トマス・ラウザー (第2代準男爵)
第2代準男爵サー・トマス・ラウザー(英語: Sir Thomas Lowther, 2nd Baronet、1699年ごろ – 1745年3月23日)は、グレートブリテン王国の政治家。1722年から1745年まで庶民院議員を務めた[1]。
生涯
編集初代準男爵サー・ウィリアム・ラウザーと妻キャサリン(Catherine、旧姓プレストン(Preston)、トマス・プレストンの娘)の息子として[1]、1699年ごろに生まれた[2]。1705年4月に父が死去すると、準男爵位を継承した[1]。
母がプレストン家の領地を継承したことでランカスター選挙区に影響力を有するようになり、1722年イギリス総選挙でランカスターから立候補して当選した[2]。1727年と1734年の総選挙では選挙戦を制して再選、1741年イギリス総選挙では無投票で再選した[3]。議会では特定の党派に属さず、1733年の消費税法案に反対票を投じ、1734年の七年議会法廃止法案に賛成票を投じたものの、1739年のパルド協定をめぐる採決では欠席した[2]。
遠戚にあたる第4代準男爵サー・ジェームズ・ラウザー(1673年 – 1755年)の遺産相続人とされたが、トマス・ラウザーはアルコール依存だった[4]。この事実がジェームズ・ラウザーに知られると、トマスが遺産相続から外される可能性があったため、ジェームズはこのことについて知らされなかったという[4]。ただし、トマスは結局ジェームズに先立って死去した[4]。
家族
編集1723年7月、エリザベス・キャヴェンディッシュ(Elizabeth Cavendish、1747年11月7日没、第2代デヴォンシャー公爵ウィリアム・キャヴェンディッシュの娘)と結婚[1]、1男をもうけた[2]。エリザベスは精神疾患を患っていたという[1]。
出典
編集- ^ a b c d e f Cokayne, George Edward, ed. (1904). The Complete Baronetage (1665–1707) (英語). Vol. 4. Exeter: William Pollard & Co. p. 171.
- ^ a b c d Cruickshanks, Eveline (1970). "LOWTHER, Sir Thomas, 2nd Bt. (c.1699-1745), of Holker Hall, nr. Lancaster and Marske, Yorks.". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年6月1日閲覧。
- ^ Cruickshanks, Eveline (1970). "Lancaster". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年6月1日閲覧。
- ^ a b c Beckett, J. V. (1980). "The Disinheritance of Sir Christopher Lowther in 1701" (PDF). Transactions of the Cumberland and Westmorland Antiquarian and Archaeological Society (英語). 80: 136.
- ^ Namier, Sir Lewis (1964). "LOWTHER, Sir William, 3rd Bt. (c.1727-56), of Marske, Yorks. and Holker, Lancs.". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年6月1日閲覧。
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庶民院議員(ランカスター選挙区選出) 1722年 – 1745年 同職:ウィリアム・ヘイシャム 1722年 – 1727年 クリストファー・タワー 1727年 – 1734年 ロバート・フェンウィック 1734年 – 1745年 |
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