タリュパス
タリュパス(希:Θαρύπας、ラテン文字転記:Tarypas、タリュポスとも、? - 紀元前390年)はモロシア人、テスプロティア、エピロスの王であり、アレクサンドロス大王の祖先である。
タリュパス Θαρύπας | |
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エピロス王 | |
在位 | 紀元前430年 - 紀元前390年頃 |
死去 |
紀元前390年頃 |
子女 | アルケタス1世 |
王朝 | アイアコス朝 |
タリュパスは次代の王アルケタス1世の父であり、先代の王はアドメトスである。
ペロポネソス戦争中の紀元前429年の夏、アテナイと同盟を結んでいたアカルナニアを攻撃するためにスパルタ側の諸国がアカルナニアに集まった中、エピロスからも軍が送られたが、当時タリュパスは幼少のため後見人のサビュリントスが軍を率いた[1]。しかし、この作戦は失敗し、連合軍はそれぞれの国に解散した。また、タリュパスは子供の頃、教育を受けるために法制度や文化において先進国であったアテナイへと送られており、帰国後はアテナイでの勉強の成果を活かして後進地帯であったエピロスの法制度を整えた[2][3]。
脚注
編集参考文献
編集- トゥキュディデス『トゥーキュディデース 歴史 世界古典文学全集11』小西晴雄 訳、筑摩書房、1971年
- ポンペイウス・トログス / ユスティヌス抄録『地中海世界史』合阪學 訳、京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、1998年
- プルタルコス『英雄伝3』柳沼重剛 訳、京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2011年。「ピュロス伝」新訳
- プルタルコスの「ピュロス伝」の英訳(プロジェクト・グーテンベルク内)
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