ナヒチェヴァン (都市)

アゼルバイジャンの都市
ナヒチェヴァン市から転送)

座標: 北緯39度11分35秒 東経45度25分42秒 / 北緯39.19306度 東経45.42833度 / 39.19306; 45.42833

ナヒチェヴァンアゼルバイジャン語: Naxçıvan, ペルシア語: نخچوان Nakhchuvān, 英語:Nakhichevan)は、アゼルバイジャン内にあるナヒチェヴァン自治共和国の首都である。区別してナヒチェヴァン市とも。

ナヒチェヴァン
Nakhichevan
Naxçıvan
アゼルバイジャンの旗
位置
アゼルバイジャンにおけるナヒチェヴァンの位置の位置図
アゼルバイジャンにおけるナヒチェヴァンの位置
座標 : 北緯39度11分35秒 東経45度25分42秒 / 北緯39.19306度 東経45.42833度 / 39.19306; 45.42833
行政
アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
 市 ナヒチェヴァン
地理
面積  
  市域 15 km2 (6 mi2)
    陸上   14.2 km2 (5.5 mi2)
    水面   0.8 km2 (0.3 mi2)
人口
人口 (2010年現在)
  市域 74,500人
その他
等時帯 アゼルバイジャン時間 (UTC+4)

概要

編集

現在の人口は6万人を超えており、ガラス製品、家具、織物、絨毯、アルミニウム、タバコなどを生産している。空港、道路、鉄道網によって交通の要衝として栄えていたが、1988年から始まったナゴルノ・カラバフ戦争によってアゼルバイジャンの他地域から孤立してしまった。

土壌浸食や洪水の被害にたびたび悩まされており、これを防ぐための緑化、植林が積極的に行われている。

史跡

編集
 
モミネ・ハトゥン廟(中央の塔)

交通

編集

ナヒチェヴァンへはナヒチェヴァン国際空港英語版に飛行機で向かうのが一番便利である。国内線があるのはバクーギャンジャ

他国を経由する場合、飛行機ならモスクワイスタンブール便がある。バスを利用する場合トルコイランから1日数本の路線が結ばれている。アゼルバイジャン国民はイランルートで本土からの渡航が可能であるが、アゼルバイジャン政府は観光目的のマルチビザを発行しないため、外国人観光客はこのルートを辿ることが困難であった。

2020年ナゴルノ・カラバフ紛争の講和条約にて、アゼルバイジャン本土とナヒチェヴァンを結ぶ回廊の建設が決定された[1]ことにより、イランを経由しない陸路が開発される予定であったが、両国間の緊張により協議は難航している。

2022年3月11日に、アゼルバイジャンとイランは、アルメニア領を迂回しイラン領内を経由する輸送路についての協定の覚書を交わし、調印した。この輸送路は回廊という表現があることから、イランの検問を受けずに通過できるものとの見方がある。道路と鉄道の新設が予定され、建設費用はアゼルバイジャンが負担する模様である[2]

市内交通としては、3路線からなるトロリーバスTrolleybuses in Nakhchivan)が2004年まで存在した [3]

姉妹都市

編集

出身者

編集

脚注

編集
  1. ^ ロシア・トルコ両首脳がナゴルノ・カラバフについて会談ParsToday2020年11月11日付
  2. ^ Azerbaijan, Iran sign transport deal bypassing Armenia | Eurasianet” (英語). eurasianet.org. 2022年3月19日閲覧。
  3. ^ 15. Нахичевань (троллейбус)” [15. Nahičevan (trolleybus)] (ロシア語). Горэлектротранс (Electrotrans) website. Дмитрий Зиновьев (Dmitry Zinoviev). 26 September 2012閲覧。