ニセミギワバエ科
ニセミギワバエ科(Canacidae)は、ハエ目(双翅目)に属する科の一つ。ニセミギワバエ科に属する種は世界中に分布しており、ニセミギワバエ(Procanace grisescens)など307種が記録されている[1]。
ニセミギワバエ科 | ||||||||||||||||||||||||
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Tethina lusitanica (広義のニセミギワバエ科)
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Canacidae Jones, 1906 | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Canaceidae Hendel, 1916 | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
beach flies surf flies surge flies | ||||||||||||||||||||||||
亜科 | ||||||||||||||||||||||||
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和名はイソバエ科ともいう。
特徴
編集ニセミギワバエ科の多くの種は海岸近くなどで見られるが、内陸の塩生の土地やアルカリ性の環境に生息する種もある[1]。またハワイでは草原や淡水域にみられる種もある[1]。
ニセミギワバエ科の種の体サイズは1.6-4.0mmで、小型種または中型種である[1]。体は薄い黄色から褐色の細かい毛でおおわれていることが多い[1]。
成虫の外見はミギワバエ科の各種と類似するが、翅の臀室や第一経脈の有無(ミギワバエにはどちらもない、ニセミギワバエにはどちらもある)、前縁脈の切れ込み位置の違いなど、翅脈によって識別可能である[2]。
分類
編集ニセミギワバエ科には6つの亜科が含まれるが、そのうち Tethininae 亜科はハマベホソバエ科(イソベバエ科、Tethinidae)として独立の科として扱われていた。しかし2000年代以降の研究によって、ハマベホソバエ科は側系統群であることが示唆され、ハマベホソバエ科を広義のニセミギワバエ科(Canacidae s.l.)に含めるとする主張が示されている[1]。
ニセミギワバエ科に属する分類群として6亜科27属307種が記録されているが[1]、ハマベホソバエ科を独立の科として扱う場合、約16属180種がハマベホソバエ科に属する。
脚注
編集- ^ a b c d e f g Munari, Lorenzo; Mathis, Wayne N. (2010). “World Catalog of the Family Canacidae (including Tethinidae) (Diptera), with keys to the supraspecific taxa” (PDF). Zootaxa (Auckland, New Zealand: Magnolia Press) 2471: 1–84. ISSN 1175-5334 25 January 2012閲覧。.
- ^ 川合禎次、谷田一三(共編)『日本産水生昆虫―科・属・種への検索』(2005年、東海大学出版会)p.1258