タール砂漠
インドからパキスタンにかけて広がる砂漠
タール砂漠 (Thar Desert)(大インド砂漠 Great Indian Desertともいう)は、インド・ラージャスターン州、パキスタン東部にある砂漠で、インダス川が砂漠の西方を流れ、流域はインダス文明が栄えた。アラビア海との間にカッチ大湿地がある。砂漠は南北650km、東西360km、面積は約200,000km2。年間降水量は250mm以下。点在するオアシスにジョードプル、ビーカーネール、ジャイサルメールなどのオアシス都市が発展している。
砂漠で唯一の川であるルニ川が南東部を流れカッチ大湿地に注ぐ。砂漠の灌漑可能な箇所には、総延長600kmにも及ぶインディラ・ガンディー運河(en:Indira Gandhi Canal)が流れ、運河付近では灌漑農業がされているが、水位上昇・塩分増加・農地水没といった影響も出ている。
植生は、矮性の有棘植物が散在する程度となっている[1]。
ラージャスターン州は1970年代から石油の採掘が始まり、インド陸上の大産油地になっている。 また近年は大規模な太陽光発電施設が多く建設されている。
出典
編集- 三省堂編修所 編『コンサイス 外国地名事典』(3版)三省堂、1998年。ISBN 4-385-15338-8。
- “インディラ・ガンジー運河地域植林事業” (PDF). JICA. 2014年5月25日閲覧。
- 神谷武夫. “ジャイサルメル”. 神谷武夫とインドの建築. 2014年5月25日閲覧。
- ^ 原敬造「インドのりんぎょう」『新版 林業百科事典』第2版第5刷 p40 日本林業技術協会 1984年(昭和59年)発行
外部リンク
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