チムニーロック国立史跡
チムニーロック(Chimney Rock)とは、アメリカ合衆国ネブラスカ州西部のモリル郡にある奇岩。ノースプラット川渓谷の最中にあり、標高1228m[1]。19世紀半ばには、北側を通るオレゴン・トレイルやカリフォルニア・トレイル、モルモン・トレイル沿いのランドマークとされた。合衆国国道26号線の東側からは、何マイルも離れた所から見る事が可能。
Chimney Rock National Historic Site | |
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チムニーロック(1904年) | |
地域 | アメリカ合衆国ネブラスカ州モリル郡 |
最寄り | ベイヤード |
座標 | 北緯41度42分13.24秒 西経103度20分53.58秒 / 北緯41.7036778度 西経103.3482167度座標: 北緯41度42分13.24秒 西経103度20分53.58秒 / 北緯41.7036778度 西経103.3482167度 |
面積 | 83エーカー (34 ha) |
選定日 | 1956年8月9日 |
管理者 | ネブラスカ州立歴史協会 |
歴史
編集ジョシュア・ピルチャーが1827年に記したのが最初とされる。当時毛皮貿易のため、ノースプラット川からグレートソルト湖に向かう途中であった。非先住民族の発見者としては、1813年に太平洋から東へと旅をしていたロバート・ステュアートの一団が有力。
何れにせよ、これ以後多くの旅行記に記録されるに至った[2]。「チムニーロック」という名称は、初期の毛皮商人の間から生まれたとされる[3]が、これに落ち着くまでには、チムリーロック、チムニータワー或いはエルクスピークなど、多種多様な名前で呼ばれる事となる[3]。
当時のスケッチや絵画、文献の他、1897年に撮影された写真に基づけば、入植者が最初に見た頃の方が高い事が分かるが、浸食や落雷により次第に低くなってゆく。就中1992年の落雷の際には、岩の先端部分の一部が崩落、旅行者のビデオカメラにその一部始終が収められた。
地質
編集主として火山灰や砂岩を含む粘土から構成。ただ、先端付近の堅固な砂岩層が岩自体を保護する役割を果たす[4]。ノースプラット渓谷の絶壁が浸食された名残から[3]、周辺より約87m高い所にある[1]。
現在
編集1956年8月9日国立史跡に登録[5]。現在は国立公園局の管轄下にあるが、ネブラスカ州立歴史協会が管理運営を行う。チムニーロックや遥か西にあるインディペンデンスロックは、オレゴン・トレイル沿いにある二大名所とされる。20マイル北西のネブラスカ州道92号線沿いには、スコッツブラフナショナル・モニュメントが所在[6]。
1989年開催の第13回アメリカ横断ウルトラクイズ(日本テレビ系)の第12チェックポイントで来訪、「爆走!!コンボイリレークイズ」を実施。
2006年3月1日、ネブラスカ州25セント硬貨が発行されるが、その意匠にはチムニーロックを背に西に向かう幌馬車が描かれるなど、今もって州を代表する名所として名高い。
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b "Chimney Rock, Nebraska". Peakbagger.com. 2011年3月25日閲覧。
- ^ Chimney Rock National Historic Site, Nebraska, National Park Service, 1964
- ^ a b c "Chimney Rock History"
- ^ チムニーロックネブラスカ州歴史協会
- ^ チムニーロック国立史跡についてネブラスカ州歴史協会
- ^ ネブラスカ州チムニーロック Archived 2012年4月20日, at the Wayback Machine.TakeMyTrip.com