ターゲスシャウ
ターゲスシャウ(ドイツ語: tagesschau)は、北ドイツ放送(Norddeutscher Rundfunk)が制作し、ARD(ドイツ公共放送連盟)の加盟局で放送されているドイツの国民的ニュース番組である。
ターゲスシャウ tagesschau | |
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番組ロゴ | |
ジャンル | 報道番組 |
オープニング | Hans Carste "Hammond Fantasy"[1] |
製作 | |
制作 | 北ドイツ放送 |
放送 | |
放送国・地域 | ドイツ |
放送期間 | 1952年12月26日 - 現在 |
放送時間 | 毎日 20:00 - 20:15 ほか |
放送分 | 2 - 15分 |
公式サイト |
この番組の本編はDas Ersteで毎日20:00(CET,CEST)から放送されるほか、日中時間帯や夜間に短いスポットニュース版が放送される。また、西部ドイツ放送(Westdeutscher Rundfunk)が制作する朝の情報番組"ARD-morgenmagazin"内でも適宜放送される。本編は北ドイツ放送、ベルリン=ブランデンブルク放送、南西ドイツ放送、西部ドイツ放送、ヘッセン放送、3sat、Pheonix、EinsPlus、ARD-alphaを含むARDの加盟局・提携ネットワークでも同時放送されている。また、ニュース専門チャンネルであるtagesschau24では24時間放送されている。
歴史
編集Tagesschauを直訳すると「1日のショー」、意訳すると「きょうの出来事」[2]で、かつてドイツで制作された週刊ニュース映画である"Wochenschau"をもじったもので、ドイツで最古かつ最も視聴されているニュース番組である。
1952年12月26日に北ドイツ放送の前身である北西ドイツ放送で放送を開始した。当初は週3回の放送であったが1956年から月曜日から土曜日、1961年から日曜日の放送も開始した。夜8時からの放送は視聴率33%、最大1000万人の視聴者がいるとされている。ハンブルクにある北ドイツ放送のスタジオからARDのニュース部門である"ARD-aktuell"の制作で放送されている。20時からの放送は15分間、それ以外の時間帯にも1日を通じて5分程度の放送がある。20時からの放送が終了する20時15分がドイツにおけるテレビの「プライムタイム」の開始時刻となっている。1990年代後半に民間放送局のSat.1がプライムタイムとして20時からの番組の放送を試みたが成功せず、わずか数週間で中止している。
1978年から遅版の番組名が「ターゲステーメン」(「tagesthemen」、「きょうのテーマ」の意)に改題され1日のニュースを掘り下げ分析、解説する30分の番組となった。この番組は毎晩22時15分から放送されている。0時30分頃から深夜版である「ナヒトマガジン」(「Nachtmagazin」、「ナイトマガジン」の意)も放送されている。日曜日のランチタイムには1週間のニュースを振り返る「ブォヘンシュピーゲル」(「Wochenspiegel」)がターゲスシャウの制作スタッフによって放送されていたが改編に伴い2014年8月24日をもって終了した。
この番組のトレードマークは20時の時報とそれに続くClaudia Urbschat-Minguesの声(2014年4月から)[3]による"Hier ist das Erste Deutsche Fernsehen mit der Tagesschau"(第1ドイツテレビのターゲスシャウです)である。オープニングテーマ曲はアレンジの変更が何回か行われている(直近の変更は2014年で、ハンス・ジマーが編曲したものを使用している)ものの、1956年から変わっていない。
2010年12月31日に20000回目の放送、2012年12月26日に放送60周年を迎えた。
キャスター
編集チーフアンカー
編集- ヤン・ホーファー(2004年から、ニュースリーダーとしては1985年から)
プレゼンター
編集- Jens Riewa(1994年 - )
- Claus-Erich Boetzkes(1995年 - )
- Susanne Daubner(1999年 - )
- Thorsten Schröder(2000年 - )
- Susanne Holst(2001年 - )
- Astrid Vits(2004年 - )
- Michail Paweletz(2004年 - )
- Tarek Youzbachi(2004年 - )
- Judith Rakers(2005年 - )
- Linda Zervakis(2010年 - )
過去のチーフアンカー
編集- 1964年 - 1987年 カール=ハインツ・ケプケ (ニュースリーダーとしては1959年から)
- 1987年 - 1995年 ヴェルナー・ファイグル (ニュースリーダーとしては1966年から)
- 1995年 - 1999年 ダクマー・ベルコフ (ニュースリーダーとしては1976年から)
- 2000年 - 2004年 ヨー・ブラウナー (ニュースリーダーとしては1974年から)
過去のプレゼンター
編集(アルファベット順)
- Marc Bator 2001年 - 2013年
- Ina Bergmann 1997年 - 2001年
- ダクマー・ベルコフ 1976年 - 1999年
- ヨー・ブラウナー 1974年 - 2004年
- Elfi Marten-Brockmann 1981年 - 1984年
- Lothar Dombrowski 1967年 - 1974年
- Laura Dünnwald 2001年 - 2010年
- Klaus Eckert 1978年 - 1983年
- Karl Fleischer 1960年 - 1994年
- Caroline Hamann 2007年 - 2009年
- Jan Thilo Haux
- Eva Herman 1989年 - 2007年
- Georg Hopf 1975年 - 1985年
- Horst Jaedicke
- Silke Jürgensen 2002年 - 2005年
- カール=ハインツ・ケプケ 1959年 - 1987年
- Franz Laake 1988年 - 1993年
- Siegmar Ruhmland 1960年 - 1963年
- Diether von Sallwitz
- Manfred Schmidt 1962年 - 1964年
- Robert Schröder 1988年
- Susan Stahnke 1992年 - 1999年
- Wilhelm Stöck 1965年 - 1984年
- Martin Svoboda
- Harry Teubner 1978年 - 1980年
- Martin Thon
- ヴェルナー・ファイグル 1966年 - 1995年
- Cay Dietrich Voss 1952年 - 1962年
- Wilhelm Wieben 1972年 - 1998年
- Daniela Witte 1985年 - 1988年
- Günter Wiatrek 1974年 - 1975年
- Claus Wunderlich 1959年 - 1962年
日本での放送
編集日本では現地土曜20時放送分がNHK BS1で毎週日曜日に8時台のワールドニュース内で放送されていた[2]が、2019年4月以降、ワールドニュースの放送時間削減により日曜の放送を廃止したため、3月31日放送分が最後の放送になっていた。
6月12日放送分以降、何らかの事情で第2ドイツテレビ(ZDF)の「ホイテ」が放送できない(「ホイテ」がスポーツ中継で休止の場合など)場合や、ニュースの速報性が重視される場合、代わりにターゲスシャウを放送することがある。
出典
編集- ^ Günter Fink (2005年7月27日). “Hätten Sie's gewußt?” (ドイツ語). Hamburger Abendblatt 2015年11月17日閲覧。
- ^ a b “世界の放送局[ヨーロッパ] |NHK BS1 ワールドウオッチング”. 日本放送協会. 2016年12月13日閲覧。
- ^ “Deutsche Stimme von Angelina Jolie sagt neue «Tagesschau» an” (ドイツ語). Frankfurter Neue Presse (2014年4月18日). 2015年11月18日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 番組公式サイト
- tagesschau (@tagesschau) - X(旧Twitter)
- tagesschau - YouTubeチャンネル