ネイト・サーモンド
ナタニエル・"ネイト"・サーモンド (Nathaniel "Nate" Thurmond, 1941年7月25日 - 2016年7月16日[1]) はアメリカ合衆国の元バスケットボール選手。
故人 | |
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ポジション | C/PF |
基本情報 | |
愛称 | Nate the Great |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1941年7月25日 |
没年月日 | 2016年7月16日(74歳没) |
出身地 | オハイオ州アクロン |
身長(現役時) | 211cm (6 ft 11 in) |
体重(現役時) | 102kg (225 lb) |
キャリア情報 | |
出身 | ボーリング・グリーン州立大学 |
ドラフト | 1963年 3位 |
永久欠番 |
ウォリアーズ 42 キャバリアーズ 42 |
選手経歴 | |
1963-1974 1974-1975 1975-1977 |
サンフランシスコ/ゴールデンステート・ウォリアーズ シカゴ・ブルズ クリーブランド・キャバリアーズ |
受賞歴 | |
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Stats Basketball-Reference.com | |
7フィート近い大型のセンタープレイヤーとして1960年代後半から70年代前半にかけてゴールデンステート・ウォリアーズの中心選手として活躍した。特にディフェンス時においてはリバウンド獲得に威力を発揮し、ディフェンスの名手としてボブ・ペティットなどと並び称される往年の名選手であった。
1985年にバスケットボール殿堂入りした。
経歴
編集カレッジ時代
編集サーモンドは生まれ育った地元オハイオ州アクロンのアクロンセントラル高校を卒業した。同時期にオハイオ州のミドルタウンにはジェリー・ルーカスもおり、サーモンドは州の高校プレイオフ決勝でジェリー・ルーカスのチームに敗れている。2人ともセンタープレイヤーであったため、サーモンドはジェリー・ルーカスの進学したオハイオ州立大学を避けてボーリング・グリーン州立大学への進学を選択した。大学時代の彼はゲーム平均17.8ポイント、17.0リバウンドの好成績を残し、1963年にはスポーティングニュース紙のオールアメリカンファーストチームに選出されている。
ウォリアーズ時代
編集卒業後サーモンドは1963年のNBAドラフトでサンフランシスコ・ウォリアーズ(現在のゴールデンステート・ウォリアーズ)に1巡目全体3位で指名を受け入団する。1年目のシーズンは平均7.0ポイント、10.4リバウンドを上げ、チームのNBAファイナル進出を助け、オールルーキーファーストチームに選出された。1965年にウォリアーズの中心選手であったウィルト・チェンバレンがフィラデルフィア・セブンティシクサーズへトレードされ、サーモンドはウォリアーズのスターターのセンターとしての地位を獲得する。個人成績も大幅にアップし、 1966-67シーズンには平均18.7ポイント、21.3リバウンド、1967-68シーズンには平均20.5ポイント、22.0リバウンドとゲーム平均リバウンドが20を超えるシーズンも記録した1966-67シーズンにはMVP投票でウィルト・チェンバレンに次いで次点の位置につけた。 しかし、チームとしては弱体化は否めず翌シーズン以降はサーモンドの在籍中にNBAファイナルまで進出する事はなかった。ウォリアーズが次にファイナルまで進出するのは皮肉なことにサーモンドがトレードされた翌年の1975年であり、ウォリアーズはワシントン・ウィザーズを破って優勝する。
ブルズ・キャバリアーズ時代
編集サーモンドは1974-75シーズン終了後シカゴ・ブルズにトレードされる。彼はブルズでのデビュー戦となる1974年10月18日の対アトランタ・ホークス戦で、22ポイント、14リバウンド、13アシスト、12ブロックショットをあげてクアドルプル・ダブルを記録した。
その後1975-76シーズンの途中にクリーブランド・キャバリアーズにトレードされ、1977年に引退した。
サーモンドは1985年に殿堂入りを果した。また1996年にはNBAの50周年を記念して選ばれた「NBA偉大な50選手」の一人にも選出された。
個人成績
編集レギュラーシーズン
編集Season | Team | GP | GS | MPG | FG% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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1963–64 | SFW GSW |
76 | – | 25.9 | .395 | .549 | 10.4 | 1.1 | – | – | 7.0 |
1964–65 | 77 | – | 41.2 | .419 | .658 | 18.1 | 2.0 | – | – | 16.5 | |
1965–66 | 73 | – | 39.6 | .406 | .654 | 18.0 | 1.5 | – | – | 16.3 | |
1966–67 | 65 | – | 42.5 | .437 | .629 | 21.3 | 2.6 | – | – | 18.7 | |
1967–68 | 51 | – | 43.6 | .411 | .644 | 22.0 | 4.2 | – | – | 20.5 | |
1968–69 | 71 | – | 45.2 | .410 | .615 | 19.7 | 3.6 | – | – | 21.5 | |
1969–70 | 43 | – | 44.6 | .414 | .754 | 17.7 | 3.5 | – | – | 21.9 | |
1970–71 | 82 | – | 40.9 | .445 | .730 | 13.8 | 3.1 | – | – | 20.0 | |
1971–72 | 78 | – | 43.1 | .432 | .743 | 16.1 | 2.9 | – | – | 21.4 | |
1972–73 | 79 | – | 43.3 | .446 | .718 | 17.1 | 3.5 | – | – | 17.1 | |
1973–74 | 62 | – | 39.7 | .444 | .666 | 14.2 | 2.7 | .7 | 2.9 | 13.0 | |
1974–75 | CHI | 80 | – | 34.5 | .364 | .589 | 11.3 | 4.1 | .6 | 2.4 | 7.9 |
1975–76 | 13 | – | 20.0 | .444 | .444 | 5.5 | 2.0 | .3 | .9 | 3.7 | |
CLE | 65 | – | 17.4 | .418 | .514 | 5.3 | 1.0 | .3 | 1.3 | 4.6 | |
1976–77 | 49 | – | 20.3 | .407 | .642 | 7.6 | 1.7 | .3 | 1.7 | 5.5 | |
Career | 964 | – | 37.2 | .421 | .667 | 15.0 | 2.7 | .5 | 2.1 | 15.0 | |
All-Star | 5 | 2 | 20.8 | .326 | .375 | 8.8 | .4 | .0 | .0 | 6.2 |
プレーオフ
編集Year | Team | GP | GS | MPG | FG% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1964 | SFW GSW |
12 | – | 34.2 | .438 | .679 | 12.3 | .8 | – | – | 10.0 |
1967 | 15 | – | 46.0 | .433 | .571 | 23.1 | 3.1 | – | – | 15.9 | |
1969 | 6 | – | 43.8 | .392 | .588 | 19.5 | 4.7 | – | – | 16.7 | |
1971 | 5 | – | 38.4 | .371 | .800 | 10.2 | 3.0 | – | – | 17.6 | |
1972 | 5 | – | 46.0 | .434 | .750 | 17.8 | 5.2 | – | – | 25.4 | |
1973 | 11 | – | 41.8 | .398 | .800 | 13.2 | 3.6 | – | – | 14.5 | |
1975 | CHI | 13 | – | 19.5 | .368 | .486 | 6.7 | 2.4 | .4 | 1.6 | 3.5 |
1976 | CLE | 13 | – | 28.8 | .468 | .406 | 9.0 | 2.2 | .5 | 2.2 | 6.7 |
1977 | 1 | – | 1.0 | – | – | 1.0 | .0 | .0 | 1.0 | .0 | |
Career | 81 | – | 35.5 | .416 | .621 | 13.6 | 2.8 | .4 | 1.9 | 11.9 |
記録
編集- 通算リバウンド:14,464(史上10位)
- 平均リバウンド:15.0(史上5位)
- ウォリアーズで記録した通算12,771リバウンドは球団史上1位
- 史上初のクアドルプル・ダブル達成:22得点14リバウンド13アシスト12ブロック(1974年10月18日 シカゴ・ブルズ対アトランタ・ホークス)
関連項目
編集脚注
編集- ^ “元ウォリアーズ・ネイト・サーモンド氏が死去 白血病で闘病生活”. スポーツニッポン. (2016年7月17日) 2016年7月17日閲覧。