ダニー・グリーン (ボクサー)
ダニエル"ダニー"トーマス・グリーン(Daniel "Danny" Thomas Green、1973年3月9日 - )は、オーストラリアのプロボクサー。元WBA世界ライトヘビー級王者であり、元WBC世界スーパーミドル級暫定王者。世界2階級制覇王者。「Green Machine(グリーンマシン)」の異名を持つ。
基本情報 | |
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本名 | ダニエル・トーマス・グリーン |
通称 | Green Machine(グリーンマシン) |
階級 | ライトヘビー級 |
国籍 | オーストラリア |
誕生日 | 1973年3月9日(51歳) |
出身地 | 西オーストラリア州パース |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 38 |
勝ち | 33 |
KO勝ち | 28 |
敗け | 5 |
略歴
編集幼少・アマチュア時代
編集10代の頃はキックボクシング、マーシャルアーツなどの格闘技に情熱を注いだ。20歳の時に初めてアマチュアボクシングの試合に出場する[1]。1998年にコモンウェルスゲームスに出場するが準々決勝で敗退した[2]。2000年にはオーストラリアのライトヘビー級代表(81kg)として母国で開催されたシドニーオリンピックに出場するが2回戦で敗退した[3]。その後、プロボクサーへ転向する。
アマチュアの戦績は35勝8敗[4]。
プロボクサー時代
編集スーパーミドル級
編集2001年6月29日、スーパーミドル級でプロデビューを果たし持ち前の爆発力ある攻撃で連勝を重ねた。
2002年11月9日、IBFパンパシフィックスーパーミドル級王座を獲得した。
2003年6月2日、OPBFスーパーミドル級王座も獲得した。
2003年8月16日、WBCスーパーミドル級王者マルクス・バイエルに敵地ドイツで挑戦する。この試合グリーンはダウンを2度奪うなど有利に試合を展開したが、途中でバイエルの負傷により続行不可となった。その後判定でグリーンが故意のバッティングを加えたとして失格負けを喫した。
2003年12月20日、エリック・ルーカスとWBC世界スーパーミドル級暫定王座決定戦を行い、これに6回TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。 2005年3月12日、WBC世界スーパーミドル級王者マルクス・バイエルとの王座統一戦だった。再戦となったこの試合に12回0-2(113-114、112-115、114-114)の判定負けを喫し王座から陥落、暫定王座は正規王座に吸収される形で消滅した。
その後、2006年5月17日、WBA世界スーパーミドル級王座への挑戦権をアンソニー・ムンディンと争うが、12回0-3(113-116、111-118、112-118)の判定負けを喫し挑戦権獲得に失敗した。
ライトヘビー級
編集ライトヘビー級に階級を上げたグリーンは、2006年9月20日、IBFパンパシフィックライトヘビー級王座およびPABAライトヘビー級暫定王座を獲得した。
2007年1月21日、PABAライトヘビー級正規王者ポール・マードックを2回1分5秒TKO勝ちを収めIBFパンパシフィック王座の初防衛とPABA正規王座の獲得に成功した。
2007年7月18日、IBOアジア太平洋ライトヘビー級王座の獲得、IBFパンパシフィック王座2度目の防衛、PABA王座の暫定王座を含め通算2度目の防衛に成功した。
2007年11月、PABAライトヘビー級王座を返上した。
2007年12月16日、WBA世界ライトヘビー級王者スティーピ・ダービシュと対戦し、12回3-0(118-111、120-108、118-110)の判定勝ちを収め、王座を獲得した。
2008年3月25日、引退を表明し、WBA世界ライトヘビー級王座を返上した[5]。
クルーザー級
編集2009年4月26日、復帰戦を行い、2回KO勝ち。
2009年8月15日、IBO世界クルーザー級王座決定戦でフリオ・セサール・ドミンゲスと対戦し、5回KO勝ちで王座を獲得した。
2009年12月2日、初防衛戦でロイ・ジョーンズ・ジュニアと対戦し、初回TKO勝ちで初防衛に成功した。
2011年7月20日、シドニー・エンターテイメント・センターでアントニオ・ターバーと対戦し、グリーンの9回終了時棄権により5度目の防衛に失敗、王座から陥落した。
2011年11月30日、WBC世界クルーザー級王者クシシュトフ・ヴウォダルチクに挑戦するも11回2分15秒TKO負けを喫し、王座獲得に失敗した。
2012年7月25日、西オーストラリア州パースのチャレンジ・スタジアムでダニー・サンティアゴと対戦し、5回2分47秒TKO勝ちを収めた。
2012年11月21日、メルボルンのメルボルン・マルチ・パーパス・ベニューで行われたIBO世界クルーザー級王座決定戦でシェーン・キャメロンと対戦し、3-0(116-113、116-112、119-109)の判定勝ちを収めIBO王座の再獲得に成功した。
獲得タイトル
編集脚注
編集- ^ “Grantlee Kieza: Danny Green is ready to ring the bell on a brilliant boxing career”. News.com.au (2012年11月18日). 2014年4月6日閲覧。
- ^ “16.Commonwealth Games - Kuala Lumpur, Malaysia - September 13-20 1998”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年3月18日閲覧。
- ^ “27.Olympic Games - Sydney, Australia - September 17-30 2000”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年3月18日閲覧。
- ^ Danny Green Official Web Site Bioより参照。
- ^ Green says there'll be no resurrection after his epiphany smh.com.au 2008年3月26日
関連項目
編集外部リンク
編集空位 前タイトル保持者 西澤ヨシノリ |
第9代OPBF東洋太平洋スーパーミドル級王者 2003年6月2日 - 2003年7月(返上) |
空位 次タイトル獲得者 西澤ヨシノリ |
暫定王座決定戦 対戦者 エリック・ルーカス |
WBC世界スーパーミドル級暫定王者 2003年12月20日 - 2005年3月12日 |
次暫定王者 王座統一戦により消滅 |
暫定王座決定戦 対戦者 ジェイソン・デリスル |
PABAライトヘビー級暫定王者 2006年9月20日 - 2007年1月21日 |
次暫定王者 王座統一戦により消滅 |
前王者 ポール・マードック |
第8代PABAライトヘビー級王者 2007年1月21日 - 2007年11月(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ティム・ベル |
前王者 スティーピ・ダービシュ |
WBA世界ライトヘビー級王者 2007年12月16日 - 2008年3月25日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ウーゴ・ガライ |