ダニエル・コルゼンパ
ダニエル・ウォルター・コルゼンパ(Daniel Walter Chorzempa, 1944年12月7日 - 2023年3月25日 フィレンツェ[1])[2][3]は、アメリカ合衆国のオルガン奏者・ピアノ奏者・作曲家。
生涯
編集ミネソタ州ミネアポリスに生まれる。4歳でピアノの手ほどきを受け。7歳でヴァイオリン教育も受ける[4]。その後12歳でオルガンの学習にとりかかり、13歳で教会オルガニストの任務に就いた。1962年にミネソタ大学に入学して建築学と音楽学を専攻した。17歳で学内で楽器演奏の講義を行い、1971年にユリウス・ロイプケについて博士論文を書き上げる[5]。1965年から翌年までフルブライト奨学金でケルン音楽大学に留学し[6]、チェンバロやピアノ・指揮法・作曲を修める。
コルゼンパは世界中でピアノやオルガン・チェンバロの演奏会を行なった。ピアニストとして演奏活動を始め、1960年代末から1970年代初頭にかけて欧州でそこそこの成功を収めたが、オルガニストとして有名になった。
フランツ・リストのオルガン曲の解釈は、現代における再評価に大きく貢献し、ブダペスト・リスト協会より「ディスク大賞」第1等を授与される運びとなった。そのうえエジソン賞やドイツ・レコード批評家賞も受賞している。コルゼンパは実技面の莫大な才能をほしいままにし、並外れた記憶力にも恵まれ[7]、演奏習慣や様式的な観点に関する問題に興味を持っていた。
1970年にケルン電子音楽スタジオに参加。1970年代に同地で作曲家としても活動し、一連の作品の中でも《ソネット (ドイツ語: Sonett)》は国際的な関心を集めた[8]。作風はケルン楽派や新しい単純性に関連するものだった。
1994年から2013年までザルツブルク・モーツァルテウム大学オルガン科教授を務めた[9]。
脚注
編集- ^ “Addio a Chorzempa. Il grandissimo artista se n’è andato da solo. E nessuno lo cerca” (イタリア語). La Nazione (2023年3月28日). 2023年8月9日閲覧。
- ^ 公式サイト
- ^ [1]
- ^ Biografie auf Homepage 2023年2月27日閲覧
- ^ Vorschau auf ProQuest 2023年2月27日閲覧
- ^ "The International Who's Who 2004", Europa Publications, 2003, p.317
- ^ Template:Bach Cantatas 2023年2月27日閲覧
- ^ Studio für Elektronische Musik Köln 2023年2月27日閲覧
- ^ Daniel Chorzempa - Universität Mozarteum Salzburg
- ^ “Daniel Chorzempa, organist acclaimed for his Bach interpretations – obituary”. The Telegraph. (2023年5月10日) 2023年5月10日閲覧。
- ^ Addio a Chorzempa. Il grandissimo artista se n’è andato da solo. E nessuno lo cerca
参考資料
編集- Kapko-Foretić, Zdenka. 1980. "Kölnska škola avangarde". Zvuk: Jugoslavenska muzička revija, 1980 no. 2:50–55.