ダーク・エレクトロ
ダーク・エレクトロ(Dark electro)とは1990年代に興隆した、中央ヨーロッパ発祥の音楽の潮流である。 邪悪さを表現したエレクトロニック・ミュージックであり、yelworC、Mortal Constraint、Arcana Obscura、Calva Y Nada、Placebo Effect、Trial、Tri-stateらが代表として挙げられる。日本では2 Bullet DxUxSなどが知られている。 最初にこの語が用いられたのは、1992年12月にyelworCのデビュー・アルバム『Brainstorming』の告知に関連しての事である。 この語は、1993年2月には同アルバムのレヴュー[要曖昧さ回避]においても言及されている。
このジャンルは主として、The KlinikやSkinny Puppyに代表されるエレクトロニック/ポスト・インダストリアル勢の影響下にある。 楽曲の構成は、複雑なアレンジと不快な音像に特徴付けられ、また、うめきや歪んだボーカルを使用する事が特徴的である。 特筆すべきはYelworCであり、彼らは1988年に結成された、ミュンヘン出身のグループである。彼らは90年代初期におけるダーク・エレクトロ発祥の礎を築き、有名なドイツのレーベルCeltic Circle Productionsの最初のアーティストとしても知られている。
後にダーク・エレクトロは、アグロテックやフューチャーポップの様な、テクノ影響下のジャンルにその場を奪われた。 彼らは、本来ダーク・エレクトロが指し示す音楽ではないにもかかわらず、しばしばダーク・エレクトロを自称する。
関連項目
編集- インダストリアル
- SOFT BALLET - 海外では日本のダーク・エレクトロのグループとして位置づけられている。