ダイイング・アイ
『ダイイング・アイ』(Dying Eye)は、東野圭吾の推理小説である。
ダイイング・アイ | ||
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著者 | 東野圭吾 | |
発行日 | 2007年11月25日 | |
発行元 | 光文社 | |
ジャンル | サスペンス、推理小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判ハード | |
ページ数 | 372 | |
公式サイト | www.kobunsha.com | |
コード |
ISBN 978-4-334-92581-9 ISBN 978-4-334-74896-8(文庫本) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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交通事故に絡む加害者側の無責任さを題材にしたハードサスペンス[1]で、1998年2月号から1999年1月号まで『小説宝石』に連載された後、2007年11月25日に単行本が光文社より刊行された[2]。
2011年1月12日には光文社文庫版が発売され、約7年のちの2017年12月に、映像化なしで累計発行部数が100万部に達した[3]。
あらすじ
編集雨村慎介は仕事帰りに、背後から岸中玲二に襲われ、頭を殴打されて瀕死の重傷を負う。2日後、意識を取り戻すが、その中で重要な記憶の一部が欠落していることに気付く。それは1年半前に、自らが運転していた車で死亡事故を起こしたことだった。慎介は記憶を呼び起こそうとするが、その事故に関することだけがまったく記憶になく、執行猶予中であることさえも忘れていた。
岸中が復讐として慎介を襲い、思いを遂げたと思って服毒自殺したことにほぼ間違いなさそうだったが、人身事故のもう一人の当事者・木内春彦は、襲われた慎介とは正反対に裕福な暮らしをしていることに疑念を持つ。そして、同棲していた成美が失踪した。
プロローグで語られる岸中美菜絵の死亡事故。この女性が死ぬ間際に見せた目の力で、全てのものが支配されていく。
登場人物
編集- 雨村慎介(あめむら しんすけ)
- 石川県金沢出身。30歳。18歳で上京後、私立大学をドロップアウトして、アルバイトをしていた夜の世界に入る。23歳の時から6年間「シリウス」で働き、現在は「茗荷(みょうが)」でバーテンダーとして働く。いつか自分の店を持ちたいと考えていた。女性に対しては少々淡泊で、性欲を発散する対象としか見ていない節がある。
- 頭を殴打され、2日後に意識が戻った時には、1年半前に起こした人身事故の記憶が欠落していた。
- 村上成美(むらかみ なるみ)
- ホステス。2年くらい前から慎介と同棲していたが、彼が記憶を失った後、失踪する。
- 小塚(こづか)
- 警視庁西麻布警察署の刑事。慎介が襲われた事件を担当する。
- 江島光一(えしま こういち)
- バー「シリウス」オーナー。慎介を店で働かせていたが、交通事故後に「茗荷」に移動させた。寛容な性格の一方で、強かな一面がある。
- 木内春彦(きうち はるひこ)
- 帝都建設社員。慎介の運転していた車を避けきれず、結果として女性をはねて死亡させた当事者。その後、羽振りのよい生活を送っている。
- 上原ミドリ(うえはら みどり)
- 帝都建設の社長令嬢で木内と婚約する予定だったが、交通事故後に婚約を破棄している。
- 岸中玲二(きしなか れいじ)
- マネキン制作会社勤務。事故で死亡した女性・美菜絵の夫。慎介を襲った後に、服毒自殺を遂げる。
- 岸中美菜絵(きしなか みなえ)
- 慎介が起こした事故によって死亡した女性。死の間際に運転手に恨みの目を向けた。
- 瑠璃子(るりこ)
- 「茗荷」に突然やってきた謎の女。美人である上にその目でほかの人物を魅了していく。
書誌情報
編集- 単行本:2007年11月25日、光文社、ISBN 978-4-334-92581-9
- 文庫本:2011年1月12日、光文社文庫、ISBN 978-4-334-74896-8
テレビドラマ
編集東野圭吾 「ダイイング・アイ」 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 |
東野圭吾 『ダイイング・アイ』 |
脚本 | 吉田紀子 |
監督 | 国本雅広 |
出演者 |
三浦春馬 高橋メアリージュン 松本まりか 柿澤勇人 小野塚勇人 淵上泰史 木村祐一 堀内敬子 生瀬勝久 |
製作 | |
プロデューサー |
井上衛 渡邉浩仁 |
制作 | WOWOW |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2019年3月16日 - 4月20日 |
放送時間 | 土曜 22:00 - 23:00 |
放送枠 | ドラマW |
放送分 | 60分 |
回数 | 6 |
公式サイト | |
特記事項: 初回はノンスクランブル放送。 |
『東野圭吾「ダイイング・アイ」』のタイトルで、2019年3月16日から4月20日までWOWOW「連続ドラマW」土曜オリジナルドラマで放送されていた(全6話、初回はノンスクランブル放送)。主演は三浦春馬[4]。
キャスト
編集- 雨村慎介 - 三浦春馬
- 岸中美菜絵 / 瑠璃子 - 高橋メアリージュン(2役)[5]
- 村上成美 - 松本まりか[6]
- 岸中玲二 - 柿澤勇人
- 岡部義幸 - 小野塚勇人
- 木内春彦 - 淵上泰史
- 小塚洋平 - 木村祐一
- 小野千都子 - 堀内敬子
- 江島光一 - 生瀬勝久
- 由佳 - 立花恵理
- 上原ミドリ - 水沢エレナ
スタッフ
編集- 原作 - 東野圭吾『ダイイング・アイ』(光文社文庫刊)
- 監督 - 国本雅広
- 脚本 - 吉田紀子
- 音楽 - 窪田ミナ
- バーテンダー監修 - 水澤泰彦(赤坂「BAR Tiare」バーテンダー)
- プロデューサー - 井上衛、渡邉浩仁
WOWOW 連続ドラマW 土曜オリジナルドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
それを愛とまちがえるから
(2019年2月9日 - 3月9日) |
東野圭吾「ダイイング・アイ」
(2019年3月16日 - 4月20日) |
坂の途中の家
(2019年4月27日 - 6月1日) |
脚注
編集- ^ a b “三浦春馬がバーテンダーに 東野圭吾原作『ダイイング・アイ』連ドラ化”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年11月10日) 2018年11月19日閲覧。
- ^ 本誌巻末記載より。
- ^ “東野圭吾『ダイイング・アイ』が100万部到達”. 新文化 (新文化通信社). (2017年12月19日). オリジナルの2018年4月6日時点におけるアーカイブ。 2018年12月14日閲覧。
- ^ “三浦春馬:東野圭吾原作ドラマで初のバーテンダー役 特報映像公開”. MANTANWEB (MANTAN). (2018年11月10日) 2018年11月19日閲覧。
- ^ “高橋メアリージュン 妖艶&清楚の1人2役挑戦「濃厚でした」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2018年12月6日) 2018年12月6日閲覧。
- ^ “松本まりか、柿澤勇人、小野塚勇人、淵上泰史が三浦春馬主演「ダイイング・アイ」参加”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年1月29日) 2019年1月29日閲覧。
外部リンク
編集- ダイイング・アイ - 光文社 - ウェイバックマシン(2008年1月21日アーカイブ分)
- 連続ドラマW 東野圭吾『ダイイング・アイ』 - WOWOW