ツーク
スイスの都市
ツーク(Zug)は、スイスのツーク州の基礎自治体 ( アインヴォーナーゲマインデ)で、同州の州都。1900年の人口は6,508人であったのが、2015年現在2万9256人を数える。住民のほとんどはローマ・カトリック教徒である。ドイツ語圏である。
ツーク Zug | |||
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ツーク湖上にある噴水 | |||
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位置 | |||
ツーク州の地図 | |||
位置 | |||
座標 : 北緯47度10分0秒 東経8度31分0秒 / 北緯47.16667度 東経8.51667度 | |||
行政 | |||
国 | スイス | ||
州 (Kanton) | ツーク州 | ||
区 (Amtsbezirk) | - | ||
基礎自治体(Einwohner Gemainde) | ツーク | ||
地理 | |||
面積 | |||
基礎自治体(Einwohner Gemainde)域 | 21.61 km2 (8.34 mi2) | ||
標高 | 425 m | ||
人口 | |||
人口 | (2015年12月現在) | ||
基礎自治体(Einwohner Gemainde)域 | 29,256[1]人 | ||
人口密度 | 1,400人/km2(3,500人/mi2) | ||
その他 | |||
等時帯 | 中央ヨーロッパ時間 (UTC+1) | ||
夏時間 | 中央ヨーロッパ夏時間 (UTC+2) | ||
公式ウェブサイト : www.stadtzug.ch |
税率が低いことから、数多くの多国籍企業の本部がある。
地理
編集ツーク山(de:Zugerberg)の麓、ツーク湖の北東の端に位置する。ツーク山の山裾では果樹栽培が行われている。チューリッヒとルツェルンの中間にあたる。
歴史
編集1240年の記録に、ツークに関する初めての記述がある。1242年にはオッピドゥム、1255年にはカストルムと呼ばれていた。1273年に神聖ローマ皇帝のルドルフ1世は、キーブルクの女子相続人で、ハプスブルク家の分家の当主であったエーベルハルトの妻アンナからツークを購入した。
名物
編集町の名前がついたツガー・キルシュトルテ(Zuger Kirschtorte)というレイヤーケーキがある。ナッツ入りのメレンゲ生地とスポンジ生地をキルシュワッサー(さくらんぼのブランデー)入りのバタークリームで重ね、アーモンドで飾ったもの。当地の菓子職人Heinrich Höhnが1921年に考案し、数々の賞を得て有名になった。オリジナルはTreichler社が引き継いでいるが[2]、各菓子店が思い思いのものを出している。
伝説
編集「湖に沈んだ町」という伝説が残っている。湖の妖精が人間に恋をして結婚し、海底で暮らしはじめるが、夫が故郷を懐かしむ姿を見て気の毒に思い、魔法で町全体を沈ませてしまう。今でも湖の底から教会の音が聞こえたり、湖の底に暮らす人々が見えたりするという言い伝えがある(スイスの伝説より)。