デール・ルイス
デール・ルイス(Dale Folsom Lewis、1933年8月29日 - 1997年8月30日)は、アメリカ合衆国のプロレスラー[2]。ウィスコンシン州リトルブラック出身[3]。
デール・ルイス | |
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1960年ローマオリンピックでのルイス | |
プロフィール | |
リングネーム |
デール・ルイス ドクター・ブラッド |
本名 | デール・フォルサム・ルイス |
ニックネーム | プロフェッサー |
身長 | 185cm - 186cm[1] |
体重 | 113kg - 117kg[1] |
誕生日 | 1933年8月29日[2] |
死亡日 | 1997年8月30日(64歳没)[2] |
出身地 |
アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 テイラー郡リトルブラック[3] |
スポーツ歴 | レスリング[1][3] |
トレーナー |
ダニー・ホッジ[2] ウイルバー・スナイダー[2] |
デビュー | 1961年[2] |
引退 | 1980年[2] |
来歴
編集海兵隊時代からレスリングで活躍し[1]、1956年のメルボルンオリンピックにグレコローマンのヘビー級選手として出場[3]。除隊後にオクラホマ大学に入学して、1958年にはAAUのフリースタイルで準優勝、1959年には優勝してヘビー級王者となり、同年のパンアメリカン競技大会においても金メダルを獲得した[3]。1960年のローマオリンピックにも出場し(11位)[4]、同年から1961年にかけてはオクラホマ大学でNCAAのタイトルを連覇している[3]。
1961年にプロデビューして、AWAのテリトリーで活動[5]。同年11月16日、ミネソタ州ロチェスターにてパット・ケネディをパートナーに、ハードボイルド・ハガティ&ボブ・ガイゲルからAWA世界タッグ王座を奪取[6]。1963年10月14日にはコロラド州デンバーにおいて、バーン・ガニアが保持していたAWA世界ヘビー級王座に挑戦した[7]。
NWAのテリトリーでは、1965年6月17日にノースカロライナ州グリーンズボロにおいて、ルー・テーズのNWA世界ヘビー級王座に挑戦[8]。その後は1967年よりテキサス西部のアマリロ地区に参戦して、ドクター・ブラッド(Dr. Blood)なるヒールの覆面レスラーに一時的に変身。ザ・メディックことトニー・ゴンザレスとの覆面コンビでドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンクとタッグ王座を争った[9]。
以降は素顔に戻り、ジョージア地区では1968年12月27日、ザ・プロフェッショナルを破りNWAジョージア・ヘビー級王座を獲得[10]。1969年5月からはフロリダ地区(エディ・グラハム主宰のCWF)を主戦場として、8月26日にサイクロン・ネグロからNWAフロリダ・ヘビー級王座[11]、11月4日にビューティフル・ブルータスからブラスナックル王座[12]、1970年4月11日にはボブ・オートンからNWA南部ヘビー級王座をそれぞれ奪取している[13]。当時ドリー・ファンク・ジュニアが保持していたNWA世界ヘビー級王座にも、フロリダ各地で再三挑戦した[14][15]。
1970年10月、ロサンゼルス地区でNWAユナイテッド・ナショナル・ヘビー級王座の初代王者に認定されたが、同月23日にパンテラ・ネグラに王座を明け渡している[16]。ロサンゼルスでは高千穂明久やフレッド・ブラッシーとも対戦した[17]。
1972年よりオクラホマやルイジアナを拠点とする中南部のトライステート地区に参戦して、オクラホマ大学の先輩であり同じくオリンピアンだったダニー・ホッジともタッグチームを結成[18]。5月15日にはビル・ワットを破り、同地区のフラッグシップ・タイトルだったNWA北米ヘビー級王座を獲得した[19]。
1974年からは太平洋岸北西部に定着。オレゴンおよびワシントンを本拠地とするパシフィック・ノースウエスト・レスリング(PNW)では、11月15日にジミー・スヌーカからNWAパシフィック・ノースウエスト・ヘビー級王座を奪取している[20]。カナダのバンクーバー地区ではジン・キニスキーやマサ斎藤らをパートナーに、NWAカナディアン・タッグ王座を再三獲得した[21]。
1970年代後半より試合数を減少させるも、その後も1980年までPNWのリングに上がり、スヌーカ、ドン・レオ・ジョナサン、ダッチ・サベージ、ブル・ラモス、マティ鈴木、アイアン・シーク、ジェシー・ベンチュラ、レス・ソントン、バディ・ローズ、アドリアン・アドニス、ロディ・パイパーらと対戦[22]。弟子格のジン・ルイスともタッグを組んだ[22]。
日本での戦歴
編集1966年1月、日本プロレスに初来日[1]。2月4日のリキ・スポーツパレス大会ではジャイアント馬場とのシングルマッチが組まれた[23]。2度目の来日となる1970年1月開幕の『'70新春チャンピオン・シリーズ』では、1月27日に東京都体育館においてボボ・ブラジルと組み、馬場&アントニオ猪木のBI砲が保持していたインターナショナル・タッグ王座に挑戦している[24]。日本プロレスには1971年末にも来日して、年明けの『'72新春チャンピオン・シリーズ』に出場。馬場、坂口征二、大木金太郎、上田馬之助らとシングルマッチで対戦した[25]。
1973年9月にはAWAとの提携ルートで国際プロレスの『第5回IWAワールド・シリーズ』に参戦[26]。公式リーグ戦では同ブロックのブラックジャック・マリガン、グレート草津、マイティ井上、アニマル浜口らと対戦したが、グレッグ・ガニアと大磯武から2勝を挙げたのみの戦績で終わり、これが最後の来日となった[27]。シリーズ中は浜口との金網デスマッチや別ブロックのラッシャー木村とのシングルマッチも行われた[27]。
獲得タイトル
編集- AWA世界タッグ王座:1回(w / パット・ケネディ)[6]
- AWA中西部タッグ王座:5回(w / スタン・プラスキー×3、ハーリー・レイス、フランシス・セント・クレアー)[28]
- オールスター・レスリング
- ネブラスカ・ヘビー級王座:1回[29]
- NWAジョージア・ヘビー級王座:1回[10]
- NWA南部ヘビー級王座(フロリダ版):1回[13]
- NWAフロリダ・ヘビー級王座:1回[11]
- NWAフロリダ・ブラスナックル王座:2回[12]
- NWAフロリダ・タッグ王座:1回(w / ミズーリ・モーラー)[31]
- NWAユナイテッド・ナショナル・ヘビー級王座:1回(初代王者)[16]
- NWA北米ヘビー級王座(ミッドサウス版):1回[19]
- NWA豪亜タッグ王座:1回(w / ボブ・グリフィン)[32]
- NWAパシフィック・ノースウエスト・ヘビー級王座:1回[20]
脚注
編集- ^ a b c d e f 『THE WRESTLER BEST 1000』P305(1996年、日本スポーツ出版社)
- ^ a b c d e f g h “Dale Lewis”. Cagematch.net. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b c d e f “Dale Lewis Bio, Stats, and Results”. Sports Reference.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “Heavyweight, Greco-Roman (>87 kilograms), Men”. Olympedia. 2023年11月18日閲覧。
- ^ “The AWA matches fought by Dale Lewis in 1961”. Wrestlingdata.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “AWA World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “The AWA matches fought by Dale Lewis in 1963”. Wrestlingdata.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “NWA World Heavyweight Championship Matches: 1965”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “The MMP matches fought by Dale Lewis in 1967”. Wrestlingdata.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “NWA Georgia Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “NWA Florida Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “NWA Florida Brass Knuckles Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “NWA Southern Heavyweight Title [Florida]”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “The CWF matches fought by Dale Lewis in 1970”. Wrestlingdata.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “NWA World Heavyweight Championship Matches: 1970”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “NWA United National Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “The NWAHW matches fought by Dale Lewis in 1970”. Wrestlingdata.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “The Tri-State matches fought by Dale Lewis in 1972”. Wrestlingdata.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “North American Heavyweight Title [Oklahoma, Louisiana, Arkansas & Mississippi]”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “NWA Pacific Northwest Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “NWA Canadian Tag Team Title [Vancouver]”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “Dale Lewis: Matches 1976-1980”. Cagematch.net. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “JPWA 1966 Riki Sports Palace Series & International Championship Series”. Puroresu.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “JPWA 1970 New Year Champion Series”. Puroresu.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “JPWA 1972 New Year Champion Series”. Puroresu.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “IWE 1973 The 5th IWA World Series”. Puroresu.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “The IWE matches fought by Dale Lewis in 1973”. Wrestlingdata.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “AWA Midwest Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “Nebraska Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “NWA North American Tag Team Title [W. Texas]”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “NWA Florida Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “NWA Austra-Asian Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月3日閲覧。
外部リンク
編集- Online World of Wrestling
- デール・ルイスのプロフィール - Cagematch.net, Wrestlingdata.com, Internet Wrestling Database