ノックフォワード
ラグビーにおいてボールを前方に落とす反則
(ノック・オンから転送)
ノックフォワード(英: knock-forward、旧称:ノックオン 英: Knock on)とは、ラグビーにおける反則の一つ。日本においては2025年1月6日をもって従来の「ノックオン」から「ノックフォワード」に改称され、順次周知する方針である[1][2][3]。
概要
編集日本ラグビーフットボール協会のルールでは、次のように定義されている。
- プレーヤーがボールを落としボールが前方へ進む、または、プレーヤーが手または腕でボールを前方へたたく、または、ボールがプレーヤーの手または腕に当たってボールが前方へ進み、そのプレーヤーがそのボールを捕りなおす前にボールが地面または他のプレーヤーに触れることをいう。
「前方へ」とは、「相手側のデッドボールラインの方向へ」という意味である。
例外として、相手側がキックすると同時に、またはキックした直後に、プレーヤーがそのボールをチャージダウンした場合は、たとえボールが手または腕にあたって前方に進んだとしてもノックフォワード(ノックオン)とはされない。
スローフォワードと共に、「手でボールを前に進めてはいけない」というラグビーの特徴的なルールの一つで、攻防の大きな転換点となることが多く見られ、「痛恨のノックフォワード(ノックオン)」でネット検索をかけるとヒットするページがいくつもある[4]。この原則は、タグラグビーでもとられている[5]。
この反則が起こった場合の措置
編集故意でないノックフォワード(ノックオン)
編集- 下記のいずれかの場合を除き、その起った地点においてスクラム(ボール投入はノックフォワード(ノックオン)をしたプレーヤーの相手側チーム、以下同様)を組む。
ラインアウトにおける、故意でないノックフォワード(ノックオン)
編集- タッチラインから15メートルの地点においてスクラムを組む。
ノックフォワード(ノックオン)したボールがインゴールに入った場合
編集- 攻撃側のプレーヤーがフィールドオブプレーにおいてノックフォワード(ノックオン)し、そのボールが相手側インゴールに入り、そこでデッドになった場合、ノックフォワード(ノックオン)の起った地点でスクラムを与える(故意にノックフォワード(ノックオン)をした場合を除く)。
インゴールでのノックフォワード(ノックオン)
編集- いずれかのチームのプレーヤーが、インゴールでノックフォワード(ノックオン)をした場合、反則の地点に相対しゴールラインから5メートルの地点でスクラムを与える(故意にノックフォワード(ノックオン)をした場合を除く)。ただし、タッチラインから5メートル以内では組まない。
故意のノックフォワード(ノックオン)
編集インテンショナル・ノックフォワード(ノックオン)ともいう。 上記の各場合が起こる原因には、捕球しようとして球を落とすことがある。手または腕を用いて故意にボールを前方にノックしてはならない。
脚注
編集- ^ 『(1/9更新)(通達)競技規則の改正について』(HTML)(プレスリリース)日本ラグビーフットボール協会、2025年1月9日 。2025年1月11日閲覧。
- ^ 【ラグビー】ノックフォワード(ノックオン)→ノックフォワード ジャッカル→スティール 用語変更を通達/一覧
- ^ 「世界的試験実施ルール」は日本国内では4月1日より施行。ノックフォワード(ノックオン)、ジャッカルなどの用語も変更へ。
- ^ Googleにおいて、""付きで検索すると2,920件。(2020年6月28日時点)
- ^ タグラグビーオフィシャルページ