タロア島(タロアとう、Taroa)は、マーシャル諸島マロエラップ環礁を構成するのひとつ。環礁の東部に位置し、環礁内では最大の島である。しばしばギルバート諸島タラワと混同されてきた。

第二次世界大戦時には日本軍によって飛行場として使用された。日本軍はタラワにも基地を置いていたため、混同を避けるためにマロエラップ飛行場と呼ぶことが多かった。飛行場は大戦終盤に破壊され、その残骸は今日も島の周りに残される。 島内の日本軍は物資の不足に悩まされ、終戦までの戦没者約2050人のうち、7割近くが栄養失調による戦病死であった。1945年9月6日、島に残っていた守備隊がアメリカ軍との間で降伏文書に調印[1]。日本軍は撤退した。

島は1970年代まで入植が行われなかった。現在は臨時滑走路が置かれ、コプラの生産が行われる経済の中心地である。

脚注

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  1. ^ 日置英剛『年表 太平洋戦争全史』国書刊行会、2005年10月31日、754頁。ISBN 978-4-336-04719-9 

座標: 北緯8度43分 東経171度14分 / 北緯8.717度 東経171.233度 / 8.717; 171.233