トマス・シン (第2代バース侯爵)
第2代バース侯爵トマス・シン(英: Thomas Thynne, 2nd Marquess of Bath,KG、1765年1月25日 - 1837年3月27日)は、イギリスの貴族、トーリー党の政治家。ガーター勲章勲爵士(KG)、ロンドン考古協会フェロー(FSA)、ロンドン・リンネ協会フェロー(FLS)。 父親がバース侯爵に叙された1789年から自身が襲爵する1796年まではウェイマス子爵(Viscount Weymouth)の儀礼称号で称された。
生涯
編集第3代ウェイマス子爵トマス・シン(後の初代バース侯爵)の長男として生まれる[1][2][3][4]。母エリザベスは第2代ポートランド公爵ウィリアム・ベンティンクの娘[1][2][3][4]。パブリックスクールのウィンチェスター・カレッジを経てケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジで学び、1787年に修士号(M.A.)を取得[5]。 1786年から1790年までハートフォードシャー州ウェオブリー選挙区選出の、1790年から襲爵により貴族院へ移る1796年までサマセット州バース選挙区選出のトーリー党所属庶民院議員[1][2][3][4]。1819年にサマセット統監へ任じられ[6][7]、1823年にはガーター勲章を授けられた[8]。
1837年3月27日にロンドンのロア・グローヴナー・ストリートで死去し、ウィルトシャー州のロングリートに葬られた[1][2]。爵位は次男のウェイマス子爵ヘンリー・シンが相続した[2][3][4]。
家族
編集妻は第4代トリントン子爵ジョージ・ビングの三女イザベラ・エリザベスで、1794年4月14日に結婚[2][4]。彼女との間に以下の子供をもうけた[1][4]。
- レディ・エリザベス・シン (1795年 - 1866年) - 初代コーダー伯爵ジョン・キャンベル夫人
- ウェイマス子爵トマス・シン (1796年 - 1837年)
- ヘンリー・フレデリック・シン卿(1837年よりウェイマス子爵) (1797年 - 1837年) - 第3代バース侯爵(1837年襲爵)
- ジョン・シン卿 (1798年 - 1881年)
- ウィリアム・シン卿 (1803年 - 1890年[9]) - 陸軍中佐
- フランシス・シン卿 (1805年 - 1821年)
- エドワード・シン卿 (1807年 - 1884年[10]) - 庶民院議員
- レディ・ルイーザ・シン (1808年頃 - 1859年[11]) - 第3代ヘアウッド伯爵ヘンリー・ラッセルズ夫人
- レディ・シャーロット・アン・シン (1811年 - 1895年) - 女官長(Mistress of the Robes; 衣装係女官)。第5代バクルー公爵ウォルター・モンタギュー・ダグラス・スコット夫人
- チャールズ・シン卿 (1813年 - 1894年)
出典
編集- ^ a b c d e Lundy, Darryl. “Thomas Thynne, 2nd Marquess of Bath” (英語). thepeerage.com. 2011年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e f Cokayne, George Edward [in 英語], ed. (1912). "BATH". The Complete Peerage (英語). Vol. 2 (1 ed.). London: The St. Catherine Press, ltd. p. 25. 2011年12月3日閲覧。
- ^ a b c d Doyle, James William Edmund [in 英語], ed. (1886). "BATH.". The official baronage of England, showing the succession, dignities, and offices of every peer from 1066 to 1885 (英語). Vol. 1. London: Longmans. p. 116. 2011年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e f Burke, Bernard, Sir [in 英語], ed. (1869). "BATH.". A genealogical and heraldic dictionary of the peerage and baronetage of the British Empire (英語) (31 ed.). London: Harrison. p. 75. 2011年12月3日閲覧。
- ^ "Thynne, The Hon. Thomas (THN785T)". A Cambridge Alumni Database (英語). University of Cambridge.
- ^ "No. 17448". The London Gazette (英語). 9 February 1819. p. 266. 2011年12月3日閲覧。
- ^ "No. 17449". The London Gazette (英語). 13 February 1819. p. 282. 2011年12月3日閲覧。
- ^ "No. 17946". The London Gazette (英語). 5 August 1823. p. 1282. 2011年12月3日閲覧。
- ^ “THYNNE, Lord William (1803-1890), of Longleat, Wilts. | History of Parliament Online”. www.historyofparliamentonline.org. 2021年11月15日閲覧。
- ^ Margaret Escott (2009年). D.R. Fisher: “THYNNE, Lord Edward (1807–1884), of 2 Richmond Terrace, Mdx.”. The History of Parliament: the House of Commons 1820–1832. Cambridge University Press. 17 May 2014閲覧。
- ^ Heraldic Media Limited. “Bath, Marquess of (GB, 1789)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2017年11月25日閲覧。
外部リンク
編集- Hansard 1803–2005: contributions in Parliament by Mr Thomas Thynne
グレートブリテン議会 | ||
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先代 アンドリュー・ ベインタン=ロート ジョン・スコット |
庶民院議員 ウェーブリー選挙区選出 1786–1790 同職:ジョン・スコット |
次代 ジョン・スコット ジョージ・シン卿 |
先代 アベル・モイジー ジョン・プラット |
庶民院議員 バース選挙区選出 1790–1796 同職:ジョン・プラット1780–1794 リチャード・アーデン1794–1796 |
次代 リチャード・アーデン ジョン・シン卿 |
名誉職 | ||
先代 第4代ポーレット伯爵 |
サマセット統監 1819–1837 |
次代 第3代イルチェスター伯爵 |
グレートブリテンの爵位 | ||
先代 トマス・シン |
バース侯爵 1796–1837 |
次代 ヘンリー・シン |