ドイツ研究センターヘルムホルツ協会
ドイツ研究センターヘルムホルツ協会(ドイツ語: Helmholtz-Gemeinschaft Deutscher Forschungszentren、英語: Helmholtz Association of German Research Centres)は、ドイツを代表する科学研究組織。公益法人。ヘルムホルツ協会と略されることが多い。
概要
編集16の研究センターから構成され、主に大型研究開発施設を利用した研究開発を実施している。各研究センターは、自然科学、工学、生物学、医学等重点分野の基礎的・基盤的研究、工業化前段階の技術開発等に取り組んでいる他、研究及び教育における大学のパートナーとしての役割も果たしている。
2008年のデータでは約28,000人(うち研究者:約9,000人、客員研究員:約4,500人)が所属し、予算総額は約28億ユーロ。予算の約3分の2は連邦政府・州政府からの助成金で、残りの約3分の1は政府・民間からの委託等から出資されている。
なお協会の名前はヘルマン・フォン・ヘルムホルツに因む。
組織
編集ヘルムホルツ協会は以下の16の組織から構成される。
- アルフレッドウェゲナー極地海洋研究所 (AWI)
- ドイツ電子シンクロトロン (DESY)
- ドイツ癌研究センター (DKFZ)
- ドイツ航空宇宙センター (DLR)
- ドイツ神経変性疾患センター (DZNE)
- ユーリッヒ研究センター (FZJ)
- カールスルーエ大学 (KIT)
- ヘルムホルツ感染研究センター (HZI)
- ドイツ地球科学研究センター (GFZ)
- Helmholtz-Zentrum Geesthacht| (HZG)
- Helmholtz Zentrum München German Research Centre for Environmental Health (HMGU)
- 重イオン研究所 (GSI)
- Helmholtz-Zentrum Berlin für Materialien und Energie (HZB)
- Helmholtz Centre for Environmental Research - UFZ
- Max Planck Institute for Plasma Physics (IPP)
- Max Delbrück Center for Molecular Medicine Berlin-Buch (MDC)
- Helmholtz-Zentrum Dresden-Rossendorf (HZDR) - changed 2011 from the Leibniz Association to the Helmholtz-Gemeinschaft.[1]
プログラム
編集各センターの研究は6つの研究に分類される。
- エネルギー (DLR, KIT, FZJ, GFZ, HZB, IPP)
- 地球・環境 (AWI, DLR, FZJ, KIT, HZI, GFZ, HZG, HMGU, UFZ)
- 健康 (DKFZ, FZJ, KIT, HZI, DZNE, HZG, HMGU, GSI, HZB, MDC, UFZ)
- キーテクノロジー (FZJ, KIT, HZG, 1トピックのみHZBが協力)
- スーパーコンピュータ
- 将来の情報技術の基礎
- ナノミクロサイエンス・テクノロジー
- 先進工業材料
- バイオソフト
- バイオインターフェース
- テクノロジー、イノベーション、ソサエティー
- 物質構造 (DESY, FZJ, KIT, HZG, GSI, HZB)
- 輸送・宇宙 (DLR)
参考文献
編集- 参考資料3 諸外国における研究助成体制について -文部科学省
- ^ “Pressemitteilung vom 22. Juni 2009: Per Unterschrift besiegelt – das FZD wechselt zur Helmholtz-Gemeinschaft Deutscher Forschungszentren (german)”. FZD (2009年5月22日). 2009年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月22日閲覧。