ニック・ヴァレロンガ
ニック・ヴァレロンガ(Nick Vallelonga, 1959年9月13日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、脚本家、映画監督、プロデューサーである。
ニック・ヴァレロンガ Nick Vallelonga | |||||||||||||
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生年月日 | 1959年9月13日(65歳) | ||||||||||||
出生地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス区 | ||||||||||||
職業 | 俳優・脚本家・監督・プロデューサー | ||||||||||||
活動期間 | 1972年 - 活動中 | ||||||||||||
著名な家族 | トニー・リップ (父親) | ||||||||||||
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人物
編集脚本・製作を務めた映画『グリーンブック』(2018年)により第91回アカデミー賞作品賞と脚本賞を獲得した。監督映画には『ダブルクロス/陰謀』(1995年)、『Choker』(2005年)、『ベルベット・スパイダー』(2008年)などがある。
生い立ちとキャリア
編集ニューヨークで俳優のトニー・リップのもとに生まれる[1][2][3]。最初期は父と共に『ゴッドファーザー』、『スプラッシュ』、『グッドフェローズ』、『女と男の名誉』などに端役で出演した。クリストファー・コッポラ監督の『プロフェッショナル』で脚本家デビューを果たす[4]。以降は俳優を続けつつ映画製作者としても活動する。
2018年にヴァレロンガは父とピアニストのドン・シャーリーの友情を描いた映画『グリーンブック』で共同脚本、製作を務めて多数の賞を獲得したが、一方でシャーリーの遺族からは事実誤認のある内容だと非難を浴びた。『バラエティ』でヴァレロンガは「(シャーリー家が)認知していない多くの情報があり、そして私が彼らと話さなかったことで彼らは傷つけられてしまった。しかし正直に言うと、ドン・シャーリーは私に誰にも話さないようにと言った。そして彼は自分の人生の特定の部分だけを望んでいた(中略)だから私が彼らに連絡をしなかったと言われても、約束を破りたくはなかったのでそれは困難だった」と語った[5][6]。
論争
編集2015年にヴァレロンガは9・11事件を喜ぶムスリムを目撃したと主張する話を肯定するツイートを投稿していた。2019年1月にそのツイートがやり玉に挙がると彼は「謝罪したい。私は自分の人生を通し、違いを克服して意気投合するという物語をスクリーンに持ち込もうとしたのであり、『グリーンブック』に関係する全ての人々に非常に申し訳ないと思う」と答えた[7]。
フィルモグラフィ
編集映画
編集年 | 作品 | 役職 | 役名 | 備考 |
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1972 | ゴッドファーザー The Godfather |
出演 | 結婚式のゲスト | クレジット無し |
1984 | スプラッシュ Splash |
出演 | ニュースカメラマン | クレジット無し |
パッショネイト 悪の華 The Pope of Greenwich Village |
出演 | スティックボール選手 | クレジット無し | |
1985 | 女と男の名誉 Prizzi's Honor |
出演 | 放火魔 | クレジット無し |
1990 | グッドフェローズ Goodfellas |
出演 | ヘンリーの背後に座る受刑者 | クレジット無し |
1993 | サイコ・コップ/戦慄のパーティー Psycho Cop 2 |
出演 | マイク | |
プロフェッショナル Deadfall |
脚本 | — | ||
1994 | A Brilliant Disguise | 出演・監督 | ブライアン | |
1995 | ダブルクロス/陰謀 In the Kingdom of the Blind, the Man with One Eye Is King |
出演・監督・脚本・製作 | アル | |
1997 | The Corporate Ladder | 出演・監督・脚本 | フランキー | |
2000 | コヨーテ・アグリー Coyote Ugly |
出演 | 警官 | |
2005 | Choker | 出演・監督・脚本・製作 | フランク・ルッソ | |
2006 | オール・イン/エースの法則 All In |
出演・監督・製作 | トニー | |
Machine | 出演・製作 | サント | ||
2007 | 新・王子と少年 A Modern Twain Story: The Prince and the Pauper |
製作 | — | テレビ映画 |
2008 | ベルベット・スパイダー Stiletto |
監督・製作 | — | |
2011 | Yellow Rock | 監督 | — | |
2012 | ジョーズ・リターン Jersey Shore Shark Attack |
出演 | ヴィニー | テレビ映画 |
2016 | ザ・ヴィジランテ 世界最強の私設軍隊 Vigilante Diaries |
出演・製作 | ドアガイ | |
リベンジ・リスト I Am Wrath |
製作総指揮 | — | ||
2018 | グリーンブック Green Book |
出演・脚本・製作 | オーギー | |
2020 | カムバック・トゥ・ハリウッド!! The Comeback Trail |
出演 | ギャングのボス |
テレビシリーズ
編集年 | 作品 | 役名 | 備考 |
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2003 | ER緊急救命室 ER |
コーラー | 第10シーズン第9話「去りし者」 |
2013 | New Girl / ダサかわ女子と三銃士 New Girl |
オーナー | 第2シーズン第13話「オヤジは詐欺師」 |
受賞とノミネート
編集賞 | 年 | 部門 | 作品 | 結果 |
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アカデミー賞 | 2018[8] | 作品賞 | グリーンブック | 受賞 |
脚本賞 | 受賞 | |||
英国アカデミー賞 | 2018[9] | 作品賞 | ノミネート | |
オリジナル脚本賞 | ノミネート | |||
ゴールデングローブ賞 | 2018[10] | 脚本賞 | 受賞 | |
サテライト賞 | 2018[11] | オリジナル脚本賞 | ノミネート | |
クリティクス・チョイス・アワード | 2018[12] | オリジナル脚本賞 | ノミネート | |
サンディエゴ映画批評家協会賞 | 2018[13][14] | オリジナル脚本賞 | ノミネート | |
デトロイト映画批評家協会賞 | 2018[15][16] | 脚本賞 | 受賞 | |
ハリウッド映画賞 | 2018[17] | 脚本賞 | 受賞 | |
ワシントンD.C.映画批評家協会賞 | 2018[18] | オリジナル脚本賞 | ノミネート | |
全米製作者組合賞 | 2018[19] | 劇場映画賞 | 受賞 |
参考文献
編集- ^ Thomas Riggs (August 2007). Contemporary Theatre, Film and Television. Cengage Gale. ISBN 978-0-7876-9050-2
- ^ “Nick Vallelonga Biography (1959-)”. Filmreference.com (1959年9月13日). 2019年1月23日閲覧。
- ^ “Nick Vallelonga Interview: Green Book”. ScreenRant. 2019年1月23日閲覧。
- ^ Tom Stockman (2012年11月16日). “Wamg Interview: Nick Vallelonga - Director Of Yellow Rock”. We Are Movie Geeks. 2019年1月23日閲覧。
- ^ Wagmeister, Elizabeth (2019年1月9日). “‘Green Book’ Writer Nick Vallelonga Defends Film After Family Backlash – Variety”. Variety.com. 2019年1月23日閲覧。
- ^ Andrew Pulver (2019年1月10日). “Green Book film-makers in line of fire as sexual and religious controversies emerge | Film”. The Guardian. 2019年1月23日閲覧。
- ^ Sopan Deb (January 11, 2019). “‘Green Book’ Writer Apologizes for Anti-Muslim Twitter Post From 2015”. New York Times. February 25, 2019閲覧。
- ^ “THE 91ST ACADEMY AWARDS”. oscars.org. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “Film 2019”. 英国映画テレビ芸術アカデミー. 2019年3月4日閲覧。
- ^ Staff (December 6, 2018). “'Vice,' 'The Assassination of Gianni Versace' lead 2019 Golden Globe nominations”. Los Angeles Times. December 6, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。December 6, 2018閲覧。
- ^ “2018 Nominees” (November 28, 2018). December 19, 2018閲覧。
- ^ Harris, Hunter (December 10, 2018). “The Favourite, Black Panther Lead Critics' Choice Awards Nominations”. Vulture.com. December 11, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。December 19, 2018閲覧。
- ^ “2018 San Diego Film Critics Society’s Award Nominations”. San Diego Film Critics Society (December 7, 2018). December 7, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。December 19, 2018閲覧。
- ^ “2018 San Diego Film Critics Society's Award Winners”. San Diego Film Critics Society (December 11, 2018). December 11, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。December 19, 2018閲覧。
- ^ “The 2018 Detroit Film Critics Society Awards Nominations”. Detroit Film Critics Society (November 30, 2018). November 30, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。December 19, 2018閲覧。
- ^ “The 2018 Detroit Film Critics Society Awards”. Detroit Film Critics Society (December 3, 2018). December 4, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。December 19, 2018閲覧。
- ^ "The 22nd Annual 'Hollywood Film Awards®' Marked The Launch Of Awards Season With A Star-Studded Evening" (Press release). Hollywood, CA: Hollywood Film Awards. November 4, 2018. 2018年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月19日閲覧。
- ^ "The 2018 WAFCA Awards". Washington D.C. Area Film Critics Association (Press release). 3 December 2018. 2018年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月3日閲覧。
- ^ McNary, Dave (January 4, 2019). “Producers Guild Awards Nominees Include 'Black Panther,' 'A Star Is Born,' 'Vice'”. Variety January 4, 2019閲覧。