タシロイモ科 (Taccaceae) は単子葉植物で、タシロイモ属Tacca、ただし一部をSchizocapsa属として分けることもある)の31種ほどからなる。世界の熱帯に産する。

タシロイモ科
Tacca chantrieri
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
: ユリ目 Liliales
: タシロイモ科 Taccaceae
学名
Taccaceae
Bercht. & J.Presl (1820)
  • タシロイモ属 Tacca

地下にはいも(根茎)があり、サトイモ科スパティフィラムなどに似て幅広く、根元から叢生する。は6枚の花被をもち、茎の先に散状花序をつくる。花序は苞葉で包まれる。

東南アジア原産のタシロイモ(田代芋、T. leontopetaloides:中国名は「蒟蒻薯」)などは、いもからデンプンを採るために栽培される。田代芋の名は、これを台湾から日本に初めて紹介した植物学者、田代安定にちなむ。

またクロバナタシロイモ (T. chantrieri) は、ブラックキャット・バットフラワーなどの名(黒い苞葉とひげ状突起が、黒猫やコウモリを思わせることから)で観賞用に栽培される。

ヤマノイモ科に近縁であり、APG植物分類体系ではヤマノイモ科に入れる。

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