トリポリ(USS Tripoli,LHA-7)は、アメリカ海軍強襲揚陸艦アメリカ級強襲揚陸艦の2番艦。艦名は第一次バーバリ戦争の別名トリポリ戦争に因む。アメリカ海軍所属艦艇の同名の強襲揚陸艦としては2代目、先代は1995年に退役したイオー・ジマ級5番艦「トリポリ」(1966年就役)である。

トリポリ
基本情報
運用者  アメリカ海軍
級名 アメリカ級強襲揚陸艦
モットー "In ære terram marique"
("In the Air, on Land, and Sea")
母港 サンディエゴ海軍基地
艦歴
発注 2012年5月31日
起工 2014年6月22日
進水 2017年5月1日
就役 2020年7月15日
要目
満載排水量 45,693トン
全長 844ft(257m)
最大幅 106ft(32m)
機関 CODLOG方式
主機 高速機
LM2500+ガスタービン(35,000hp)×2基
巡航機
・APS、4,000kW ディーゼル発電機×6基
・補助電動機(5,000hp)×2基
推進 ロールス・ロイス製直径5m可変ピッチスクリュープロペラ×2軸
出力 70,000hp
速力 約22ノット
航続距離 9,500海里(20ノット巡航時)
乗員 士官:65名
下士官兵:994名
海兵隊員:1,687名 - 1,871名
兵装発展型シースパロー短SAM Mk 29 8連装発射機×2基
RAM近SAM Mk 49 21連装発射機×2基
Mk 15 20mm ファランクスCIWS×2基
Mk 38 25 mm 機関砲×3門
Mk 95 12.7mm連装機銃[1]7基
搭載機 制海艦運用の場合
V/STOL機を中心に20機前後
通常時
V/STOL機6機及び回転翼機を加えて合計約30機[2]
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艦歴

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2014年6月22日ミシシッピ州パスカグーラインガルス造船所で起工。2017年5月1日進水2020年7月15日に造船所で就役した。

2022年に初の海外展開を行い[3]5月20日午後、山口県岩国市アメリカ軍岩国基地に入港した。日本には初めての寄港で補給や乗組員の休養のため22日まで滞在した[4][3]。同年5月29日9時すぎに横須賀基地に入港した。本艦が同基地に寄港するのは今回が初めめてである。岩国基地では、第121海兵戦闘攻撃飛行隊英語版所属の最新鋭ステルス戦闘機F-35B」を14機搭載して[3]横須賀に入港した[5]。同年6月3日午前9時50分ごろ、一時寄港先の横須賀基地を出港した[6]

脚注

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出典

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  1. ^ 軍事研究 2015年7月号 217頁
  2. ^ 世界の艦船』2012年12月号 150-153頁
  3. ^ a b c 田嶋健一・撮影「USSトリポリ横須賀寄港」『航空ファン』通巻836号(2022年8月号)文林堂 P.12-13
  4. ^ アメリカ海軍の強襲揚陸艦「トリポリ」アメリカ軍岩国基地入港”. テレビ山口 (2022年5月20日). 2022年5月22日閲覧。
  5. ^ 米強襲揚陸艦トリポリ、横須賀入港 甲板に多数のF35B”. カナロコ (2022年5月29日). 2022年5月30日閲覧。
  6. ^ 米海軍の強襲揚陸艦「トリポリ」 横須賀基地を出港”. カナロコ (2022年6月3日). 2022年6月3日閲覧。

外部リンク

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