ダウン・バイ・ロー
『ダウン・バイ・ロー』(Down by Law)は、1986年公開の自主映画。原題の意味は刑務所のスラングで「親しい兄弟のような間柄」。監督・脚本はジム・ジャームッシュ。画面は白黒。
ダウン・バイ・ロー | |
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Down by Law | |
監督 | ジム・ジャームッシュ |
脚本 | ジム・ジャームッシュ |
製作 | アラン・クラインバーグ |
出演者 |
トム・ウェイツ ジョン・ルーリー ロベルト・ベニーニ |
音楽 | ジョン・ルーリー |
撮影 | ロビー・ミューラー |
編集 | メロディ・ロンドン |
公開 |
フランスの旗 1986年5月(CIFF) 1986年9月20日 1986年11月22日 |
上映時間 | 107分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 西ドイツ |
言語 | 英語 |
概要
編集既に幾つかの映画で端役として出演していたシンガーソングライター、トム・ウェイツの初主演映画。また、ウェイツは自分の楽曲「ジョッキー・フル・オブ・バーボン」「タンゴ」も本作に提供[1]。本作以後もウェイツとジャームッシュの関係は続く。なお、ジャームッシュは、ウェイツ作・主演のミュージカル作品『フランクス・ワイルド・イヤーズ』(1986年初演)の映画化も計画したが、経済的問題から実現しなかった[2]。
1986年5月に第39回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で先行上映された[3]。日本公開は11月で、字幕は戸田奈津子が担当。
インディペンデント・スピリット賞で4部門にノミネートされた[4]。
ストーリー
編集ニューオーリンズで暮らす落ち目のDJザックは、ある男から車を預かるが、それが原因となり無実の罪で逮捕される。刑務所の同じ房にいるジャックというチンピラとは、全くウマが合わない。しかし後から収監された陽気でやかましいイタリア人、ロベルトが脱獄を提案。ザック、ジャック、ロベルトの3人は脱走にあっさり成功するが、道に迷ってしまい、延々と続く沼地を放浪するはめになる。やがて、一行は道沿いに立つカフェに行きあたり、ロベルトは女主人のニコレッタと意気投合するが…。
キャスト
編集- トム・ウェイツ - ザック
- ジョン・ルーリー - ジャック
- ロベルト・ベニーニ - ロベルト
- ニコレッタ・ブラスキ - ニコレッタ
- エレン・バーキン - ロレッタ
- ビリー・ニール - ボビー
- ロケッツ・レッドグレア - ギグ
脚注
編集- ^ Down by Law(1986)-Soundtracks-(IMDb)
- ^ 『トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使』(パトリック・ハンフリーズ:著 / 金原瑞人:訳、東邦出版、ISBN 978-4-8094-0705-5)p.278, 322
- ^ Down by Law(1986)-Release dates-(IMDb)
- ^ Down by Law>Awards(allmovie.com)