ナイセ川

オーデル川の支流

ナイセ川(ナイセがわ、ドイツ語Neiße)は、オーデル川支流チェコ北部に源流を発し、第二次世界大戦後に設定されたドイツポーランド国境であるオーデル・ナイセ線の一部を成す。全長252km。

ナイセ川(ニサ・ウジツカ川)
ナイセ川 2006年7月8日撮影
ナイセ川
延長 252 km
流域面積 4,297 km2
水源 チェコイゼラ山脈
河口・合流先 オーデル川
流域 チェコドイツポーランド
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源流を示す石碑
オーデル川とナイセ川の流域地図

名称

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ドイツ語では正式にはラウジッツァー・ナイセLausitzer Neiße)といい、ポーランド語ではニサ・ウジツカNysa Łużycka、ヌィサとも)、チェコ語ではルジツカー・ニサLužická Nisa)と呼ばれる。これらはいずれも「ラウジッツ地方のナイセ(ニサ)川」を意味する。

地方名が冠されているのは同じ「ニサ(ナイセ)」の名を持つ河川がほかにも存在するからである。

  • ニサ・クウォツカ(ポーランド語:Nysa Kłodzka、ドイツ語:Glatzer Neiße グラッツァー・ナイセ) - ドルヌィ・シロンスク県(下シレジア)南端のクウォツコ(Kłodzko、かつてのグラッツ Glatz)からニサ(ナイセ)の町を経て195kmにわたり下シレジアを流れオーデル川に入る。
  • ニサ・シャロナ(ポーランド語:Nysa Szalona、ドイツ語:Wütende Neiße ヴューテンデ・ナイセ) - 下シレジアを流れ カチャヴァ川(Kaczawa、かつてのカッツバッハ川 Katzbach)を経てオーデル川に入る。全長51km。

さらにこれらの河川の支流にも「ニサ」の名を持つものがある。しかしラウジッツのナイセ川が同名の河川の中で最も長く、国境の川としても有名であることから、単に「ナイセ川」と言えば通常これを指す。

地理

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ラウジッツのナイセ川はチェコ北端のイゼラ山脈英語版に発し、山脈内のヤブロネツ・ナド・ニソウリベレツを経てドイツとチェコの国境を1kmほど流れ、ドイツとポーランドの国境へ入る。

ドイツ側はザクセン州ブランデンブルク州、ポーランド側はドルヌィ・シロンスク県およびルブシュ県の間の国境沿いを北に流れる。途中の街には、ツィッタウ(ドイツ)、ゲルリッツ/ズゴジェレツ(ドイツ/ポーランド)、ピエンスク英語版(ポーランド)、バート・ムスカウ英語版/ウェンクニツァ英語版(ドイツ/ポーランド)、フォルスト英語版(ドイツ)、グーベン英語版/グービン英語版(ドイツ/ポーランド)などがあり、ゲルリッツなどのように第二次世界大戦後に街が両国に二分された都市も多い。

グービンとアイゼンヒュッテンシュタットの間でオーデル川と合流する。

全長252kmのうち54kmはチェコ領内、198kmはドイツ・ポーランド国境を流れる。