タミー・アブラハム
タミー・アブラハム(Tammy Abraham)こと、ケヴィン・オゲネテガ・タマレビ・バクモ=アブラハム(Kevin Oghenetega Tamaraebi Bakumo-Abraham、1997年10月2日 - )は、イングランド・ロンドンサザーク区出身のサッカー選手。セリエA・ACミラン所属。イングランド代表。ポジションはフォワード。
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ローマでのアブラハム(2023年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 | Kevin Oghenetega Tamaraebi Bakumo-Abraham | |||||
ラテン文字 | Tammy Abraham | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 |
イングランド ナイジェリア | |||||
生年月日 | 1997年10月2日(27歳) | |||||
出身地 | サザーク・ロンドン自治区 | |||||
身長 | 190cm[2] | |||||
体重 | 80kg[2] | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | ACミラン | |||||
ポジション | FW | |||||
背番号 | 90 | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
2004-2016 | チェルシー | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2016-2021 | チェルシー | 58 | (21) | |||
2016-2017 | → ブリストル・シティ (loan) | 41 | (23) | |||
2017-2018 | → スウォンジー・シティ (loan) | 31 | (5) | |||
2018-2019 | → アストン・ヴィラ (loan) | 37 | (25) | |||
2021- | ローマ | 84 | (26) | |||
2024- | → ミラン (loan) | |||||
代表歴2 | ||||||
2014-2015 | イングランド U-18 | 5 | (2) | |||
2015-2016 | イングランド U-19 | 14 | (5) | |||
2016-2019 | イングランド U-21 | 25 | (9) | |||
2017- | イングランド | 11 | (3) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年8月31日現在。 2. 2024年3月15日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
チェルシーFC公式サイトの日本語表記は、タミー・エイブラハムである[1][3]。Tammy Abrahamの発音は外部リンク参照[4]。
クラブ経歴
編集チェルシー
編集2004年、チェルシーFCの下部組織に入団[5]。2016年5月のプレミアリーグ・リヴァプールFC戦でトップチームデビュー[6]。
ブリストル・シティ
編集2016年8月、フットボールリーグ・チャンピオンシップのブリストル・シティFCにレンタル移籍[7]。
スウォンジー・シティ
編集2017年7月4日、チェルシーとの契約を2022年まで延長した上で[8]、プレミアリーグのスウォンジー・シティAFCにレンタル移籍[9]。2017年8月26日、クリスタル・パレスFC戦でプレミアリーグでの初得点を記録した[10]。
アストン・ヴィラ
編集2018年8月31日、チャンピオンシップのアストン・ヴィラFCにレンタル移籍[11]。このシーズンはレギュラーとして活躍し、リーグ2位タイとなる25得点を挙げた[12]。また、ジャック・グリーリッシュとともに、リーグのベストイレブンにも選ばれた。
チェルシー復帰
編集2019年8月24日、ノリッジ・シティFC戦で2ゴールを決め勝利に貢献した[13]。9月14日、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC戦ではハットトリックを達成[14]、チェルシーのプレーヤーとしてプレミアリーグでの最年少のハットトリック記録となった[15]。しかし、2020-21シーズン途中に監督がフランク・ランパードからトーマス・トゥヘルに交代してからは、同じドイツ人であり、決定力不足に喘いでいたティモ・ヴェルナーが重宝され、アブラハムは出場機会を失ってしまった[16]。チームはCLで優勝したものの、アブラハムはベンチ外に終わり、更に2021-22シーズン開幕前には、元チェルシーのロメル・ルカクを再獲得し、それに伴い移籍の噂が絶え間なくなっていった。
ローマ
編集2021年8月17日、ASローマへの完全移籍が発表された[17][1]。移籍金は4000万ユーロで、2026年までの5年契約を締結した[17]。チェルシーへの買い戻しOP付きでの移籍である。背番号はチェルシー時代と同じ9番[17]。2021年8月22日、セリエA開幕戦のACFフィオレンティーナ戦でセリエAデビューを果たすと、2アシストを記録して勝利に貢献した[18]。8月29日、USサレルニターナ1919戦で移籍後初ゴールを挙げ[19]、3月20日開催30節のローマダービーでも2ゴールを挙げた。リーグ最終節のトリノ戦で2ゴールを挙げたことにより、セリエAの歴代イギリス人選手として1シーズン最多ゴールを記録したこととなった[20]。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでは決勝でのゴールは無かったが、大会中は9ゴールを決めてチームの優勝に貢献した[21]。
2023年6月4日、スペツィア・カルチョ戦で相手DFと競り合った際に左膝前十字靭帯断裂の怪我を負い[22]、6月7日に手術を受けた[23]。この負傷により2023-24シーズンは序盤から欠場が続いていたが、2024年4月7日のSSラツィオ戦で307日ぶりに復帰を果たした[24]。
ミラン
編集2024年8月30日、ACミランへ2025年6月30日までローン移籍[25][26]。同年8月31日、セリエA第3節SSラツィオ戦にて後半71分、ノア・オカフォーと交代で途中出場し、ミランデビューを果たす[27]と、同9月14日、セリエA第4節ヴェネツィアFC戦にて前半29分、ラファエル・レオンが獲得したペナルティーキックを蹴ってミラン初ゴールを決める[28]。
代表経歴
編集父親がナイジェリア出身のためナイジェリア代表を選ぶことも出来たが[29]、育成年代から一貫してイングランド代表に選出されている[30][31]。2017年11月にイングランド代表に初招集されると[32]、11月10日、ウェンブリーで開催されたドイツ代表とのフレンドリーマッチに出場し、A代表初キャップを刻んだ[33]。
イングランド代表での出場が親善試合のみであったため、ナイジェリア代表に代表を切り替える可能性も取りざたされたものの[34]、2019年10月チェルシーでの好調を受け、EURO2020予選に臨むイングランド代表に招集された[35]。2019年11月、EURO 2020予選のモンテネグロ戦でA代表初ゴールを決めた[36]。
個人成績
編集クラブ | シーズン | リーグ | リーグ戦 | カップ戦 | 国際大会 | その他 | 合計 | |||||
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出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | |||
チェルシー | 2015-16 | プレミアリーグ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
通算 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | ||
ブリストル・シティ | 2016-17 | チャンピオンシップ | 41 | 23 | 3 | 0 | - | 4 | 3 | 48 | 26 | |
通算 | 12 | 2 | 0 | 0 | - | 4 | 3 | 48 | 26 | |||
スウォンジー・シティ | 2017-18 | プレミアリーグ | 31 | 5 | 5 | 2 | - | 3 | 1 | 39 | 8 | |
通算 | 31 | 5 | 5 | 2 | - | 3 | 1 | 39 | 8 | |||
アストン・ヴィラ | 2018-19 | チャンピオンシップ | 37 | 25 | 0 | 0 | - | 3 | 1 | 40 | 26 | |
通算 | 37 | 25 | 0 | 0 | - | 3 | 1 | 40 | 26 | |||
チェルシー | 2018-19 | プレミアリーグ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
2019-20 | 34 | 15 | 3 | 0 | 8 | 3 | 2 | 0 | 47 | 18 | ||
2020-21 | 22 | 6 | 3 | 4 | 5 | 1 | 2 | 1 | 32 | 12 | ||
通算 | 56 | 21 | 6 | 4 | 13 | 4 | 5 | 1 | 80 | 30 | ||
ローマ | 2021-22 | セリエA | ||||||||||
通算 | ||||||||||||
総通算 | 138 | 53 | 11 | 6 | 13 | 4 | 15 | 6 | 209 | 90 |
タイトル
編集クラブ
編集- チェルシーU-18
- FAユースカップ : 2014-15, 2015-16
- UEFAユースリーグ : 2014-15, 2015-16
- チェルシーFC
- UEFAチャンピオンズリーグ : 2020-2021
- UEFAスーパーカップ : 2021
- ASローマ
- UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ : 2021-22
個人
編集- PFAチャンピオンシップ年間ベストイレブン : 2018-19
代表歴
編集出場大会
編集- U-19イングランド代表
- 2016年 - UEFA U-19欧州選手権(ベスト4)
- U-21イングランド代表
- 2017年 - UEFA U-21欧州選手権(ベスト4)
試合数
編集- 国際Aマッチ 5試合 2得点(2017年 - )
イングランド代表 | 国際Aマッチ | |
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年 | 出場 | 得点 |
2017 | 2 | 0 |
2019 | 2 | 1 |
2020 | ||
2021 | 4 | 2 |
通算 | 10 | 3 |
ゴール
編集# | 開催日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 試合概要 |
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1. | 2019年11月15日 | ロンドン、ウェンブリー・スタジアム | モンテネグロ | 7–0 | 7–0 | UEFA EURO 2020予選 |
2. | 2021年10月9日 | ラベリャ、エスタディ・ナシオナル | アンドラ | 0 - 3 | 0 – 5 | 2022 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選 |
脚注
編集- ^ a b c “エイブラハム、ローマへの移籍完了”. (2021年8月17日) 2021年8月17日閲覧。
- ^ a b “Tammy Abraham”. A.S. Roma. 2022年12月31日閲覧。
- ^ “タミー・エイブラハム”. チェルシーFC日本語公式サイト (2021年8月17日). 2021年8月17日閲覧。
- ^ “Tammy Abrahamの発音(本人)”. AS Roma 公式Twitter (2021年8月19日). 2021年8月19日閲覧。
- ^ “Tammy Abraham”. オリジナルの2016年5月11日時点におけるアーカイブ。 11 May 2016閲覧。
- ^ Augustus, Luke (11 May 2016). “Chelsea starlet Tammy Abraham hails 'a day to remember' as striker makes first-team debut during Liverpool draw” 12 May 2016閲覧。
- ^ “Tammy Abraham: Bristol City sign Chelsea forward on loan”. (5 August 2016) 5 August 2016閲覧。
- ^ “スウォンジー、チェルシーからU-21イングランド代表FWエイブラハムをレンタルで獲得! 昨季英2部で23ゴールを記録した逸材”. 超ワールドサッカー (2017年7月4日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ “Tammy Abraham joins Swans on loan”. (4 July 2017) 5 July 2017閲覧。
- ^ “元チェルシーFWドログバがスウォンジーFWを祝福…同じ場所でプレミア初得点”. サッカーキング (2017年8月27日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ “Tammy Abraham: Aston Villa sign Chelsea forward on loan”. BBC Sport (31 August 2018). 31 August 2018閲覧。
- ^ “ブレイクスルー必至!…今季プレミアで活躍が期待される若手イングランド人選手10選”. サッカーキング (2019年8月9日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ “初勝利のランパード、エイブラハムの2発に歓喜「今日はタミーの日になると伝えていた」”. 超ワールドサッカー (2019年8月25日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ “ランパード監督、ハット達成のアブラハムを称賛「責任感がある選手」”. サッカーキング (2019年9月15日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ チェルシー、アブラハムのハットなどで5発快勝-Soccerking
- ^ “決定機を外し続けるヴェルナー起用に疑問のファーディナンド「若手に時間は与えないのに…」”. 超ワールドサッカー (2021年4月28日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ a b c “Tammy Abraham is Roma's new No. 9!” (英語) (2021年8月17日). 2021年8月17日閲覧。
- ^ “新9番エイブラハムが2Aに退場誘発の満点デビュー! モウリーニョ率いる新生ローマがヴィオラ撃破で白星発進《セリエA》”. 超ワールドサッカー (2021年8月23日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ “ローマが後半の4ゴールで昇格組粉砕! ペッレグリーニ2発にエイブラハムがセリエA初ゴール《セリエA》”. 超ワールドサッカー (2021年8月30日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ “[=3 ローマで今季リーグ17ゴールのエイブラハムが去就に言及 「僕の心はここにある」]”. 超ワールドサッカー (May 22 2022). May 22 2022閲覧。
- ^ “エイブラハム、加入1年目でのタイトル獲得に歓喜 「優勝に相応しいパフォーマンス」” (May 26 2022). May 26 2022閲覧。
- ^ “ローマFWエイブラハムが前十字じん帯断裂か...プレミア複数クラブが関心も移籍に影響か”. 超ワールドサッカー (2023年6月5日). 2024年4月21日閲覧。
- ^ “ローマFWエイブラハムが左ヒザ前十字じん帯を手術、最長8カ月の離脱で復帰は来年か”. 超ワールドサッカー (2023年6月8日). 2024年4月21日閲覧。
- ^ “307日ぶり復帰のエイブラハムに各方面から祝福、ローマ戦控えるミランの選手も”. 超ワールドサッカー (2024年4月9日). 2024年4月21日閲覧。
- ^ “OFFICIAL STATEMENT: TAMMY ABRAHAM” (英語). AC Milan (2024年8月30日). 2024年8月31日閲覧。
- ^ “ミラン、ローマFWエイブラハムをレンタルで獲得…今夏5人目の新戦力に”. goal.com (2024年8月31日). 2024年9月1日閲覧。
- ^ “SSラツィオ - ACミラン, 2024/08/31 - セリエA - マッチシート”. transfermarket.com. 2024年9月18日閲覧。
- ^ “ACミラン - ヴェネツィアFC, 2024/09/14 - セリエA - マッチシート”. transfermarket.com. 2024年9月18日閲覧。
- ^ Emmanuel, Ifeanyi (7 July 2016). “Officials Hold Talks With Chelsea Striker Tammy Abraham, Dad Over Playing For Nigeria” 28 August 2016閲覧。
- ^ Stonehouse, Gary (28 March 2015). “Tammy Abraham: 'I've just got to keep on scoring'” 2016年6月12日閲覧。
- ^ Olver, Tom (15 November 2015). “Tammy Abraham and Patrick Roberts play rock, paper, scissors to decide penalty taker for England Under-19s” 12 June 2016閲覧。
- ^ “A・ヤングが約4年ぶりの復帰! イングランドがドイツ&ブラジル戦に向けた代表メンバーを発表!!《国際親善試合》”. 超ワールドサッカー (2017年11月3日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ McNulty, Phil (10 November 2017). “England 0–0 Germany”. BBC Sport 11 November 2017閲覧。
- ^ “飛躍予感のエイブラハムにイングランド代表招集の可能性! 一方でナイジェリア代表への切り替えの噂も…”. 超ワールドサッカー (2019年9月17日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ England member Euro 2020 Q-BBC
- ^ “England 7–0 Montenegro”. (14 November 2019) 14 November 2019閲覧。
外部リンク
編集- Tammy Abraham (@tammyabraham) - Instagram
- Tammy Abraham (@tammyabraham) - X(旧Twitter)
- Tammy Abrahamの発音(本人) - AS Roma公式Twitter
- タミー・アブラハム - Soccerbase
- England profile at The FA