トラフシジミ
トラフシジミ(虎斑小灰蝶 Rapala arata)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シジミチョウ科に属するチョウの一種[1]。
トラフシジミ | |||||||||||||||||||||||||||
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トラフシジミ春型
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Rapala arata | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
The Japanese Flash |
概要
編集翅の裏は白~明灰色と暗灰色のしま模様で、後翅舌部にオレンジ斑と尾状突起を持つ。この翅裏のしま模様からトラフと名が付いた。翅表は黒地で、雄は中心が青紫色に輝く。関東以西では一般的なヤマトシジミと比べると1~2まわりほど大きい。直線的で敏速に飛翔するが、葉上で休息したり花に訪れるためによくとまる。
蛹で越冬するため成虫は春早くから見られ、夏の終わりにかけて2回発生する(寒冷地では6月羽化し年1回発生)。夏発生型は翅裏の白色にグレーがかり、名の由来であるトラフ模様は埋没気味になる。
全国に生息し、食樹も広範囲にわたるが、数はそう多くない。市街地や都心でも飛来、発生することがあるが、低山地や渓流沿い、二次林などやや人の手が入る環境に多い。食樹はリンゴ(バラ科)、フジ・クズ(マメ科)、ウツギ(ユキノシタ科)、ナツハゼ(ツツジ科)など。
分布
編集脚注
編集- ^ a b 蝶 (2006)、158頁
参考文献
編集- 牧林功解説 『日本の蝶』成美堂出版、1994年、ISBN 4-415-08045-6。
- 日本環境動物昆虫学会編『チョウの調べ方』文教出版、1998年、ISBN 4-938489-11-2。
- 猪又敏男(編・解説)、松本克臣(写真)『蝶』山と溪谷社〈新装版山溪フィールドブックス〉、2006年6月。ISBN 4-635-06062-4。