トランスアメリカ
『トランスアメリカ』(Transamerica)は、2005年のアメリカ映画である。監督は本作が初監督作品となるダンカン・タッカー。
トランスアメリカ | |
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Transamerica | |
監督 | ダンカン・タッカー |
脚本 | ダンカン・タッカー |
製作 |
セバスチャン・ダンガン リンダ・モラン ルネ・バスティアン |
製作総指揮 | ウィリアム・H・メイシー |
出演者 |
フェリシティ・ハフマン ケヴィン・ゼガーズ |
音楽 | デヴィッド・マンスフィールド |
主題歌 | ドリー・パートン |
撮影 | スティーヴン・カツミアスキー |
編集 | パム・ワイズ |
配給 |
ワインスタイン・カンパニー 松竹 |
公開 |
2005年12月23日 2006年7月22日 |
上映時間 | 103分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $1,000,000 |
興行収入 | $15,151,744[1] |
概要
編集性同一性障害のブリーが、実の息子であるトビーに自分が父親であることを隠したまま、共にアメリカ大陸横断(トランスアメリカ)の旅に出ることになる。タイトルは、生まれた時に割り当てられた性別と異なる性同一性の人を指す単語「トランスジェンダー」に掛けたもの。
主人公のブリーを演じたフェリシティ・ハフマンは、この映画の演技で高い評価を得て、ゴールデングローブ賞(主演女優賞)など数々の賞を受賞した。第78回アカデミー賞では主演女優賞候補にノミネートされた。ドリー・パートンがこの映画のために書き下ろした「Travelin' Thru」も歌曲賞でノミネート。しかし、両方とも受賞は逃し、アカデミー賞では無冠に終わる。
また、第21回インディペンデント・スピリット賞では、フェリシティ・ハフマンとダンカン・タッカーがそれぞれ主演女優賞と新人脚本賞を受賞。ハフマンはナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 (2005年) でも受賞している。
ストーリー
編集性別適合手術を一週間後に控えたブリーの元に、ニューヨークから一本の電話があった。相手はトビーという17歳の少年で、拘置所におり、自分の父親スタンレーと話がしたいという。しかし、スタンレーとはブリーの以前の名前であった。自分に息子がいるとは知らなかったブリーだが、トビーの保釈のため、仕方なくニューヨークに向かう。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替
- ブリー - フェリシティ・ハフマン(戸田恵子)
- トビー - ケヴィン・ゼガーズ(浪川大輔)
- エリザベス - フィオヌラ・フラナガン(谷育子)
- マーレイ - バート・ヤング(富田耕生)
- シドニー - キャリー・プレストン(本田貴子)
- マーガレット - エリザベス・ペーニャ(田中敦子)
- カルヴィン - グラハム・グリーン(石田圭祐)
スタッフ
編集- 監督・脚本:ダンカン・タッカー
- 製作総指揮:ウィリアム・H・メイシー
- 撮影:スティーヴン・カツミアスキー
- 編集:パム・ワイズ
- 美術:マーク・ホワイト
- 衣装デザイン:ダニー・グリッカー
- 作曲:デヴィッド・マンスフィールド
- 主題歌:ドリー・パートン (Travelin' Thru)
その他・備考
編集- 映画のタイトルとなっている「トランスアメリカ」とは、サンフランシスコに本社のある大手保険会社でもあるため、この映画の公式ウェブサイトには、"transamerica.com"は使えず、"transamerica-movie.com"とせざるを得なかった。
- また、アメリカで有名なボードゲームにも「トランスアメリカ」TransAmericaというものがある。自分が指定されたアメリカ大陸の五都市を線路で繋げることを目指すゲームである。(参照)
- 日本語吹き替え版のブリー役戸田恵子は、声優ではなく俳優としてのテレビドラマ初主演となるWOWOW制作の『ママは昔パパだった』でブリーと同じく性同一障害の元男性・仁美役を演じている。
日本においてのこの映画に関する情報
編集- 公開日:2006年7月23日
- 配給・提供:松竹
- 提供:博報堂DYメディアパートナーズ、衛星劇場、スカパー・ウェルシンク
- 宣伝:ザジフィルムズ
- サントラCD販売:インペリアルレコード
- 字幕:高内朝子
- 年齢制限:R-15
- キャッチコピー:スカートの下に何があるかより もっとだいじなこと。
参考文献
編集- ^ “Transamerica”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年4月10日閲覧。