ディレクターズスーツ(Director's suit)とは、黒色背広とコールズボンの組み合わせの礼服をいう。アメリカではストロウラー(Stroller)、イギリスではブラック・ラウンジ・スーツ(Black lounge suit)とも。また、戦間期のヨーロッパで活躍したドイツの政治家グスタフ・シュトレーゼマンが当スタイルを導入していたことから、大陸ヨーロッパ諸国では彼の名をとってシュトレーゼマン(Stresemann)と呼ばれる[1]。欧州などではフロックコートモーニングコート(昼間用礼服)よりも格下で、夜間のタキシードとともに昼間のセミ・フォーマル(en:Semi-formal)とされる。ブラックスーツ(黒の背広服)が略礼装とされる日本においては、それより格上の準礼装とされる[要出典]

リトアニア首相ヴォルデマラス(左)とドイツ国外相シュトレーゼマン(右)が1929年に会談した際の記念撮影。写っている人々はコールズボンが明るい色と暗い色の2種類を着用している

欧米で流行した重役(director = 指導者、管理者・取締役、監督者の意)の執務服であり、日本ではブラックスーツ(略礼服)の上着とモーニングのコールズボンを組合わせて、商品化されたもの[要出典]

基本的な構成

編集

文化出版局『服飾辞典』[2]による一般的な装い。

脚注

編集
  1. ^ Kleidung - Der Stresemann. knigge.de (Webarchiv)
  2. ^ a b c 『服飾辞典』文化出版局、1979年。 ISBN 978-4579500123
  3. ^ Book of Etiquette (1931), Lady Troubridge