テーサバーンムアン・ノーンカーイ
テーサバーンムアン・ノーンカーイ(タイ語: เทศบาลเมืองหนองคาย)またはノーンカーイはタイ王国のノーンカーイ県の都市であり、同県の首都である。タイ=ラオス友好橋によって隣国ラオスのビエンチャンと接続する国境の街である。
ノーンカーイ หนองคาย | |
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ノーンカーイ・オールド・シティ・ホール。ノーンカーイにて。 | |
ノーンカーイ県内での場所 | |
国 | タイ王国 |
県 | ノーンカーイ県 |
面積 | |
• 合計 | 31.15 km2 |
人口 (2011) | |
• 合計 | 46,180人 |
• 密度 | 1,500人/km2 |
等時帯 | UTC+7 (UTC+7) |
ノーンカーイはメコン川沿い、タイ=ラオス友好橋のすぐ近くに位置している。この橋はタイとラオスを陸路でつなぐ橋で、ほとんどがオーストラリア政府の経済的援助によって建設されている[1]。この橋があるためノーンカーイはタイにとってはラオスの首都ビエンチャンへの入り口となっており、橋を使って車、徒歩、鉄道での越境が可能である。ただしラオスの首都ビエンチャンへは橋を渡ってから25キロ程メコン川の上流に向かう必要があるので、ビエンチャンの対岸は実際にはノーンカーイではなくアムプー・シチェンマイにあたる。ビエンチャン郊外のターナレーン駅は2009年にオープンしており[2]、タイ=ラオス友好橋からターナレーン駅までのわずかな区間がラオスの唯一の鉄道となっている。(ラオスの鉄道)
概要
編集オールド・シティ・ホール(現在はミュージアム、文化センターになっている)の前にあるプラップホ・モニュメントにはホー戦争(パンゼーの乱の残党によるタイへの侵入)の犠牲者が追悼されている。
近年ではヴァッサ(上座部仏教の瞑想期間、およそ7月から10月の3ヵ月間)にしばしば見られるメコン川のバンファイパヤーナーク(火の玉、怪現象)が話題となり観光客の人気を集めている。このオレンジ色の太陽のような火の玉は水面から6メートルから9メートル上昇し、3秒から5秒浮遊した後で消える。とくに10月の満月の期間にはより高いバンファイパヤーナークの上昇が観測できると考えられており観光客が集中する[5]。
また、サラケオクがノーンカーイの観光スポットのひとつとなっている。ワット・ケオク(ケオク寺)とも呼ばれ、ここは巨大な彫刻の並ぶ公園となっている。中には20メートルを超えるものもあるこれら彫刻は、神秘家、宗教家、彫刻家であるバンルーリナット・スーリナットの手によるものである。彼は1950年代に同様の公園をラオスのビエンチャンに作ったが、1978年にはタイに亡命し、ノーンカーイの現在のサラケオクの土地を購入し創作活動を続けた。仏陀やいくつもの腕を持つ女神、7つの頭を持つ蛇(ムチャリンダ)、人間と動物のハイブリッドなど、サラケオクには仏教とヒンドゥー教の影響を受けた彫刻群が並ぶ[6]。
気候
編集ノーンカーイ (1981–2010)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 37.3 (99.1) |
39.1 (102.4) |
42.8 (109) |
43.3 (109.9) |
42.8 (109) |
39.5 (103.1) |
37.4 (99.3) |
37.5 (99.5) |
36.2 (97.2) |
36.0 (96.8) |
36.6 (97.9) |
35.8 (96.4) |
43.3 (109.9) |
平均最高気温 °C (°F) | 29.7 (85.5) |
32.1 (89.8) |
34.7 (94.5) |
36.2 (97.2) |
34.2 (93.6) |
33.0 (91.4) |
32.4 (90.3) |
31.9 (89.4) |
31.9 (89.4) |
31.8 (89.2) |
30.6 (87.1) |
28.9 (84) |
32.3 (90.1) |
日平均気温 °C (°F) | 22.5 (72.5) |
24.9 (76.8) |
27.6 (81.7) |
29.5 (85.1) |
28.6 (83.5) |
28.2 (82.8) |
27.8 (82) |
27.5 (81.5) |
27.4 (81.3) |
26.7 (80.1) |
24.6 (76.3) |
22.1 (71.8) |
26.5 (79.7) |
平均最低気温 °C (°F) | 16.8 (62.2) |
19.1 (66.4) |
21.9 (71.4) |
24.3 (75.7) |
24.7 (76.5) |
24.9 (76.8) |
24.7 (76.5) |
24.5 (76.1) |
24.1 (75.4) |
22.9 (73.2) |
19.8 (67.6) |
16.5 (61.7) |
22.0 (71.6) |
最低気温記録 °C (°F) | 8.0 (46.4) |
9.6 (49.3) |
10.2 (50.4) |
17.3 (63.1) |
20.0 (68) |
20.9 (69.6) |
19.8 (67.6) |
21.0 (69.8) |
20.5 (68.9) |
14.2 (57.6) |
8.8 (47.8) |
4.9 (40.8) |
4.9 (40.8) |
雨量 mm (inch) | 8.3 (0.327) |
17.3 (0.681) |
39.8 (1.567) |
83.4 (3.283) |
224.9 (8.854) |
262.3 (10.327) |
281.4 (11.079) |
323.2 (12.724) |
257.2 (10.126) |
90.9 (3.579) |
15.2 (0.598) |
4.3 (0.169) |
1,608.2 (63.315) |
平均降雨日数 | 1.6 | 3.1 | 5.5 | 8.4 | 17.1 | 19.7 | 20.8 | 22.4 | 18.2 | 9.2 | 2.3 | 1.0 | 129.3 |
% 湿度 | 69 | 66 | 64 | 67 | 78 | 83 | 84 | 85 | 83 | 78 | 71 | 69 | 75 |
平均月間日照時間 | 257.3 | 243.0 | 275.9 | 204.0 | 158.1 | 117.0 | 120.9 | 117.8 | 144.0 | 198.4 | 216.0 | 257.3 | 2,309.7 |
平均日照時間 | 8.3 | 8.6 | 8.9 | 6.8 | 5.1 | 3.9 | 3.9 | 3.8 | 4.8 | 6.4 | 7.2 | 8.3 | 6.3 |
出典1:Thai Meteorological Department[7] | |||||||||||||
出典2:Office of Water Management and Hydrology, Royal Irrigation Department (sun and humidity)[8] |
参考文献
編集- ^ Australian Govt Dept of Foreign Trade, Feb 9 2008, “Archived copy”. 2014年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月11日閲覧。,
- ^ Spooner, Andrew (2009年2月27日). “First Train to Laos”. The Guardian 22 May 2015閲覧。
- ^ “Distance: Bangkok to Nong Khai”. Google Maps. 22 May 2015閲覧。
- ^ “Distance: Udon Thani to Nong Khai”. Google Maps. 22 May 2015閲覧。
- ^ “The Naga fireballs, Nong Khai”. Tourism Authority of Thailand (TAT). 22 May 2015閲覧。
- ^ “Sala Kaeo Ku or Wat Khaek”. Tourism Authority of Thailand (TAT). 22 May 2015閲覧。
- ^ “Climatological Data for the Period 1981–2010”. Thai Meteorological Department. p. 8. 1 August 2016閲覧。
- ^ “ปริมาณการใช้น้ำของพืชอ้างอิงโดยวิธีของ Penman Monteith (Reference Crop Evapotranspiration by Penman Monteith)” (Thai). Office of Water Management and Hydrology, Royal Irrigation Department. p. 40. 1 August 2016閲覧。
外部リンク
編集- ウィキボヤージュには、テーサバーンムアン・ノーンカーイに関する旅行情報があります。