ディヴィジオン・ナシヨナル1936-1937
ディヴィジオン・ナシヨナル1936-1937はフランスのプロサッカーリーグ1部、シャンピオナ・ドゥ・フランス・ドゥ・フットボールの第5回目のシーズンである。オランピック・ドゥ・マルセイユが初優勝を決めた[1]。
得点王のオスカー・ローア | |
シーズン | 1936-1937 |
---|---|
優勝 | オランピック・ドゥ・マルセイユ (1回目) |
降格 |
スタッド・レンネUC FCミュルーズ |
得点王 | オスカー・ローア (30) |
方式
編集16クラブによるホーム・アンド・アウェー総当たり・全30節のリーグ戦である。1位は優勝、下位2クラブは自動降格する。
クラブ | 直近昇格年 |
---|---|
FCアンティーブ | 1932 |
ASカンヌ | 1932 |
SCフィヴ | 1932 |
オランピック・リロワ (サッカー) | 1932 |
オランピック・ドゥ・マルセイユ | 1932 |
FCメス | 1935 |
FCミュルーズ | 1934 |
RCパリ | 1932 |
レッドスター・オランピック | 1934 |
スタッド・レンネUC | 1932 |
エクセルシオールACルーベ | 1932 |
RCルベ | 1936 |
FCルーアン | 1936 |
FCセト | 1932 |
FCソショー | 1932 |
RCストラスブール | 1934 |
順位表
編集順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権または降格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | オランピック・ドゥ・マルセイユ (C) | 30 | 17 | 4 | 9 | 69 | 39 | +30 | 38 | |
2 | FCソショー | 30 | 16 | 6 | 8 | 56 | 42 | +14 | 38 | クープ・ドゥ・フランス1936-1937 |
3 | RCパリ | 30 | 17 | 3 | 10 | 57 | 47 | +10 | 37 | |
4 | FCルーアン | 30 | 15 | 5 | 10 | 62 | 48 | +14 | 35 | |
5 | オランピック・リロワ (サッカー) | 30 | 14 | 6 | 10 | 51 | 43 | +8 | 34 | |
6 | RCストラスブール | 30 | 12 | 9 | 9 | 62 | 39 | +23 | 33 | |
7 | FCメス | 30 | 13 | 6 | 11 | 60 | 61 | −1 | 32 | |
8 | エクセルシオールACルベ | 30 | 13 | 5 | 12 | 72 | 60 | +12 | 31 | |
9 | レッドスター・オランピック | 30 | 12 | 7 | 11 | 47 | 58 | −11 | 31 | |
10 | FCセト | 30 | 11 | 8 | 11 | 46 | 48 | −2 | 30 | |
11 | SCフィヴ | 30 | 12 | 4 | 14 | 54 | 45 | +9 | 28 | |
12 | RCルベ | 30 | 11 | 5 | 14 | 50 | 61 | −11 | 27 | |
13 | FCアンティーブ | 30 | 11 | 4 | 15 | 50 | 64 | −14 | 26 | |
14 | ASカンヌ | 30 | 8 | 9 | 13 | 48 | 55 | −7 | 25 | |
15 | スタッド・レネUC (R) | 30 | 8 | 4 | 18 | 38 | 58 | −20 | 20 | ディヴィジオン・アンタルレジオナール降格 |
16 | FCミュルーズ (R) | 30 | 6 | 3 | 21 | 48 | 102 | −54 | 15 |
1部昇格 | RCランス | USヴァランシエンヌ=アンザン |
2部降格 | スタッド・レネUC | FCミュルーズ |
得点ランキング
編集順位 | 選手 | 国籍 | クラブ | 得点 |
---|---|---|---|---|
1 | オスカー・ローア | ドイツ国 | RCストラスブール | 30 |
2 | マリオ・ザテッリ | フランス | オランピック・ドゥ・マルセイユ | 28 |
3 | ジャン・ニコラ | フランス | FCルーアン | 27 |
4 | ロジェ・クアール | フランス | RCパリ | 22 |
- | アンリ・イルトル | オーストリア | エクセルシオールACルベ | 22 |
6 | デジレ・コーラニー | ハンガリー民主共和国 | FCセト | 18 |
- | フェルナン・プランケス | フランス | FCアンティーブ | 18 |
8 | ジュール・ビゴ | フランス | オランピック・リロワ (サッカー) | 17 |
9 | ロジェ・クルトワ | フランス | FCソショー=モンベリアール | 16 |
- | アントワーヌ・フランチェスケッティ | フランス | ASカンヌ | 16 |
- | アンドレ・シモニー | ハンガリー民主共和国 | レッドスター・オランピック | 16 |
オランピック・ドゥ・マルセイユ (初優勝)
- エマニュエル・アズナール, 10試合2得点
- ジャン・バスティアン, 25試合1得点
- アブデルカデル・ベン・ブアリ, 28試合
- ステファノ・ビストルフィ, 1試合
- フェルディナン・ブリュアン, 27試合
- アンリ・コンシー, 22試合
- ジュルジュ・ダール, 1試合
- レイモン・デュラン, 21試合2得点
- アルメナク・エレヴァニアン, 8試合
- ジョゼフ・ゴンザレス, 10試合
- アリスティド・ゴレッリ, 11試合
- ピエール・グラニエ, 18試合
- イニャス・コワルチュク, 29試合6得点
- ヴィリー・コフート, 18試合6得点
- エステヴァン・メステール, 4試合
- マルセル・ミケル, 11試合4得点
- フランツ・オレイニチャク, 3試合
- ルネ・レビボ, 1試合
- カーロイ・ショーシュ, 7試合
- ジャグアレ・ジ・ベスヴェコンネ・ヴァスコンセロス, 21試合
- エドゥアルド・ヴァフジェニウク, 4試合2得点
- エドモン・ウェイコプフ, 13試合12得点
- マリオ・ザテッリ, 21試合28得点
- エミール・ゼルマニ, 26試合5得点
- 監督 : ヨーゼフ・アイゼンホッファー
シーズンハイライト
編集リーグ史上初めて勝ち点で優勝が決まらず、規定により得失点率 (得点÷失点)で優劣をつけた。オランピック・ドゥ・マルセイユは得点69÷39=1.76、対してソショーは得点56÷42=1.33。これによりマルセイユが初優勝を飾った。
今回もマルセイユの優勝争いは困難を極めた。最終節の前週、ソショーとの直接対決で0-1の敗戦を喫し勝ち点で並ばれると、1933-1934シーズンにあと一歩で優勝を逃した苦い記憶がよみがえった。しかし最終節で両チームとも勝利すると、マルセイユの今季リーグ第2位の得点と最少失点タイの成績がソショーを上回ったのである。攻撃面では後のフランス代表FWマリオ・ザテッリ、守備面ではブラジル人GKヴァスコンセロスが殊勲者だった。
開幕8連勝で抜けだしたオリンピック・リロワだが、その後は失速し5位に終わった。個人面ではFCルーアンのジャン・ニコラの活躍が光り、第4節のレッドスター戦 (7-1)チームの全7点のうち4点を挙げ、さらに次のRCランス戦でも4ゴールを決めた。得点ランクでは3位に入っている。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “PALMARÈS LIGUE 1: TOUS LES CHAMPIONS” (フランス語). フランスサッカー連盟 (2021年2月2日). 2023年4月14日閲覧。
- ^ “Ligue 1 1936/1937 » Équipes” (フランス語). Mondefootball.fr. 2023年4月27日閲覧。
- ^ a b “Saison 1936/37” (フランス語). paris-et-gagne.com. 2023年4月24日閲覧。