ドレスデン市電NGT 8 DD形電車
NGT 8 DDは、ドイツの都市・ドレスデンの路面電車であるドレスデン市電で使用されている電車。バリアフリーに適した超低床電車(部分超低床電車)で、大量輸送を念頭に置いた設計となっている[1][2]。
ドレスデン市電NGT 8 DD形電車 | |
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NGT 8 DD(2006年撮影) | |
基本情報 | |
運用者 | ドレスデン交通企業体 |
製造所 | ボンバルディア・トランスポーテーション |
製造年 | 2001年 - 2002年 |
製造数 | 23両(2701 - 2723) |
投入先 | ドレスデン市電 |
主要諸元 | |
編成 | 7車体連接車、片運転台 |
軸配置 | Bo′+Bo′+2′+Bo′ |
軌間 | 1,450 mm |
最高速度 | 70.0 km/h |
車両定員 |
236人(着席112人) (乗客密度4人/m2) |
車両重量 | 41.8 t |
全長 | 41,020 mm |
全幅 | 2,300 mm |
全高 | 3,475 mm |
主電動機 | かご形三相誘導電動機 |
主電動機出力 | 95 kW |
出力 | 570 kW |
制御方式 | VVVFインバータ制御 |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。 |
概要・運行
編集ドレスデン市電の利用客増加に対応するため、1996年から営業運転を開始したNGT 6 DDを基に設計が行われた、車内の大部分(80 %)が低床構造となっている片運転台の超低床電車(部分超低床電車)。5車体連接車であるNGT 6 DDに中間車体を追加した7車体連接車で、そのうち車体が短い中間車体には主電動機が搭載された動力台車が設置されている。全長は41 m以上で、定員数はNGT6DDの184人から約1.28倍増加した236人となっている[1][2][5]。
2001年から2002年まで製造が行われ、2020年現在全23両(2701 - 2723)が使用されている。2020年代以降は16年間の延命も兼ね、各種安全対策の向上や車体修繕などの近代化工事が行われる予定である[1][2][3][6]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d “Barrierefreie Straßenbahnen”. Dresdner Verkehrsbetriebe AG. 2020年7月16日閲覧。
- ^ a b c d Ryszard Piech (2009年2月17日). “Tramwaje niskopodłogowe w Dreźnie”. Infotram. 2020年7月16日閲覧。
- ^ a b Georg Kochan (2019-2). “Dresdner Straßenbahnen, die Geschichte schrieben”. bewget! (Dresdner Verkehrsbetriebe AG): 36 2020年7月16日閲覧。.
- ^ 国際協力機構、東京都交通局、アルメック VPI『添付資料 2 都市鉄道のシステム (PDF)』(レポート)〈鉄道整備と都市・地域開発を連携させる開発のあり方に関する調査最終報告書〉、2017年11月、27頁。2020年7月16日閲覧。
- ^ 鹿島雅美「ドイツの路面電車全都市を巡る 2」『鉄道ファン』第46巻第1号、交友社、2006年1月1日、160-163頁。
- ^ Landeshauptstadt Dresden; Dresdner Verkehrsbetriebe AG (27 July 2018). Green City Plan der Landeshauptstadt Dresden im Rahmen des Sofortprogramms Saubere Luft 2017-2020 (PDF) (Report). p. 95. 2020年7月16日閲覧。