トール (競走馬)
競走馬
トール (Thor) は、20世紀中ごろのフランスの競走馬・種牡馬である。1933年にフランスダービー、1934年にカドラン賞に優勝した。ほかにパリ大賞典とゴールドカップで2着がある。引退後は最初フランスで、のちにイギリスで供用された。大成功ではなかったが、そこそこの成績を収めた。
トール | |
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ジョッケクルブ賞優勝時 (1933年6月11日、シャンティイ競馬場) | |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1930年 |
死没 | 1947年 |
父 | クサール |
母 | ラサルテ |
母の父 | アルカンターラ |
生国 | フランス |
生産者 | マルセル・ブサック |
馬主 | マルセル・ブサック |
調教師 | ウィリアム・ホール(フランス) |
競走成績 | |
勝ち鞍 |
ジョッケクルブ賞(1933年) カドラン賞(1934年) |
非常に短気な馬で、馬名は雷のような性格から北欧神話で雷をつかさどる神、トールが連想されたものである。第二次世界大戦中にトールを徴発しようとしたドイツ軍の兵士に抵抗し、2名を殺害した。最後は繁殖牝馬を攻撃して重傷を負わせ、安楽死処分された。
トールは、主要国のダービー馬として最後のセントサイモン (St. Simon) の血を持たない馬であった(ただしガロピン〈Galopin〉は2本持つ)。
血統表
編集トールの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ヘロド系 |
[§ 2] | ||
父 Ksar 1918 栗 |
父の父 Bruleur1910 鹿 |
Chouberski 1902 |
Gardefeu | |
Campanule | ||||
Basse Terre 1899 |
Omnium | |||
Bijou | ||||
父の母 Kizil Kourgan1899 栗 |
Omnium 1892 |
Upas | ||
Bluette | ||||
Kasbah 1892 |
Vigilant | |||
Katia | ||||
母 Lasarte 1917 鹿 |
Alcantara 1908 鹿 |
Perth 1896 |
War Dance | |
Primrose Dame | ||||
Toison d'Or 1901 |
Le Sancy | |||
Harfleur | ||||
母の母 Bonfire1905 鹿 |
Gardefeu 1895 |
Cambyses | ||
Bougie | ||||
Boyne Water 1889 |
Galopin | |||
Garonne | ||||
母系(F-No.) | 5号族(FN:5-e) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Omnium:S3×S4=18.75%, Gardefeu:M3×S4=18.75% | [§ 4] | ||
出典 |
出典
編集- ^ a b c “5代血統表|血統情報|Thor(FR)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月26日閲覧。
- ^ a b c d “Thorの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年10月26日閲覧。
参考文献
編集- Martiniak, Elizabeth. “Ksar” (英語). Thoroughbred Heritage. 2011年12月23日閲覧。