ナイト (チェス)

チェスの駒

ナイト (Knight、♘♞)はチェスの駒の一種。騎士を表し、馬の頭の形をしている。

チェス
キング
クイーン
ルーク
ビショップ
ナイト
ポーン

初期配置

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abcdefgh
8
 
 
 
 
 
8
77
66
55
44
33
22
11
abcdefgh
ナイトの初期配置

白ナイトはb1とg1、黒ナイトはb8とg8に配置する。

  • ナイトは棋譜上では N で表される(綴りはKnightだが、Kはキングに使われているため)。古くは「Kt」と略すこともあった。

駒の動き

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ナイトの基本的な動き
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動きの基本
ナイトは最大8箇所の、任意のマス(どこでも好きなマス)に移動できる。
アルファベットの「Y」の字を、4方向に広げたような動きになる。
ナイトは、敵味方および種類を問わず、他の駒を飛び越す事ができる。

独特な動きから、チェス初心者や初級者がゲーム中で扱いにくい駒といわれる。

図1 : 移動できるマスに敵の駒がある場合、その駒を取る事ができる。取った後は、その駒があったマスに移動する。
図2 : 味方の駒がいるマスには移動できない。
図3 : (敵味方に関係なく)他の駒を飛び越える事ができる。

図1
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敵の駒を取って、そのマスに移動できる。
図2
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味方のいるマスには移動できない。
図3
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55
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他の駒を飛び越える事ができる。

ナイトの価値

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  キング クイーン ルーク ビショップ ナイト ポーン
駒の価値 ∞(無限大) 9 5 3 3 1
  • この評価は一般的なものであり、絶対的なものではない。これに従えば、ビショップと同程度の価値があることになるが、チェスの局面によって駒の価値は変動する。
  • ナイトはビショップとともに「小駒」と呼ばれている[注釈 1]

ナイトの顔の向き

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ナイトの駒には馬の顔がついているため、チェスの他の駒とは異なり駒に向きがある。対局中などにおけるその向き(置き方)については、国際チェス連盟日本チェス協会も特に規定は設けていない。そのため真正面・右向き・左向き・斜め向きなど、各プレイヤーの好みで配置できる。

  • 左右のナイトを別向きに並べても、ルール上まったく問題ない。
  • 対戦相手のナイトに合わせて、自分のナイトを並べる必要もない。
  • ただし、ナイトを後ろ向きにする事だけは慣習上避ける傾向にある。

(日本チェス協会 公開質問室 Q46より)

デザイン

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紋章学においてナイトはとくにドイツで用いられる。紋章学におけるナイトは、双頭のことが多い[1]

シュプリンガー・サイエンス・アンド・ビジネス・メディアロゴもナイトを使用している。ドイツ語でナイトをSpringer(はねる者)ということに由来する。

脚注

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注釈

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  1. ^ 英語ではマイナー・ピース(minor piece)、またはライト・ピース(light piece)となる。

出典

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関連項目

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