テオフィル・シューラー

テオフィル・シューラー (Théophile Schuler1821年6月18日 - 1878年1月16日) は、フランス画家イラストレーター版画家

テオフィル・シューラー
Théophile Schuler
生誕 Jules Théophile Schuler
(1821-06-18) 1821年6月18日
フランス王国ストラスブール
死没 1878年1月16日(1878-01-16)(56歳没)
フランスの旗 フランス共和国アルザス=ロレーヌ
国籍 フランスの旗 フランス
著名な実績 絵画 イラスト 版画
代表作死の戦車
運動・動向 ロマン主義
アルザスの歴史
後援者 P-J・エッツェル
影響を受けた
芸術家
ミシェル・マルタン・ドロラン
ポール・ドラローシュ

アルザスの歴史に根ざしたロマン主義的な絵画や[1]、雑誌や小説のイラストや版画を手がけた。1938年には彼の名を冠した「テオフィル・シューラー賞」が設立されている。

経歴

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テオフィル・シューラーの旧居

テオフィル・シューラーは1821年6月18日にストラスブール聖ニコラ教会の牧師であるダニエル・テオフィル・シューラーと、その妻マルグリット・サロメ・オー(Marguerite Salomé Hoh)との間にストラスブールで生まれた。彼は同地で絵画を習い、ドイツのカールスルーエ凹版印刷の技法を学んだ。その後、1839年から1843年までパリで画家のミシェル・マルタン・ドロランと、ポール・ドラローシュに師事した[2]1848年以降はストラスブールに帰り、絵画制作とドローイング教育に従事[2]するほか、雑誌「ル・マガザン・ピトレスク」に版画を寄稿。1859年からはピエール=ジュール・エッツェルの出版社に協力し[2]ジュール・ヴェルヌの「ザカリウス師」やヴィクトル・ユーゴーの詩集「懲罰」、エルクマン=シャトリアンの小説、メアリー・メイプス・ドッジの「ハンス・ブリンカー、またはシルバー・スケート[3]などにイラストを提供した。彼は1878年1月16日に死去し、サン=ガル・ドゥ・ストラスブール墓地に埋葬された。

 
死の戦車」(油彩)

彼の代表的な作品として、1848年のフランス革命と同時期にヨーロッパで催された同様のイベントののち、神秘的な絶望の精神によって描かれた記念碑的な「死の戦車」が挙げられる。これは1862年に芸術家によって設立されたコルマールウンターリンデン美術館に収蔵されている[4][5]

円熟期を迎えた画家はストラスブールで聖ニコラのルネサンス建築様式の家に住んだ。現在、建物のオリエル窓の下に彼の肖像のレリーフ彫刻がある[6]1918年にはストラスブールの通りにテオフィル・シューラー通りと名付けられた[7]

テオフィル・シューラー賞

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1938年、シューラーの娘エリザによりテオフィル・シューラー賞が設立された。これは1832年に設立された "Société des Amis des Arts et des Musées de Strasbourg" (ストラスブール美術館芸術友の会)から、地元の新進アーティストに毎年授与される。賞金は2016年度で3,000ユーロである[8][9]

作品

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脚注

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  1. ^ Théophile Schuler (1821-1878)”. bnf.fr. Bibliothèque nationale de France. 26 February 2017閲覧。
  2. ^ a b c SCHULER THÉOPHILE (1821-1878)”. universalis.fr. 26 February 2017閲覧。
  3. ^ Notice bibliographique Les patins d'argent. Casterman. (1993). ISBN 9782203135369. http://catalogue.bnf.fr/ark:/12148/cb35578247h 27 February 2017閲覧。 
  4. ^ Le Char de la Mort”. musee-unterlinden.com. 2017年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。27 February 2017閲覧。
  5. ^ The Maison – Schuler, Rouault, Monet”. musee-unterlinden.com. 2017年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。27 February 2017閲覧。
  6. ^ 1 quai Saint Nicolas”. archi-wiki.org. 26 February 2017閲覧。
  7. ^ rue Théophile Schuler”. archi-wiki.org. 26 February 2017閲覧。
  8. ^ Prix Théophile Schuler”. amisartsetmusees-strasbourg.fr. 26 February 2017閲覧。
  9. ^ Histoire”. amisartsetmusees-strasbourg.fr. 26 February 2017閲覧。
  10. ^ ル・マガザン・ピトレスク」掲載

外部リンク

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