ダン・ベイリー(Dan Bailey 1988年1月26日 - )はオクラホマ州オクラホマシティ出身のアメリカンフットボール選手。現在NFLミネソタ・バイキングスに所属している。ポジションはプレースキッカー

ダン・ベイリー
Dan Bailey
refer to caption
2015年、カウボーイズ時代のベイリー
基本情報
ポジション プレースキッカー
生年月日 (1988-01-26) 1988年1月26日(36歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オクラホマ州オクラホマシティ
身長: 6' 0" =約182.9cm
体重: 197 lb =約89.4kg
経歴
大学 オクラホマ州立大学
ドラフト外 2011年
初出場年 2011年
初出場チーム ダラス・カウボーイズ
所属歴
2011-2017 ダラス・カウボーイズ
2018-2020 ミネソタ・バイキングス
受賞歴・記録
プロボウル選出(1回)
2015
NFL 通算成績
通算得点 390点
FG成功 225/259(86.9%)
PAT成功 344/351(98.0%)
最長FG 56(2)ヤード
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴

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プロ入りまで

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オクラホマ州立大学時代の2010年にFG28本中、24本成功、トライフォーポイント66本中65本を成功し、ルー・グローザ賞(カレッジフットボール最高のキッカーに与えられる賞)を受賞した[1]。またビッグ12カンファレンススペシャルチーム部門の最優秀選手に選ばれた。

ダラス・カウボーイズ

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2011年7月25日、ドラフト外フリーエージェントでダラス・カウボーイズと契約し入団した[2]。プレシーズンにはデビッド・ビューラーワシントン・レッドスキンズを解雇されたシェーン・グレアムデトロイト・ライオンズを解雇されたデイブ・レイナーと争った結果、キックオフはビューラーが担当するもののFGなどを担当することとなった[3]

第2週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦ではわずか21ヤード(エクストラポイントよりわずか1ヤード長いだけ)のFGを失敗した[3]。しかし残り4秒で48ヤードの同点FGを成功させ、さらにオーバータイムに19ヤードのFGを成功させた[4][5]。第3週のワシントン・レッドスキンズとのマンデーナイトフットボールでは6FGを決めてチームの全得点をあげて勝利に貢献[6][7]、NFCスペシャルチーム部門の週間MVPに選ばれた[8]。第8週のフィラデルフィア・イーグルス戦では故障を抱えたパンターマット・マクブライアーの代わりに試合途中からパントを蹴った[9]。11月20日に行われたワシントン・レッドスキンズ戦ではオーバータイムに39ヤードの決勝FGを決めた[10]。第13週のアリゾナ・カージナルス戦では第4Q終盤に、49ヤードのFGを決めたが、プレイ直前にジェイソン・ギャレットヘッドコーチがタイムアウトをかけており、蹴り直しとなり2度目のキックは失敗[11]、チームはオーバータイムで敗れた[12]。第14週、ニューヨーク・ジャイアンツ戦では試合終了直前に同点を狙ったFGがジェイソン・ピエールポールにブロックされた[13][14]

2012年、第7週のカロライナ・パンサーズ戦では4本全てのFGを成功し、19-14の勝利に貢献した[15]

2013年シーズンはFG30回中28回成功、シーズン終盤には21回連続でFGを成功させた。2014年1月23日、2020年までの契約延長を果たした[16]

2014年9月21日のセントルイス・ラムズ戦で28回連続FG成功のチーム記録を樹立した。それまでの記録はクリス・ボニオルの27回連続であった[17]。10月5日のヒューストン・テキサンズ戦で53ヤードのFGを失敗したが、30回連続まで記録を伸ばした。オーバータイムに49ヤードの決勝FGを成功させた。10月12日のシアトル・シーホークス戦の第2Qに42ヤードのFGを成功させると、史上最も正確性のあるキッカーとなった。

2015年、チーム史上2位となる182回目のエクストラポイントを成功させて、マイク・クラークを抜き、カウボーイズ史上歴代2位となった。12月7日のマンデーナイトフットボールワシントン・レッドスキンズ戦で4本のFGを全て成功させ、自身2度目のNFCの週間最優秀選手(スペシャルチーム部門)に選ばれた[18]。その後、FG成功率を91.0%まで伸ばした彼はNFL歴代1位の成功率となった[19]。この年、FG成功率93.8%、39ヤード以内のFGは19本全て成功させた。エクストラポイントも25本全て成功させた。なおこの年から、NFLはエクストラポイントを2ヤードラインから15ヤードライン(33ヤードのFGと同等)からにルール変更した[20]

2016年、開幕戦のニューヨーク・ジャイアンツ戦で54ヤード、56ヤードを含む4本のFGを全て成功させたが、チームは19-20で敗れた。10月16日のグリーンベイ・パッカーズ戦で3本のFGを成功させた。自身23回目の3本以上FG成功となり、チーム記録を更新した。12月18日のタンパベイ・バッカニアーズ戦で6本のFGを蹴り、4本を成功、2本を失敗した。彼が2本のFGを失敗するのは、2011年以来のことであった。

2017年、ニューヨーク・ジャイアンツとの開幕戦、サンデーナイトフットボールで4本のFGを成功、19-3で勝利した。翌週のデンバー・ブロンコス戦では自己タイ記録の56ヤードのFGを成功させた。第7週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦で股関節を負傷した[21]。その後、ロサンゼルス・チャージャーズとのサンクスギビングゲームで復帰したが、続くニューヨーク・ジャイアンツ戦では2本のFGと1本のエクストラポイントを失敗した。プレーオフに生き残りをかけたシアトル・シーホークス戦では3本のFGを失敗した。負傷する前は100本以上のFGを蹴ったキッカー中NFL1位の成功率であったが、ジャスティン・タッカーに抜かれた[22]

2018年9月1日、カナディアン・フットボール・リーグジャーニーマンであったブレット・メヒアとのポジション争いに敗れてカウボーイズから解雇された[23]。カウボーイズは彼の解雇でサラリーキャップを340万ドル空けた。カウボーイズでは、FG成功率88.2%[24]、275回連続でエクストラポイントを成功、30回連続でFG成功、186回のFG成功の記録を残した。

ミネソタ・バイキングス

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2018年9月17日、新人のダニエル・カールソンが第2週のグリーンベイ・パッカーズ戦で3本のFGを失敗して解雇された、ミネソタ・バイキングスと契約を結んだ[25]。この年彼は28本中21本のFGを成功、30ヤードから39ヤードのFGは11本全て成功させた[20]

2019年3月19日、バイキングスと再契約を結んだ[20]。第5週のニューヨーク・ジャイアンツ戦で4本のFG、2本のエクストラポイント全てを成功させて、週間最優秀選手(スペシャルチーム部門)に選ばれた[26]。第8週のワシントン・レッドスキンズ戦でも4本のFG、1本のエクストラポイント全てを成功させて週間最優秀選手に選ばれた[27]

脚注

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  1. ^ Dan Bailey wins the Lou Groza Award”. ESPN (2010年12月9日). 2011年9月23日閲覧。
  2. ^ Cowboys begin the free agency period”. ESPN (2011年7月26日). 2011年9月23日閲覧。
  3. ^ a b Cowboys rookie Dan Bailey misses 21-yard field goal”. SportsDayDFW sports (2011年9月18日). 2011年9月23日閲覧。
  4. ^ Cowboys rookie kicker Dan Bailey gets redemption with game-tying and game-winning field goals”. SportsDayDFW sports (2011年9月18日). 2011年9月23日閲覧。
  5. ^ Bailey lifts Cowboys over 49ers in OT”. ロサンゼルス・タイムズ (2011年9月18日). 2011年9月23日閲覧。
  6. ^ カウボーイズ、FG6発でレッドスキンズの3連勝阻む”. NFL JAPAN (2011年9月27日). 2011年10月2日閲覧。
  7. ^ FG6連続成功のカウボーイズ新人K、チームメイトに感謝”. NFL JAPAN (2011年9月27日). 2011年10月2日閲覧。
  8. ^ 6FG成功の新人Kベイリーが選出 週間MVPスペシャルチーム部門”. NFL JAPAN (2011年9月29日). 2011年10月2日閲覧。
  9. ^ カウボーイズ、故障中Pの控えをロスター登録”. NFL JAPAN (2011年11月6日). 2011年11月6日閲覧。
  10. ^ カウボーイズがOT制して3連勝、レッドスキンズ6連敗”. NFL JAPAN (2011年11月21日). 2012年7月6日閲覧。
  11. ^ カウボーイズOT負け、地区首位は辛くもキープ”. NFL JAPAN (2011年12月5日). 2012年7月6日閲覧。
  12. ^ リーグ史に残るFG失敗ワースト6”. NFL JAPAN (2012年6月26日). 2012年7月6日閲覧。
  13. ^ ジャイアンツ、地区首位決戦で劇的な逆転勝ち”. NFL JAPAN (2011年12月12日). 2012年7月6日閲覧。
  14. ^ 地味でも不可欠、スペシャルチームの注目選手 -後編-”. NFL JAPAN (2012年7月3日). 2012年7月15日閲覧。
  15. ^ カウボーイズ5割復帰、Kベイリーの4FGで粘り勝ち”. NFL JAPAN (2012年10月22日). 2012年10月31日閲覧。
  16. ^ カウボーイズ、Kベイリーとの契約を2020年まで延長”. NFL JAPAN (2014年1月24日). 2014年2月2日閲覧。
  17. ^ Bailey Sets Cowboys Record With 28 Consecutive Field Goals”. CBS (2014年9月22日). 2019年12月17日閲覧。
  18. ^ Darin Gantt (2015年12月9日). “Dan Bailey named NFC special teams player of the week”. NBCスポーツ. 2019年12月17日閲覧。
  19. ^ Charean Williams (2015年12月23日). “Dan Bailey, the NFL’s all-time most accurate kicker, finally gets his due”. フォートワース・スター・テレグラム. 2019年12月17日閲覧。
  20. ^ a b c Lindsay Young (2019年3月19日). “Vikings Agree to Terms with Kicker Dan Bailey”. ミネソタ・バイキングス. 2019年12月17日閲覧。
  21. ^ Adam Stites (2017年10月22日). “Cowboys K Dan Bailey out for game vs. 49ers, S Jeff Heath kicking off in his place”. sbnation.com. 2019年12月17日閲覧。
  22. ^ Jamison Hensley (2018年1月17日). “Justin Tucker earned historic distinction in '17 despite Pro Bowl, All-Pro snub”. ESPN. 2019年12月17日閲覧。
  23. ^ David Helman (2018年9月1日). “Bailey Not Only Surprise Cut As Cowboys Trim To 53”. ダラス・カウボーイズ. 2019年12月17日閲覧。
  24. ^ バイキングスが早くもKを交代、カールソンをウェイバーにかけベイリー獲得へ”. NFL JAPAN (2018年9月18日). 2019年12月17日閲覧。
  25. ^ Vikings Sign K Dan Bailey and Waive WR Stacy Coley”. ミネソタ・バイキングス (2018年9月18日). 2019年12月17日閲覧。
  26. ^ Jeremy Bergman (2019年10月9日). “Deshaun Watson, Aaron Jones among Players of the Week”. nfl.com. 2019年12月17日閲覧。
  27. ^ Jeremy Bergman (2019年10月30日). “Joey Bosa, Nick Bosa among Players of the Week”. nfl.com. 2019年12月17日閲覧。

外部リンク

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