チャン・ギハと顔たち: 장기하와 얼굴들)は、韓国のインディーバンドである。

チャン・ギハと顔たち
基本情報
出身地 大韓民国の旗 韓国ソウル市[1]
ジャンル フォークロック[2]
レーベル ドゥルドゥルamc
公式サイト kihafaces.com
旧メンバー チャン・ギハ(ボーカル)
長谷川陽平(ギター)
チョン・ジュンヨプ(ベース)
イ・ミンギ(ギター)
イ・ジョンミン(キーボード)
チョン・イルジュン(ドラム)
キム・ヒョンホ
ミミシスターズ
ビートルズドアーズロキシー・ミュージック[1]
チャン・ギハと顔たち
各種表記
ハングル 장기하와 얼굴들
発音 チャン・ギハワ オルグルドゥル[1]
日本語読み: チゃん・ぎはとかおたち
英語表記: Kiha & the Faces
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経歴

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2002年に結成されたバンド「ヌントゥゴコベイン」のドラマーとして活動する傍ら、サイドプロジェクト「青年失業」のボーカル、作詞作曲も担当していたチャン・ギハは、2008年5月にインディーズレーベル、ブンガブンガレコードより自身で全て作詞作曲、編曲、演奏を行った初のCDシングル「安物のコーヒー」を発表した。同時期に、チョン・ジュンヨプ、イ・ミンギ、キム・ヒョノと共に、「チャン・ギハと顔たち」を結成、ライブ活動を開始する[2]

「チャン・ギハと顔たち」というバンド名は、特に意味はない。「チャン・ギハと○○」という名前にしたいと考えていたチャンが、「オルグルドゥル(顔たち)」という言葉の響きを気に入り、また、顔がたくさんあるグロテスクなイメージから付けられた。加えて、彼が好きなトーキング・ヘッズ(「喋る頭」の意)[注釈 1]からもきている[3]

2008年5月に発売されたシングル「安物のコーヒー」は、発売当初こそ振るわなかったものの、まもなく注目を集め、同年秋までに1,400枚を売り上げる。これは、1,000枚売れればヒットとされる韓国インディーズ音楽界においては驚異的な数字である。このシングルによって、第6回韓国大衆音楽賞で「今年の歌」「最優秀ロック」「ネットユーザーが選ぶ今年の男性ミュージシャン」の3部門を獲得した[2]

2009年2月に、第1集となるアルバム『何事もなく暮らす』を発売。4万枚以上を売り上げ、商業的に成功を収めた[2]。同年4月には、『中央日報』が名物コラム「噴水台」(『朝日新聞』の「天声人語」に相当)において、「チャン・ギハを知らなければ最近のニュースに暗いのだ」と切り出し、“チャン・ギハ現象”を取り上げた[4]

2011年6月にセルフタイトルアルバム「チャン・ギハと顔たち」を発表。同時期にダンス担当のミミ・シスターズが脱退、新メンバーとしてキーボード奏者のイ・ジョンミンが加入。また、プロデューサーである長谷川陽平がサポートメンバーとして加入したが、後に正式メンバーとなり6人で活動している。

2012年の第9回韓国大衆音楽賞では、「今年のアルバム」「今年の音楽人」「最優秀ロックアルバム」「最優秀ロックソング」の4部門受賞を果たした。

2018年10月18日に、2018年12月31日をもってバンドを解散することを発表。

音楽性

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バンドは1970年代から80年代の韓国の音楽に影響が強い。チャン・ギハは、韓国以外の音楽も好んでいるが、それもビートルズドアーズロキシー・ミュージックなど60年代から80年代のものが多い[1]

アルバムリスト

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  • アルバム
  1. 《별일 없이 산다》(何事もなく暮らす) - 2009年 2月 27日
  2. 《장기하와 얼굴들》(チャン・ギハと顔たち) - 2011年 6月 9日
  3. 《사람의 마음》(人の心) - 2014年 10月 15日
  4. 《내 사랑에 노련한 사람이 어딨나요》- 2016年 06月 16日
  5. 《mono》- 2018年 11月 1日
  • シングル
  1. 《싸구려 커피》 (安物のコーヒー)
  2. 《좋다 말았네》
  3. 《새해 복》

受賞

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  • 2009年
韓国大衆音楽賞 : 〈今年の音楽人〉、〈最優秀ロック音楽賞〉、〈今年の歌〉
第36回韓国放送大賞 : 個人賞部門 〈新人歌手賞〉
ゴールデンディスク音楽賞 : ロック部門
  • 2010年
サイワールド Digital Music Award : 〈探音マニア賞〉
韓国プロデューサー大賞 : 歌手部門 〈出演者賞〉
  • 2012年
韓国大衆音楽賞 : 〈今年のアルバム〉、〈今年の音楽人〉、〈最優秀ロックアルバム〉、〈最優秀ロックソング〉

脚注

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注釈

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  1. ^ 「トーキング・ヘッズ」は本来、クローズアップを意味するアメリカのテレビ業界用語。

出典

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  1. ^ a b c d チャン・ギハ、(インタビュアー:タナカヒロシ)「韓国発の気になるバンド「チャン・ギハと顔たち」インタビュー」『CINRA.NET』、東京都、2010年11月12日https://www.cinra.net/article/interview-2010-11-12-000000-php2011年9月4日閲覧 
  2. ^ a b c d “我が道を行くチャン・ギハと顔たち!” (日本語). HMV. 東京都. (2011年6月6日). https://www.hmv.co.jp/news/article/1106060027/ 2011年9月4日閲覧。 
  3. ^ チャン・ギハ、(インタビュアー:タナカヒロシ)「韓国発の気になるバンド「チャン・ギハと顔たち」インタビュー」『CINRA.NET』、東京都、2010年11月12日https://www.cinra.net/article/interview-2010-11-12-000000-php?page=22011年9月4日閲覧 
  4. ^ “チャン・ギハと顔たち” (日本語). Qetic. 東京都. (2010年8月23日). http://www.qetic.jp/?p=38871 2011年9月4日閲覧。 

外部リンク

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