ドリュー・ホリデー

アメリカのバスケットボール選手 (1990 - )

ドリュー・ランドール・ホリデー[表記 1]Jrue Randall Holiday, [r]; 1990年6月12日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身のプロバスケットボール選手。NBAボストン・セルティックスに所属している。ポジションはポイントガードまたはシューティングガード。兄のジャスティン・ホリデー、弟のアーロン・ホリデーもNBA選手。

ドリュー・ホリデー
Jrue Holiday
ミルウォーキー・バックスでのホリデー
(2021年)
ボストン・セルティックス  No.4
ポジション PG / SG
所属リーグ NBA
基本情報
愛称 J-Holla
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1990-06-12) 1990年6月12日(34歳)
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス
身長 191cm (6 ft 3 in)
体重 93kg (205 lb)
ウィングスパン 200cm  (6 ft 7 in)[1]
シューズ ナイキ[2]
キャリア情報
高校 キャンベル・ホール高等学校英語版
大学 UCLA
NBAドラフト 2009年 / 1巡目 / 全体17位[1]
プロ選手期間 2009年–現在
経歴
20092013フィラデルフィア・76ers
20132020ニューオーリンズ・ペリカンズ
20202023ミルウォーキー・バックス
2023ボストン・セルティックス
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
2021 東京
2024 パリ

学生時代

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ハイスクール

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ホリデーはショーンとトヤ(旧姓デクリー)ホリデーの間に生まれた[3]。両親はともにアリゾナ州立大学でバスケットボールをプレーしていたことがあり[3]、トヤは1982年にPac-12の年間最優秀選手に選ばれている[4]。ホリデーはカリフォルニア州スタジオシティ英語版にあるキャンベル・ホール・スクール英語版に通った。シニアになると、1試合あたり平均25.9得点、11.2リバウンド、6.9アシスト、4.8スティールを残し、チームは31勝5敗でカリフォルニア州のタイトルを獲得した。ホリデーは、en:Rivals.comに2008年のクラスで全米1位、2位のポイントガードと格付けられた。そしてホリデーはゲータレード年間最優秀選手にも選ばれ、マクドナルド・オール・アメリカンにも出場し、14得点、5リバウンド、3アシスト、5スティールを記録した。

カレッジ

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大学は地元のUCLAブルーインズ)に進学し、ダレン・コリソンらと共に1年間だけプレーした後、2009年のNBAドラフトにエントリーした。

NBAキャリア

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フィラデルフィア・76ers

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2013年のシクサーズでのホリデー

NBAドラフトではフィラデルフィア・76ersから全体17位で指名を受けた。1年目から先発で起用され、3年目の2012-13シーズンには、開幕前に5年間の延長契約を締結。初のNBAオールスターゲームにも出場するなど自己最高のシーズンを送った。

ニューオーリンズ・ペリカンズ

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2013年のNBAドラフト開催日に、ニューオーリンズ・ペリカンズが6位で指名したナーレンズ・ノエルの交渉権との交換トレードでペリカンズに移籍した[5]。後の2015年6月、このトレードでフィラデルフィア・セブンティシクサーズが、疲労骨折が有ることを隠蔽していたとして、NBAより300万ドルの制裁金を課された[6]

2016-17シーズンは、夫人の脳腫瘍の手術後の看病と第1子を出産したことを理由に、開幕から欠場していたが、11月16日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦でシーズン初出場を果たした。

2018年3月6日に行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦で19得点、キャリアハイとなる17アシストを記録、試合はペリカンズが121-116で勝利した[7]。2018年3月27日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦でトリプル・ダブルとなる21得点、11アシスト、11リバウンドを記録、試合はブレイザーズに107-103で敗れた[8]。4月17日のプレーオフ1回戦、対ポートランド・トレイルブレイザーズの2戦目でプレーオフでのキャリア・ハイとなる33得点を記録、試合は111-102で勝利した[9]。第4戦では1戦目を上回る41得点を記録、試合は131-123で勝利しペリカンズが4勝0敗のスウィープでシリーズを勝利した[10]

2020年3月8日、ミネソタ・ティンバーウルブズ戦にてシーズンハイの37得点、9リバウンド、8アシストを記録しチームは120-107で勝利した[11]

ミルウォーキー・バックス

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2020年11月24日、デンバー・ナゲッツオクラホマシティ・サンダーを含む4チーム間トレードでミルウォーキー・バックスに移籍した[12]。移籍1年目の2020-21シーズンはシーズン途中の2021年4月5日にバックスと4年総額1億6000万ドルのマックス契約を結び契約延長[13]。更にプレーオフを勝ち抜き、自身初となるファイナルに出場、第3戦では21得点、第4戦ではフィールドゴール4/20に終わるも、第5戦では27得点を記録しただけでなく、試合最終盤にデビン・ブッカーからボールを奪い、試合を決定的とするヤニス・アデトクンボへのアシストを決めるなど、13アシストも記録[14]、するなどの活躍で優勝に貢献した。オフには東京オリンピックのアメリカ代表に選出され金メダル獲得と充実した1年を送った。

ボストン・セルティックス

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2023年9月27日にデイミアン・リラードが絡む3チーム間の大型トレードでポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍した[15]。さらに4日後にロバート・ウィリアムズ3世マルコム・ブログドン、複数の1巡目指名権とのトレードでボストン・セルティックスへ移籍した[16]ダラス・マーベリックスとのファイナル第2戦では26得点を記録して勝利に貢献するなど[17]、4試合で2桁得点を記録、平均14.4得点を記録し[18]、2度目の優勝を果たした。

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン   

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2009–10 PHI 73 51 24.2 .442 .390 .756 2.6 3.8 1.1 .2 8.0
2010–11 82 82 35.4 .446 .365 .823 4.0 6.5 1.5 .4 14.0
2011–12 65 65 33.8 .432 .380 .783 3.3 4.5 1.6 .3 13.5
2012–13 78 78 37.5 .431 .368 .752 4.2 8.0 1.6 .4 17.7
2013–14 NOP 34 34 33.6 .447 .390 .810 4.2 7.9 1.6 .4 14.3
2014–15 40 37 32.6 .446 .378 .855 3.4 6.9 1.6 .6 14.8
2015–16 65 23 28.2 .439 .336 .843 3.0 6.0 1.4 .3 16.8
2016–17 67 61 32.7 .453 .356 .708 3.9 7.3 1.5 .6 15.4
2017–18 81 81 36.1 .494 .337 .786 4.5 6.0 1.5 .8 19.0
2018–19 67 67 35.9 .472 .325 .768 5.0 7.7 1.6 .8 21.2
2019–20 61 61 34.7 .455 .353 .709 4.8 6.7 1.6 .8 19.1
2020–21 MIL 59 56 32.3 .503 .392 .787 4.5 6.1 1.6 .6 17.7
2021–22 67 64 32.9 .501 .411 .761 4.5 6.8 1.6 .4 18.3
2022–23 67 65 32.6 .479 .384 .859 5.1 7.4 1.2 .5 19.3
2023–24 BOS 69 69 32.8 .480 .429 .833 5.4 4.8 .9 .8 12.5
通算 975 894 33.1 .463 .371 .784 4.2 6.4 1.4 .5 16.1
オールスター 2 0 12.2 .444 .200 --- 1.0 1.5 1.0 .0 4.5

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2011 PHI 5 5 37.6 .414 .524 .800 3.8 5.6 2.0 .4 14.2
2012 13 13 38.0 .413 .408 .864 4.7 5.2 1.5 .6 15.8
2015 NOP 3 0 18.3 .368 .250 1.000 1.0 4.3 .7 .3 6.3
2018 9 9 38.7 .518 .320 .700 5.7 6.3 1.1 .6 23.7
2021 MIL 23 23 39.7 .406 .303 .714 5.7 8.7 1.7 .4 17.3
2022 12 12 38.6 .379 .316 .839 5.6 6.5 1.8 .6 19.1
2023 5 5 38.1 .400 .286 .692 5.6 8.0 1.0 .4 17.8
2024 BOS 19 19 37.9 .503 .402 .955 6.1 4.4 1.1 .6 13.2
通算 89 86 37.9 .430 .344 .795 5.4 6.3 1.4 .5 16.6

カレッジ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2008-09 UCLA 35 35 27.1 .450 .307 .726 3.8 3.7 1.6 .5 8.5

その他

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脚注

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注釈

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  1. ^ 名前の綴りはJrueだが正式な発音はドリュー (Drew) である。日本のメディアではジュルーと表記されることも多い。

出典

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  1. ^ Draft Combine Anthro”. NBA.com. 2022年1月28日閲覧。
  2. ^ Jrue Holiday sneakers - NBA Players kicks stats”. kixstats.com. 2022年1月28日閲覧。
  3. ^ a b Hayes, Marcus (June 25, 2018). “The true Jrue Holiday” (英語). Philadelphia Daily News. オリジナルのFebruary 18, 2013時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130218011316/http://www.philly.com/philly/sports/sixers/20130215_Marcus_Hayes_.html 
  4. ^ Elling, Steve (December 3, 1987). “Trading Places : Ex-Kennedy Star Toya Holiday Returns as Coach of City's Premier Girls Program” (英語). Los Angeles Times. オリジナルのDecember 8, 2015時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151208193716/http://articles.latimes.com/1987-12-03/sports/sp-26373_1_kennedy-high 
  5. ^ PELICANS ACQUIRE ALL STAR POINT GUARD JRUE HOLIDAY AND 2ND ROUND PICK PIERRE JACKSON IN EXCHANGE FOR TWO FIRST ROUND PICKS”. spurs.comNBA (2014年7月12日). 2015年2月28日閲覧。
  6. ^ Report: Sixers did not disclose Jrue Holiday injury to Pelicans, fined $3 million by NBA”. NBC.com (2015年6月28日). 2015年6月29日閲覧。
  7. ^ Pelicans' Jrue Holiday: Career-high assist total in win” (英語). cbssports.com. CBS Sports (2018年3月7日). 2018年3月7日閲覧。
  8. ^ Lillard 's 41 points lifts Blazers past Pelicans, 107-103” (英語). ESPN.com. ESPN (2018年3月27日). 2018年3月28日閲覧。
  9. ^ Holiday has 33 and Pelicans beat the Blazers to go up 2-0” (英語). ESPN.com (2018年4月17日). 2018年4月18日閲覧。
  10. ^ Davis' 47 points leads Pelicans to sweep of Trail Blazers” (英語). ESPN.com (2018年4月21日). 2018年4月23日閲覧。
  11. ^ Holiday has 37 points help Pelicans top Timberwolves 120-107” (英語). abc.news (2020年3月8日). 2020年11月15日閲覧。
  12. ^ Milwaukee Bucks Acquire Jrue Holiday From The New Orleans Pelicans As Part Of Four-Team Deal” (英語). NBA.com (2020年11月24日). 2021年6月20日閲覧。
  13. ^ Bucks extend Holiday's contract for 4 years, $160m” (英語). en.as.com (2021年4月4日). 2022年1月1日閲覧。
  14. ^ ドリュー・ホリデー、バックスを優勝王手に導いた攻守両面での活躍”. SN (July 18, 2021). may 22, 2024閲覧。
  15. ^ Trail Blazers Acquire Deandre Ayton, Jrue Holiday and Toumani Camara in Three Team Trade With Milwaukee Bucks and Phoenix Suns” (英語). NBA.com. 2024年1月8日閲覧。
  16. ^ Boston Celtics Acquire Jrue Holiday” (英語). NBA.com. 2024年1月8日閲覧。
  17. ^ 【NBAファイナル】セルティックスの『絆の強さ』を愛するドリュー・ホリデー「僕が声を出して引っ張る必要はない」”. バスケットボールカウント (June 10, 2024). June 18, 2024閲覧。
  18. ^ Jrue Holiday 2023-24 Stats” (英語). June 18, 2024閲覧。
  19. ^ Lauren Holiday retires from USWNT after Women's World Cup heroics
  20. ^ Lauren Holiday says she will no longer compete with U.S. national team

外部リンク

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