル®発売(小児期の神経発達症に伴う入眠困難の改善)。
- 2020年9月 - ホストイン®静注用750 ㎎ノーベルファーマ自販。
- 2020年12月 - 江蘇諾貝仁医薬有限公司設立。
- 2021年7月 - 法令遵守監督本部を新設。
- 2021年9月 - ラパリムス®錠1mg 効能追加 難治性リンパ管疾患] [ リンパ管腫(リンパ管奇形)/リンパ管腫症/ゴーハム病/リンパ管拡張症 ]。
- 2022年3月 - ユニタルク ® 効能追加(外科手術による治療が困難な続発性難治性気胸 )、ルナベル ®配合錠LD/ULD 効能追加(生殖補助医療 における調節卵巣刺激の開始時期の調整)、ジェミーナ ®配合錠 効能追加(生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整)、HYFTOR (sirolimus topical gel)が米国食品医薬品局(FDA)より承認。
- 2022年8月 - 米国にてHYFTOR (sirolimus topical gel)発売。
- 2023年2月 - ウィルソン病治療剤(銅吸収阻害剤)・低亜鉛血症治療剤 『ノベルジン®顆粒 5%』新発売、こども難病生活情報サイト『いんくる~しぶ』 サイトオープン。
- 2023年3月 - 中国において西罗莫司凝胶が 中国国家薬品監督管理局より承認。
- 2023年5月 - 欧州EU全域で結節性硬化症に伴う顔面血管線維腫治療剤「HYFTOR®」販売承認取得。
- 2023年9月 - 英国で結節性硬化症に伴う顔面血管線維腫治療剤「HYFTOR®」販売承認取得。
- 2023年10月 - 欧州EU全域「HYFTOR®」販売(結節性硬化症に伴う顔面血管線維腫治療剤)。
- 2023年11月 - 令和 5 年度 健やか親子 21 全国大会(母子保健家族計画全国大会)ノーベルファーマ株式会社が会長表彰を受賞。
- 2023年12月 - ダイト株式会社によるオーソライズド・ジェネリック(AG) 酢酸亜鉛錠 25mg・同 50mg「ノーベル」 新発売。
- 2024年1月 - 中国での西罗莫司凝胶『纤洛丽®』(シエンルォリ) 日本製品名『ラパリムス®ゲル 0.2%』発売(成人及び 6 歳以上の小児患者の結節性硬化症に関連する顔面血管線維腫)、mTOR 阻害剤「ラパリムス錠® 1 ㎎」「効能又は効果」追加承認 (脈管腫瘍及び難治性脈管奇形:血管内皮腫、房状血管腫、静脈奇形、青色ゴムまり様母斑症候群、混合型脈管奇形、クリッペル・トレノネー・ウエーバー症候群)「ラパリムス顆粒® 0.2%」剤形追加の承認。
脚注
編集主要取引先
編集提携先
編集- ヤンセンファーマ株式会社
- 富士製薬工業株式会社
- Pfizer Inc.
- Teva Pharmaceuticals USA, Inc.
- Partner Therapeutics, Inc.
- 医療イノベーション推進センター
- 日本BI(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)
- Novatech SA