トロルヘッタン
トロルヘッタン(スウェーデン語: Trollhättan、[ˈtrɔ̂lːˌhɛtːan] ( 音声ファイル))は、スウェーデンのヴェストラ・イェータランド県にある都市で、トロルヘッタン市の市庁所在地である。人口は5万9210人(2021年)[1]。国内第二の都市のヨーテボリの北75kmに位置する。
トロルヘッタン | |
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市中心部のトロルヘッタン給水塔とイェータ川 | |
北緯58度17分 東経12度17分 / 北緯58.283度 東経12.283度座標: 北緯58度17分 東経12度17分 / 北緯58.283度 東経12.283度 | |
国 | スウェーデン |
地方 | ヴェステルイェートランド地方 |
県 | ヴェストラ・イェータランド県 |
市 | トロルヘッタン市 |
面積 | |
• 合計 | 23.78 km2 |
人口 (2021年末)[1] | |
• 合計 | 59,210人 |
• 密度 | 1,954人/km2 |
等時帯 | UTC+1 (中央ヨーロッパ時間) |
• 夏時間 | UTC+2 (中央ヨーロッパ夏時間) |
歴史
編集イェータ川のトロルヘッタン滝の近くに建設された。1413年の記録に初めて歴史上に登場する。19世紀の閘門完成まで、滝は川を航行する船舶にとって障害以外のなにものでもなかった。いまの閘門は1916年に改修されたものである。
19世紀後半、トロルヘッタンでは水力発電が興った。大手電力企業のバッテンフォール(滝の意)の社名はトロルヘッタン滝にちなむ。こんにち、市内にはオリダンとホーユムの二発電所がある。水力発電は地域の産業革命の一助にもなった。
都市権を得た1916年に人口は1万5000人ほどだったが、いまでは5万9000人に増えた。なお、都市権に法的な権限はなく、慣習的なものである。
地名の由来
編集トロルヘッタンは「トロルのボンネット」という意味で、「ヘッタ」は山の頂上を指すとされる。かつてはEiðar や Stora Edet とも呼ばれ、後者はいまでも南で隣接するリラエデト市 (Lilla Edet) に名残がみられる。
経済
編集市内にはボルボ・エアロないしその関連企業をはじめとする多くの工業施設がある。ヨーロッパのすう勢で、産業の軸は重工業からサービス業に移りつつある。知的財産権も確立されている。『ショー・ミー・ラヴ』や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『ドッグヴィル』などのロケが行われたトロリーウッド (Trollywood) という映画製作所がある。映画スタジオのフィルム・イ・ヴェストがスウェーデンの長編映画の半数をこの地でつくっている。
かつて進出していた企業にサーブ・オートモービル、鉄道機関車のNOHAB、木工用のこぎりのストリズベリ&ビェルクなどが挙げられる。
スポーツ
編集- IFKトロルヘッタン - 市内を本拠地とするサッカークラブ
- スコフテビンスIF - 同上
脚注
編集- ^ a b c “Tätorternas landareal, folkmängd och invånare per km2 2005 och 2010” (Swedish). Statistics Sweden (2011年12月14日). 2012年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月10日閲覧。
外部リンク
編集- 市公式サイト
- この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Trollhättan". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 27 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 300-301.