デヴィッド・マレイ
デヴィッド・マレイ[1](David Murray [ˈdeɪvɪd ˈmʌri]、1955年2月19日 - )は、アメリカ人のジャズ・ミュージシャン。テナー・サクソフォーンとバスクラリネットを主に演奏している。1970年代中期からこれまでにかけて、数多くのレコード・レーベルに数多くの録音を残している[2]。
デヴィッド・マレイ David Murray | |
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Cully Jazz festivalのデヴィッド・マレイ(2011年) | |
基本情報 | |
生誕 | 1955年2月19日(69歳) |
出身地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州オークランド |
ジャンル | フリー・ジャズ、アヴァンギャルド・ジャズ、ポスト・バップ |
担当楽器 |
テナー・サクソフォーン バスクラリネット |
活動期間 | 1970年代 - |
共同作業者 | ワールド・サキソフォン・カルテット |
経歴
編集アメリカ合衆国カリフォルニア州オークランドに生まれる。彼は最初に、アルバート・アイラー、アーチー・シェップといったフリー・ジャズのミュージシャンから影響を受けた。そしてその後、演奏、作曲の両面において、徐々に多様なスタイルを発展させていった。同年代のほとんどのテナー・サックス奏者達がコルトレーンをお手本にしたが、マレイは彼らから距離を取っていた。コルトレーンの代わりにコールマン・ホーキンスやベン・ウェブスター、ポール・ゴンザルヴェスといった主流派の要素を自分の中に取り入れ、自分の演奏スタイルを作っていった[3]。にもかかわらず、マレイは、コルトレーンへの賛辞として、『オクテット・プレイズ・トレーン』を1999年に録音している。1993年9月22日には、ニュー・ヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデンで、グレイトフル・デッドと共演している。マレイがグレイトフル・デッドへの敬意の証しとして録音した1996年の『Dark Star: The Music of the Grateful Dead』もまた、批評家に好意的に受け止められた[4]。
マレイは、ワールド・サキソフォン・カルテット結成時のオリジナル・メンバーの一人である。その時の他のメンバーには、オリヴァー・レイク、ジュリアス・ヘンフィル、ハミエット・ブルイエットらがいた[5]。
マレイは、例えば以下のミュージシャン達と録音または共演している。ヘンリー・スレッギル、ジェイムズ・ブラッド・ウルマー、オル・ダラ、タニ・タバル、ブッチ・モリス、ドーナル・フォックス、マッコイ・タイナー、エルヴィン・ジョーンズ、エド・ブラックウェル、ジョニー・ダイアニ、スティーヴ・マッコール。
彼は、循環呼吸法を用いることで、驚異的な長さにわたるフレーズを演奏することができる[6]。
現在はポルトガルのシーネスに住んでおり、現地のFMMというミュージック・フェスティヴァル(現地でいうところの世界音楽祭)に毎年出演している。
受賞
編集- 1980年、ニュー・ヨークのヴィレッジ・ヴォイス紙上で、過去10年で最も優れたミュージシャンとして選出される。
- 1986年、バード賞を受賞[7]。
- 1989年、グッゲンハイム・フェローシップ(創作活動奨励賞)を受賞[8]。
- 1989年、マレイと彼のバンドが、「ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・グループ・パフォーマンス部門」でグラミー賞を受賞。ブルース・フォー・コルトレーン-ジョン・コルトレーンに捧げるに対して贈られたものである[9]。
- 1991年、デンマークの「ジャズパー賞」を受賞[10]。
- 1993年、ニューズデイ紙から、その年の最も優れたミュージシャンとして指名された[11]。
ディスコグラフィ
編集David Murray discography を参照のこと
脚注
編集- ^ 「デイヴィッド・マレイ」「デビッド・マレイ」の表記もある。
- ^ Staff Writer. “Best of the best, David Murray, presents workshop, concerts in Bozeman”. Bozeman Daily Chronicle, June 29, 2006. 2006年6月29日閲覧。
- ^ Robert Palmer (October 27, 1982). “The Pop Life; David Murray Comes Into His Own”. New York Times 2006年6月29日閲覧。
- ^ John Metzger. “Dark Star: The Music of the Grateful Dead”. The Music Box Online. 2006年6月29日閲覧。
- ^ Chris Kelsey, Allmusic. “World Saxophone Quartet”. Answers.com. 2006年6月29日閲覧。
- ^ Staff Writer. “Jazz Profiles - David Murray”. BBC Radio 3 Jazz Profiles. 2006年6月29日閲覧。
- ^ “Bird Awards winners 1985-2005”. North Sea Jazz. 2006年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年6月29日閲覧。
- ^ Bettie Gabrielli. “JAZZ ARTISTS JON JANG & DAVID MURRAY IN CONCERT FEBRUARY 8 AT OBERLIN COLLEGE”. Oberlin Online. 2006年6月29日閲覧。
- ^ Jon Pareles - The New York Times. “David Murray Creole Project”. Europe Jazz Network. 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年6月29日閲覧。
- ^ “The Jazzpar Prize”. The Jazzpar Prize Official Website. 2006年6月29日閲覧。
- ^ Staff Writer. “David Murray”. Walker Art Center. 2006年6月29日閲覧。