チアプロフェン酸
チアプロフェン酸(Tiaprofenic acid)は、アリルプロピオン酸系の非ステロイド性抗炎症薬で、特に関節炎の痛みの治療に用いられる。大人への投与量は、通常2日間に300mgである。子供に対しては推奨されない。
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
Drugs.com | Micromedex Detailed Consumer Information |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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薬物動態データ | |
生物学的利用能 | 90% |
代謝 | 10% (肝臓) |
半減期 | 1.5-2.5時間 |
排泄 | 50-80% (尿) |
データベースID | |
CAS番号 | 33005-95-7 |
ATCコード | M01AE11 (WHO) |
PubChem | CID: 5468 |
DrugBank | DB01600 |
ChemSpider | 5269 |
UNII | 1LS1T6R34C |
KEGG | D01325 |
ChEBI | CHEBI:32221 |
ChEMBL | CHEMBL365795 |
別名 | 5-Benzoyl-α-methyl-2-thiopheneacetic acid |
化学的データ | |
化学式 | C14H12O3S |
分子量 | 260.309 |
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肝臓で、2つの不活性な代謝産物に一部代謝されるが、大部分はそのまま尿中に排出される。腎臓に病気があると排出されにくくなり、使用に注意が必要である。
チアプロフェン酸を長期間使用すると、他の非ステロイド性抗炎症薬の約100倍の頻度で、重篤な膀胱炎を生じることがある[1]。膀胱や尿管の感染症の患者に対しては禁忌である。
臨床での使用の初期の報告は、1975年のフランスのものがある[2]。
Surgam、Surgamyl、Tiaprofen等の商標名で販売されており、後発医薬品も存在する。持続放出の効果を持つものもある。スプロフェンは異性体である。
出典
編集- ^ Crawford MLA, Waller PC, Wood SM (1997). “Severe cystitis associated with tiaprofenic acid”. British Journal of Urology 79 (4): 578-584. doi:10.1046/j.1464-410X.1997.00094.x. PMID 9126086.
- ^ Pons J, Pasturel A (1975). “[How to improve postoperative complications in stomatological, maxillofacial and plastic surgery: evaluation of tiaprofenic acid]. [French]”. Revue d Odonto-Stomatologie. 4 (6 pages = 535-7).
外部リンク
編集- Manufacturer Data Sheet [1]