ノシメガンゼキ(熨斗目岩石、Hexaplex cichoreum)は、アッキガイ科 Muricidae巻貝の一種で、ノシメガンゼキボラとも呼ばれる。成長すると約15cmに達する。貝殻は、縦張肋に多数の棘が突き出ていて、殻口は丸く、水管溝が殻高の3分の1くらいの長さをしめる点など、テングガイ属 Chicoreus の貝とくに日本産のオニサザエ Chicoreus asianus と似ているが、オニサザエの縦張肋はアッキガイ科でよく見られる通り120度おきの3方向であるのに対し、ノシメガンゼキではほぼ60度ごとの6方向に形成される。熱帯西太平洋島嶼沿岸の浅海に棲んで、二枚貝などを食べる[2][3]。  

ノシメガンゼキ 
ノシメガンゼキ
 
分類
: 動物Animalia 
: 軟体動物Mollusca 
: 腹足綱 Gastropoda 
亜綱 : 新生腹足類 Caenogastropoda 
: 新腹足目 Neogastropoda 
上科 : アッキガイ上科 Muricoidea 
: アッキガイ科 Muricidae 
亜科 : アッキガイ亜科 Muricinae 
: ノシメガンゼキ属 Hexaplex 
: ノシメガンゼキ

H. cichoreum[1] 

学名
Hexaplex cichoreum (Gmelin1791) 
和名
ノシメガンゼキ(熨斗目岩石)
英名
endive-like murex 

(中名) 菊居骨螺 (拼音: jú jū gǔ luó)

出典

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  1. ^ Hexaplex cichoreum”. WoRMS. 2020年8月9日閲覧。
  2. ^ 波部忠重; 小菅貞男 (1966/1/15). 原色世界貝類図鑑(II)熱帯太平洋編. 保育社 
  3. ^ ノシメガンゼキボラ”. 微小貝データベース. 2020年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月9日閲覧。

 

外部リンク

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