トパーズ戦争移住センター
日系アメリカ人が抑留された収容施設
トパーズ戦争移住センター(Topaz War Relocation Center、別名Central Utah Relocation Center(Topaz)、Abraham Relocation Center[3])は、第二次世界大戦時に日系アメリカ人が抑留された収容施設。日系人の間では「突発」という表記が当てられる事もあった。
Central Utah Relocation Center(Topaz) | |
トパーズ戦争移住センター、1943年3月14日 | |
所在地 | ユタ州ミラード郡 |
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直近都市 | デルタ |
座標 | 北緯39度24分52秒 西経112度46分22秒 / 北緯39.4143965度 西経112.7727318度 |
建設 | 1942年 |
建築家 | デイリー兄弟 |
NRHP登録番号 | 74001934 |
指定・解除日 | |
NRHP指定日 | 1974年1月2日[1] |
NHL指定日 | 2007年3月29日[2] |
概要
編集- 所在地:ミラード郡、ユタ州、アメリカ合衆国
- 建設年:1942年
- 建築家:Daley Brothers
- 敷地面積:19,800エーカー(8,012.8ha) - マンザナー戦争移住センターの約4倍。
- アメリカ合衆国国定歴史建造物(NHL)登録:2007年3月29日[2]
- アメリカ合衆国国家歴史登録財(NRHP)登録:1974年1月2日[1]
- キャンプ運営開始:1942年9月11日
- キャンプ閉鎖:1945年10月31日
- 被収容者総数:11,212人
- 最大時被収容者人数:8,316人
- 被収容者死者数:自然死 130名、銃殺 1名
- 合衆国軍入隊者数:451人(自主参加 80人、徴兵 371人)
- 戦死者数:15人
被抑留者
編集- フレッド・コレマツ(Fred Korematsu、1919 - 2005) - 権利擁護活動家。コレマツ対アメリカ合衆国事件で大統領令9066号の適法性について争った。
- ロバート・ムラセ(Robert Murase、1938 - 2005) - 世界的に有名なランドスケープ・アーキテクト。
- 小圃千浦(Chiura Obata、1885 - 1975) - 画家
- ゴロウ・スズキ(Goro Suzuki、1917 - 1979) - カリフォルニア州オークランド育ちのエンターテイナー。ジャック・スーの名で、ブロードウェイ・ミュージカル『フラワー・ドラム・ソング』および映画『フラワー・ドラム・ソング』、そして1970年代のシットコム『Barney Miller 』に出演していたことで知られる。所内のイベントにしばしば出演していた。
- トシオ・モリ (1910 - 1980) - 作家。邦訳に『カリフォルニア州ヨコハマ町』(大橋吉之輔訳, 毎日新聞社, 1978) などがある[4]。
- ミネ・オオクボ (1912 - 2001) - 画家[5]。
- ケイ・セキマチ (1926 -) - ファイバーアーティスト[6]。
- ヨシコ・ウチダ (1921 - 1992) - 作家。邦訳に『強制収容所 トパーズへの旅 ― 日系少女ユキの物語』(柴田寛二訳, 評論社, 1983)、『荒野に追われた人々 ― 戦時下日系米人家族の記録』(波多野和夫訳, 岩波書店, 1985) などがある。
- デイヴ・タツノ (1913 - 2006) - 実業家、日米物産経営者。収容所内の生活を動画映像に撮影していたことで知られる。
- リチャード・アオキ(Richard Masato Aoki 1938 - 2009) - ブラックパンサー党の活動家。連邦捜査局の情報提供者。
参照
編集- ^ a b National Park Service (23 January 2007). "National Register Information System". National Register of Historic Places. National Park Service.
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: Cite webテンプレートでは|access-date=
引数が必須です。 (説明) - ^ a b “Central Utah Relocation Center(Topaz) Site”. National Historic Landmark summary listing. National Park Service. 2008年6月12日閲覧。
- ^ Farrell, Mary M.; Lord, Florence B.; Lord, Richard W.; Burton, Jeffery F. (2002). Confinement and Ethnicity: An Overview of World War II Japanese American Relocation Sites. University of Washington Press. p. 259. ISBN 0295981563
- ^ Jun 2017, Ryusuke Kawai. “第8回 『カリフォルニア州 ヨコハマ町』”. Descubra a los Nikkei. 2019年1月26日閲覧。
- ^ “日系アメリカ人の文学活動におけるバイリンガリズム”. ritsumei.ac.jp. 2019年1月26日閲覧。
- ^ “Oral history interview with Kay Sekimachi [Stocksdale, 2001 July 26-August 6]” (英語). www.aaa.si.edu. 2019年1月26日閲覧。
文献
編集- "Journey to Topaz" novel for children by Yoshiko Uchida, Grade 4 and up.
- "Journey Home" sequel to "Journey to Topaz."
- The Price of Prejudice—The Japanese-American Relocation Center in Utah During WWII Leonard J. Arrington, 1962, 25th Faculty Honor Lecture of Utah State University; 1997, with photographs and update, The Topaz Museum
- Jewel of the Desert—Japanese American Internment at Topaz Sandra C. Taylor, University of California Press
- Citizen 13660 Miné Okubo, 1946, Columbia University Press
関連項目
編集外部リンク
編集ウィキメディア・コモンズには、トパーズ戦争移住センターに関するカテゴリがあります。
- The Topaz Museum website
- Topaz Museum(PO Box 241, Delta, Utah 84624)
- The chapter covering Topaz, from a National Park Service online book about internment camps