ドバイエクセレンス
ドバイエクセレンス (Dubai Excellence) はイギリスで生産された競走馬。種牡馬となる際に取り違え事件に巻き込まれたことで話題となった。
ドバイエクセレンス | |
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欧字表記 | Dubai Excellence |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
生誕 | 1999年 |
父 | Highest Honor |
母 | Colorado Dancer |
母の父 | Shareef Dancer |
生国 | イギリス |
馬主 | ゴドルフィン |
競走成績 | |
生涯成績 | 1戦1勝[1] |
経歴
編集競走馬としてはイギリスで走り、2歳時(2001年)にデビュー戦で勝利を挙げた[2]。その後は腱の怪我により競走には出走できず[2]、ダーレースタッドで療養していたが、2004年12月に種牡馬として売却された[3]。
オーストラリアの競走馬生産者であるテッド・ヴァン・ヘイムストに[2]30万ドル(約3300万円)で購入されたことによりオーストラリアに輸出されることになったが、後述の手違いによりウクライナへ輸出された[4]。
本来ドバイエクセレンスが繋養される予定だったエヴァーグリーンスタッドファームにはサムード(ケープクロスの半弟)が到着した[5][4](2005年2月[3]、この時点ではまだ取り違えは判明していない)。しかし到着したサムードはドバイエクセレンスより体高が低く、ドバイエクセレンスが競走馬時代に負った腱の傷跡がない、身元識別のマイクロチップが埋められていない[3]などの違いがあり、そのためDNA検査[3]を行った結果、取り違えが明らかになった[6][4][1]。
ドバイエクセレンスがオーストラリアへ輸出される際に検疫のために放牧されていた牧場にサムードも放牧されており、このため取り違えが起こったとされている[5][4]。なお繁殖シーズン前だった[6]ため、サムードはオーストラリアでは種付けを行っていない。
血統表
編集ドバイエクセレンスの血統ゼダーン系/Sir Gaylord 4×5=9.38%、Nasrullah 5×5=6.25%(父内) | (血統表の出典) | |||
父 Highest Honor 1983 芦毛 |
父の父 Kenmare1975 芦毛 |
Kalamoun | *ゼダーン | |
Kharunissa | ||||
Belle of Ireland | Milesian | |||
Belle of the Ball | ||||
父の母 High River1978 鹿毛 |
Riverman | Never Bend | ||
River Lady | ||||
Hairbrush | Sir Gaylord | |||
Bug Brush | ||||
母 Colorado Dancer 1986 黒鹿毛 |
Shareef Dancer 1980 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Sweet Alliance | Sir Ivor | |||
Mrs.Peterkin | ||||
母の母 Fall Aspen1976 栗毛 |
Pretense | Endeavour | ||
Imitation | ||||
Change Water | Swaps | |||
Portage F-No.4-m |
血統背景
編集半兄ドバイミレニアム[1][2]と半弟ダージーも種牡馬入りしている。近親は以下のとおり。
- Northern Aspen(父Northern Dancer) - ゲイムリーステークス
- Hamas(父Danzig) - ジュライカップ
- Fort Wood(父Sadler's Wells) - パリ大賞典
- ティンバーカントリー(父Woodman)-プリークネスステークス、シャンペンステークス、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル
- 上記は母Colorado Dancerの兄弟である。
母の母Fall Aspen(メイトロンステークス〈GI〉)が優秀な繁殖成績を残しており近親には活躍馬や種牡馬が多数揃っている。
脚注
編集- ^ a b c “ドバイミレニアム弟に偽造疑惑”. netkeiba.com (2005年8月22日). 2012年6月11日閲覧。
- ^ a b c d Ric Chapman (2005年1月19日). “Dubai Millennium's Half-Brother to Stand in Australia” (英語). BloodHorse.com. 2012年6月11日閲覧。
- ^ a b c d Ric Chapman with additional reporting (2005年8月16日). “Identity Mix-Up Regarding Dubai Excellence” (英語). BloodHorse.com. 2012年6月11日閲覧。
- ^ a b c d Chris Scholtz (2005年9月12日). “Dubai Excellence Mystery Solved At Last” (英語). RACING AND SPORTS. 2012年6月11日閲覧。
- ^ a b Mark Popham (2005年8月24日). “Stallion Dubai Excellence Believed to be in Ukraine” (英語). BloodHorse.com. 2012年6月11日閲覧。
- ^ a b Ric Chapman (2005年8月19日). “Tests Confirm Horse Is Not Dubai Excellence” (英語). BloodHorse.com. 2012年6月11日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 JBISサーチ、Racing Post