デクセリアルズ
デクセリアルズ株式会社は、電子部品、接合材料、光学材料などの製造・販売する日本の企業である。かつてはソニーグループの一員であったが、2012年(平成24年)9月に日本政策投資銀行とユニゾン・キャピタルグループの投資ファンドとが出資する持株会社に売却された。2015年(平成27年)7月、東証1部に再上場を果たした。現在は東証プライムに上場している[4]。
本社 兼 栃木事業所 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒323-0194 栃木県下野市下坪山1724番地 |
設立 |
2012年(平成24年)6月20日 (株式会社VGケミカル) |
業種 | 化学 |
法人番号 | 4010001147620 |
事業内容 | 電子部品、接合材料、光学材料などの製造・販売 |
代表者 | 新家由久(代表取締役社長)[1] |
資本金 | 161億600万円 |
発行済株式総数 | 6366万8000株 |
売上高 |
連結:957億1200万円 単体:881億8900万円 (2022年3月末日現在) |
経常利益 |
連結:250億2300万円 単体:229億1800万円 (2022年3月末日現在) |
純利益 |
連結:166億6900万円 単体:145億7900万円 (2022年3月末日現在) |
純資産 |
連結:641億4000万円 単体:534億7900万円 (2022年3月末日現在) |
総資産 |
連結:1,274億4100万円 単体:1,117億5100万円 (2022年3月末日現在) |
従業員数 |
連結:1,915人,単体:1,875人 (2022年3月末日現在) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | PwCあらた有限責任監査法人 |
主要株主 |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(9.43%) 積水化学工業株式会社(7.92%) 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(6.56%) |
主要子会社 |
Dexerials America Corporation Dexerials Europe B.V. 京都セミコンダクター[2][3] |
外部リンク | https://www.dexerials.jp/ |
特記事項:旧法人の設立は1962年(昭和37年)3月5日 |
概要
編集前身のソニーケミカルは東証2部(現・スタンダード)に上場していたが、2000年1月に実施された株式交換によりソニーの完全子会社となり、上場廃止。2006年7月1日にソニーケミカルを存続会社としてソニー宮城と合併し、ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社へ社名変更した。ソニーグループからの離脱とともに、2012年9月に現社名に変更した。デクセリアルズとは、dexterousとmaterialsとを組み合わせた造語(かばん語)である[5]。
主な取扱製品は異方性導電膜(ACF)、光学弾性樹脂(SVR)、光学関連フィルム、表面実装型ヒューズ、工業用接着剤、両面・片面テープ、光ディスク用紫外線硬化型樹脂、熱伝導シート、太陽電池用タブ線接合材料、スパッタリングターゲット、無機波長板、無機偏光板などである。
中でも、半導体をパネルに実装する材料としてディスプレーになくてはならない部材である異方性導電膜(ACF)、スパッタリング技術で製造する反射防止フィルム、スマートフォンやタブレットに使われる光学弾性樹脂(SVR)のシェアは世界トップである[1]。
また、経済産業省によって2019年度の健康経営優良法人(ホワイト500)に、2022年度、2023年度、2024年度の健康経営優良法人に認定されている[6][7]。2022年度、2023年度、2024年度の健康経営優良法人には、関連会社のDexerials Precision Componentsも共に認定されている[6][7]。
沿革
編集- 1962年(昭和37年)3月5日:ソニーケミカル設立。
- 1987年(昭和62年)7月:東京証券取引所市場第二部に上場。
- 1990年(平成2年)11月:ソニー根上設立。
- 1999年(平成11年)12月28日
:ソニーケミカル上場廃止。
- 2000年(平成12年)1月:株式交換により、ソニーケミカルはソニーの完全子会社となる。
- 2000年(平成12年)4月:ソニー宮城設立。
- 2002年(平成14年)4月:ソニー根上を吸収合併。ソニーケミカルの根上事業所に。
- 2006年(平成18年)7月:ソニーケミカルがソニー宮城を吸収合併し、ソニーケミカル&インフォメーションデバイスに社名変更。
- 2012年(平成24年)9月:ソニーケミカル&インフォメーションデバイスは、日本政策投資銀行とユニゾン・キャピタルグループの投資ファンドとが出資するファンド傘下の持株会社・VGケミカルの完全子会社となり、(旧)デクセリアルズに社名変更。
- 2013年(平成25年)3月:VGケミカルが(旧)デクセリアルズを吸収合併し、デクセリアルズに社名変更。
- 2015年(平成27年)7月29日:東京証券取引所市場第一部に再上場。
- 2021年(令和3年)7月13日:本社を栃木県下野市へ移転
- 2022年(令和4年)3月24日:日本政策投資銀行と共同で、京都セミコンダクターの株式を取得し子会社化[2][3]。
脚注
編集- ^ a b 【ソニーが60年前に作った化学会社】ニッチだが高収益の理由(2022年1月18日、財界オンライン)2022年12月2日閲覧
- ^ a b デクセリアルズが光半導体デバイス事業等の「京都セミコンダクター」を子会社化(2022年2月17日、事業継承通信)2022年12月2日
- ^ a b デクセリアルズ、京都セミコンダクターの株式取得、連結子会社化へ(2022年2月17日、M&Aマガジン)2022年12月2日閲覧
- ^ デクセリアルズ(日本経済新聞)2022年12月2日閲覧
- ^ デクセリアルズ株式会社 事業開始について(2012年10月1日付けニュースリリース)
- ^ a b “認定企業一覧 - ACTION!健康経営|ポータルサイト(健康経営優良法人認定制度)”. 経済産業省. 2024年9月24日閲覧。
- ^ a b “過去の認定企業一覧 - ACTION!健康経営|ポータルサイト(健康経営優良法人認定制度)”. 経済産業省. 2024年9月24日閲覧。