ネイト・エブナー(Nate Ebner 1988年12月14日- )はオハイオ州コロンバス出身のアメリカンフットボール選手・ラグビー選手。ポジションはセイフティ

ネイト・エブナー
Nate Ebner
アメリカンフットボール経歴
refer to caption
ニューイングランド・ペイトリオッツ時代の2017年に撮影。
基本情報
ポジション セイフティ
生年月日 (1988-12-14) 1988年12月14日(35歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オハイオ州コロンバス
身長: 6' 0" =約182.9cm
体重: 210 lb =約95.3kg
経歴
大学 オハイオ州立大学
NFLドラフト 2012年 / 6巡目全体197位
初出場年 2012年
初出場チーム ニューイングランド・ペイトリオッツ
所属歴
2012-2019 ニューイングランド・ペイトリオッツ
2020-2021 ニューヨーク・ジャイアンツ
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(3回)
第49回第51回第53回
オールプロ選出(計1回)
2nd(1回)
2016
NFL 通算成績
タックル回数 105回
QBサック 0回
インターセプト 0回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR
Rugby career
ラグビーユニオンでの経歴
ポジション フランカーセンター
アマチュア経歴
チーム 出場 (得点)
2008-2012 オハイオ州立大学 ()
代表
チーム 出場 (得点)
2007  U19アメリカ
2008  U20アメリカ 5 (5)
7人制代表
チーム 大会
2016  アメリカ合衆国
更新日:  January 4, 2019

経歴

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17歳のときに、史上最年少でアメリカ代表に選ばれた。7人制ラグビーの年代別世界選手権に出場、2007年のU19アメリカ代表のMVP、2008年のU20アメリカ代表の最優秀選手に選ばれた[1]

アメリカンフットボール選手としてはオハイオ州立大学で主にスペシャルチームとして起用された[2]

2012年のNFLドラフト6巡でニューイングランド・ペイトリオッツに指名され、4年契約を結んだ。フィラデルフィア・イーグルスとのプレシーズンゲームでインターセプトをあげた[3]

1年目の2012年、ペイトリオッツのスペシャルチーム中、キャプテンのマシュー・スレイターの20タックルに続く17タックルをあげた[4]。またセイフティとして36スナップでプレーした。

2013年も主にスペシャルチームで起用された。第12週のデンバー・ブロンコス戦でオーバータイム残り3分にペイトリオッツのパンターライアン・アレンが蹴った高いパントは、風の影響が強かったことから、ブロンコスのリターナー、ウェス・ウェルカーはキャッチをあきらめ、ボールが止まるのを待つ判断をした。しかしブロンコスのトニー・カーターがボールに触ったことからフリーボールとなったパントをリカバーし、スティーブン・ゴストコウスキーの31ヤードの決勝FGに結びつけて、一時24点差をつけられたチームの勝利に貢献した[5][6]

2014年、彼は親指の怪我で4試合を欠場したが、スペシャルチームとしてチームで2番目に多い11タックルをあげた。この年、ペイトリオッツは第49回スーパーボウルに勝利、彼は初のスーパーボウルリングを手に入れた[7]

2015年12月6日のフィラデルフィア・イーグルス戦でペイトリオッツがタッチダウンした後、珍しいオンサイドドロップキックを行った。このプレーではイーグルスがボールを自陣41ヤード地点で確保した[8]

2016年3月12日、ペイトリオッツと2年240万ドルで契約延長を果たした[9]。この年16試合に出場し19スペシャルチームタックルを記録、AP通信のオールプロの投票で同僚のマシュー・スレイターの14票に次ぐ12票を獲得しセカンドチームに選ばれた[10]。この年、チームは第51回スーパーボウルに出場、延長の末、アトランタ・ファルコンズを34-28で破った。

2017年第12週のマイアミ・ドルフィンズ戦でフェイクパントのプレーで14ヤードを走り、ファーストダウンを獲得したが、そのプレーでひざを負傷して退場[11]、シーズン絶望となった。チームは第52回スーパーボウルに出場したが、彼は欠場、フィラデルフィア・イーグルスに33-41で敗れた。

2018年3月13日、ペイトリオッツと2年の延長契約を果たした[12]。この年チームは第53回スーパーボウルロサンゼルス・ラムズを13-3で破り、彼は3つめのスーパーボウルリングを手に入れた。

2020年3月19日、ニューヨーク・ジャイアンツと1年契約を結んだ[13]

ラグビーとの関わり

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リオデジャネイロオリンピック7人制ラグビーアメリカ代表に選出された[14]

アルゼンチンに14-17で敗れた試合と、ブラジルに26-0で勝った2試合に出場、ブラジル戦の前半にトライをあげた。その試合の後半にはイリーガルタックルでペナルティボックスに入った。グループリーグ最終戦のフィジー戦でもトライをあげたが、チームは得失点差でメダル争いには加われず、9位に終わった。

NFLのシーズン開幕前に行われたラグビーワールドカップセブンズ2018では、NBCスポーツでスタジオ解説者を務めた[15]。2018年、メジャーリーグラグビーのニューイングランド・フリージャックスのマイナーオーナーにペイトリオッツの同僚、パトリック・チャンとともに加わった[16]

脚注

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  1. ^ Brandon Castel (2012年4月28日). “NFL Draft: Herron, Ebner Taken as Brewster Slips Out of Draft”. theozone.net. 2013年12月23日閲覧。
  2. ^ ペイトリオッツが6巡で指名したのは元ラグビー選手”. NFL JAPAN (2012年5月1日). 2013年12月23日閲覧。
  3. ^ Field Yates (2012年8月21日). “Ebner snags interception in loss”. ESPN. 2013年12月23日閲覧。
  4. ^ Mike Reiss (2013年1月5日). “Football journey: Nate Ebner”. ESPN. 2013年12月23日閲覧。
  5. ^ Michael Whitmer (2013年11月28日). “Ryan Allen’s punt gave Patriots the drop on BrHoncos”. ボストン・グローブ. 2014年1月6日閲覧。
  6. ^ ペイトリオッツHC、「風を味方に勝利した」”. NFL JAPAN (2013年11月26日). 2013年12月23日閲覧。
  7. ^ Mike Reiss (2015年2月12日). “Special-teams standout Nate Ebner gets hometown celebration”. ESPN. 2020年3月26日閲覧。
  8. ^ Tim Healey (2015年12月6日). “Patriots attempt unusual drop kick style kickoff”. ボストン・グローブ. 2020年3月26日閲覧。
  9. ^ Mike Reiss (2016年3月13日). “Agent: Patriots agree to contract with special-teamer Nate Ebner”. ESPN. 2020年3月26日閲覧。
  10. ^ Three rookies, Matt Ryan among players named to All-Pro team”. nfl.com (2017年1月6日). 2020年3月26日閲覧。
  11. ^ Dakota Randall (2017年11月26日). “Patriots’ Nate Ebner Converts Fake Punt Vs. Dolphins, Suffers Knee Injury”. nesn.com. 2020年3月26日閲覧。
  12. ^ Doug Kyed (2018年3月13日). “NFL Rumors: Patriots Re-Sign All-Pro Special Teamer Nate Ebner In Free Agency”. nesn.com. 2020年3月26日閲覧。
  13. ^ Michael Eisen (2020年3月19日). “Reports: Giants agree to terms with S Nate Ebner”. ニューヨーク・ジャイアンツ. 2020年3月26日閲覧。
  14. ^ リオ2016アメリカ代表スコット発表、スーパーボウル優勝者のネイト・エブナーがメンバー入り ”. World Rugby. 2016年8月10日閲覧。
  15. ^ Rich Garven. “Pats’ Nate Ebner glad to be back on football field”. The Worcester Telegram & Gazette. 2020年3月26日閲覧。
  16. ^ Zack Cox (2020年2月18日). “How Patriots’ Nate Ebner, Patrick Chung Became Part Owners Of Pro Rugby Team”. nesn.com. 2020年3月26日閲覧。

外部リンク

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