ドンチュー・ジャスト・ノウ・イット
ドンチュー・ジャスト・ノウ・イット(Don’t You Just Know It)は、ニューオーリンズ出身のR&Bピアニスト、ヒューイ・"ピアノ"・スミスがザ・クラウンズとレコーディングした楽曲。1958年にエイス・レコードよりシングル盤でリリースされた。
「ドンチュー・ジャスト・ノウ・イット」 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヒューイ・"ピアノ"・スミス・アンド・ザ クラウンズ の シングル | ||||||||
B面 | ハイ・ブラッド・プレッシャー | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | シングル | |||||||
録音 | ルイジアナ州ニューオーリンズ | |||||||
ジャンル | リズム・アンド・ブルース | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | エイス・レコード | |||||||
作詞・作曲 | Huey Smith, Johnny Vincent | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
9位(米国 ポップス)、4位 (米国 R&B) (1957年) | ||||||||
ヒューイ・"ピアノ"・スミス・アンド・ザ クラウンズ シングル 年表 | ||||||||
| ||||||||
|
同年、ビルボードのポップス・チャートで9位まで上昇し、チャートインは13週に渡った。R&Bチャートでも4位を記録、9週に渡ってチャート入りしている[2][3]。
概要
編集コール・アンド・レスポンスで繰り返されるタイトルの「ドンチュー・ジャスト・ノウ・イット」(知らないのか?の意)は、この曲をヒューイ・スミスが作曲した当時、グループの運転手をしていたルディ・レイ・ムーアの口癖から取ったもの[4]。「アハハハ、ヘーイオ、グバグバグバグバ」という陽気なコーラスが印象的なノベルティ・ソングである。
シングル
編集年 | 曲名 | レーベル名 | レコードNo. | 最高位 | |
---|---|---|---|---|---|
米国ポップス[5] | 米国R&B[2] | ||||
1958年 | A: Don't You Just Know It |
Ace | 545 | 9 — |
4 — |
参加ミュージシャン
編集ヴォーカルは、ザ・クラウンズのシンガー3人が交代で歌っている。
- Huey "Piano" Smith ヒューイ・"ピアノ"・スミス - piano
- Gerri Hall ジェリ・ホール - vocals
- Bobby Marchan ボビー・マーシャン - vocals
- Roosevelt Wright ルーズヴェルト・ライト - vocals
- Robert Parker ロバート・パーカー - tenor saxophone
- Alvin "Red" Tyler アルヴィン・"レッド"・タイラー - baritone saxophone
- Charles "Hungry" Williams チャールズ・"ハングリー"・ウィリアムズ - drums[4][6]
映画などでの使用
編集1986年の「The Big Easy」(デニス・クエイド主演)、ガイ・リッチー監督による「スナッチ」(2000年)、ロン・モラー監督の「ローカルボーイズ」 (2002年)などの映画のサウンドトラックでこの曲が使われている。
日本では、2005年に放映されたサントリーの清涼飲料水「DAKARA」のCFにこの曲が使用され話題となった。2021年にはサントリーの発泡酒、「金麦〈ザ・ラガー〉」のCFにも使用され、2022年現在放映中である[7]。
主なカバー・バージョン
編集ドクター・ジョンが1972年のアルバム「ガンボ」の中でヒューイ・スミス・メドレーの中の1曲として取り上げたのを始め、多くのアーティストによるカバーが存在する。
年 | アーティスト名 | 収録アルバム |
---|---|---|
1967年 | ザ・モーズ (ザ・マウズ) | 『Hold On』("Ha Ha Ha")[8] |
1968年 | ザ・ワイルドワンズ | 『ザ・ワイルド・ワンズ・リサイタル '68』("Ha Ha Ha")[9] |
1972年 | ドクター・ジョン | 『Dr. John's Gumbo』 |
1974年 | シャ・ナ・ナ | 『Hot Sox』 |
1975年 | ドクター・フィールグッド | 『Malpractice』(『不正療法』) |
1985年 | アマズールー | 『Amazulu』 |
1999年 | 久保田麻琴 と夕焼け楽団 | 『Live Sunset 64 40』 |
2008年 | リトル・フィート | 『Join The Band』 |
出典:[10]
脚注
編集- ^ Discogs- Huey "Piano" Smith & His Clowns - Don't You Just Know It
- ^ a b Joel Whitburn's Top R&B Singles 1942-1988 (Record Research), P. 380
- ^ RecordAndCharts - Huey (Piano) Smith & The Clowns: Don’t You Just Know It
- ^ a b Huey "Piano" Smith and the Rocking Pneumonia Blues 著者:John Wirt, LSU Press、2014年、P. 65
- ^ Whitburn, Joel (1986). Joel Whitburn's Pop Memories 1890–1954. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research. p. 301. ISBN 0-89820-083-0
- ^ The Blues Discography 1943-1970 The Classic Years, Les Fancourt & Bob McGrath (Eyeball Productions)
- ^ 金麦〈ザ・ラガー〉新TV-CM「大満足(新発売)」「大満足」 1月30日(土)から全国でオンエア開始 2022年7月1日閲覧。]
- ^ 昭和ドーナツ盤 芽瑠璃堂 2023年5月6日閲覧
- ^ ワイルドワンズ・リサイタル Universal Music Japan。2023年5月6日閲覧
- ^ Second Hand Songs - Don’t You Just Know It
参考文献
編集- ジョン・ワート『ニューオーリンズR&Bをつくった男 ヒューイ・“ピアノ”・スミス伝』陶守正寛訳、DU BOOKS、2022年11月