タキシードサム
タキシードサム(ラテン文字表記:Tuxedo Sam[5])は、日本のサンリオによるキャラクター。皇帝ペンギンをキャラクター化。1978年にキャラクター開発[5]。
タキシードサム Tuxedo Sam | |
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モチーフ | ペンギン |
発売年 | 1980年 |
デザイナー | 武井千亜希[1] |
キャラクター大賞順位 | 4位(第1回)[2] |
愛称 | サム |
関連キャラクター | チップ |
出演 | サムとチップのハチャメチャ大レース |
誕生日 | 5月12日[3] |
備考 | 1985年のサンリオキャラクターの人気投票で1位を獲得[4]。 |
公式サイト | タキシードサムプロフィール |
タキシードサムのキャラクターグッズは、キャラクターを立体的にかたどったデザインの「立体キャラクター」を売りとした。
来歴
編集- 1978年 - キャラクター開発[5]。
- 1980年 - 「立体キャラクター」のテスト販売を開始。
- 1982年3月 - 日本で初めてとなる、本格的な「立体キャラクター」の第1号グッズを販売。同年7月にはグッズの総数が150点近くになり、サンリオではハローキティ、リトルツインスターズ、マイメロディに次いで第4位の人気を獲得するキャラクターとなった[6]。
- 1983年12月5日 - 日本電信電話公社(当時)からタキシードサムをデザインしたテレホンカード(50度数と100度数)が発売された。サンリオキャラクターがテレホンカードにデザインされるのはこれが最初。なお、この年サンリオキャラクターで初の扇風機も発売された[7]。
- 1984年12月 - 日本電気からタキシードサムをデザインした電話機が発売された。サンリオキャラクターが電話機にデザインされるのはこれが最初。
- 1998年8月 - 久々に商品展開が行われた。
- 2020年1月 -男の子キャラクターからなるユニット「はぴだんぶい」の一人に起用され、商品展開が行なわれる[8][9]。人気が再燃しつつあり、2019年のサンリオキャラクター大賞の総合順位では10位と久々にトップ10圏内にランキングされた。2020年9月8日にはユートレジャーからタキシードサムの高額なプラチナ950製婚約・結婚指輪が発売された[10]。
設定
編集メインキャラクターのサムはデビュー当時は紳士的で貫禄があり、シリアスなキャラクターであったが、いちご新聞194号(1984年4月号)の頃から活動的な側面もある一方でのんびり屋で、ドジであわてんぼうで食いしん坊な性格に改変されている[11]。
- サム
- 声 - 杉山佳寿子
- 5月12日、南極のタキシードアイランド生まれ[5]。イギリス留学をしたことがあり、英語が堪能。二等航海士[注 1]の免許を所有している[12][13]。身長、バスト、ウエスト、ヒップの全てが100 cmである[14]。体重はヒミツ。視力は両目とも2.0。聴力は測定不能。好きな物は蝶ネクタイで365本持っている[14]。エビのコキールやイワシのムニエルが好物。嫌いな物はバーゲン品のジーンズ。ズボンが穿けないことが悩み。スポーツが得意(自称)。趣味はテニス、ホッケー、ボートなどのスポーツ[15]。信条は「氷の上にも3年」「七転び八起き」「いつもクールに!」。パムとタムというサムにそっくりな二人の弟がいる[5]。
- パム
- サムにそっくりな弟の一人。好奇心旺盛でいつも元気いっぱいでみんなのムードメーカー。しっかり者で、好きなことは楽しいことを計画すること。浮き輪を愛用しすぎたため泳ぎが苦手。帽子をコレクションしている。
- タム
- サムにそっくりな弟の一人。甘えん坊でちょっぴり恥ずかしがり屋だけど、天然な言動でいつもみんなを和ませてくれる。好きなことは寝ることでパジャマをコレクションしている。
- チップ
- 声 - 三輪勝恵
- アザラシの男の子で、サムの大親友[3][13]。元気で明るい性格。趣味は料理、特技は掃除、洗濯や片付け。誕生日は10月5日[13]。
- ロブスタン
- サムの友達でちょっぴり怖がりけれど明るい性格のヤドカリ[16]。年に一回同じ色であるグリーンの貝に引っ越しをしている[16]。生まれた所はサムが行ったことのある海岸である。
- カニヤン
- サムの友達で明るくお調子者で落ち着かない性格のカニ[16]。特技は自分のはさみで手紙の封を切ること。生まれた場所はロブスタンと同じ海岸[16]。
映像化
編集- 『オリジナルストーリーアニメ』シリーズ
- 『サムとチップのハチャメチャ大レース』(『名探偵ハンギョドン』『ぽこぽんのキツネ川温泉へんしん合戦』とのカップリング)
- 発売日:1993年6月21日 VHS版(SAVV-5008)
- 『サムちゃんのおばけなんか怖くない』(『キティとミミィのハッピーバースデイ』とのカップリング)
- 発売日:1998年8月1日 VHS版(SAVV-521)
イメージソング
編集- 「おふろパーティー」
- 作詞:ビーンズ豆田 作曲:大森俊之 編曲:淡海悟郎 歌:杉山佳寿子[17]
- 1992年7月21日にサンリオより発売されたCDアルバム「楽しい毎日のために ぼくたちの一日ソング」の8曲目に収録[17]。2分39秒。
- 「シーパラダイスは最高」
- 作詞:原勲夫 作曲/編曲:八幡茂 歌:戸田恵子、山本百合子、杉山佳寿子
- 1993年11月21日にサンリオより発売されたCDアルバム「みんなでうたおう サンリオピューロランド」の4曲目に収録[18]。1分54秒。サムのほか、リトルツインスターズ(キキとララ)も歌っている。当楽曲はサンリオピューロランドの知恵の木ステージで上演されたライブショー「プリンセスキティのシーパラダイス」で使用された曲である[18]。
サンリオキャラクター大賞の順位
編集『いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」では第1回の4位が歴代最高である。2013年サンリオキャラクター大賞の特別企画である「これやります宣言」で、「5位以内ならウエストを作っちゃう」と宣言していたが[19]、 最終結果は13位であったため[20]実現には至らなかった。2014年サンリオキャラクター大賞は16位のバッドばつ丸と7票差の僅差で敗れた。大賞を終えた際の一言は「懐かしいの一言では終わらせたくないんだ」であった[21]。2015年のサンリオキャラクター大賞では「キャラクターパフ部門」が設けられ、タキシードサムがノミネートされた。結果は7キャラクター中、5位であった[22]。2018年のサンリオキャラクター大賞では総合順位は13位であったが、いちご新聞に届いた票のみを集計した「いちご新聞ランキング」では9位とトップ10圏内にランクされている[1]。2019年のサンリオキャラクター大賞は総合順位10位と久々にトップ10圏内にランクインされている。
また、いちご新聞オリジナル企画で2016年より「サブキャラコンテスト」が開催されている。 第1回(2016年)は「カニヤン」がノミネートされ、38位にランクインされた[23]。 第2回(2017年)は「チップ」がノミネートされ、25位にランクインされた[24]。 第3回(2018年)はノミネートなしであった[25]。 第4回(2019年)は第1回(2016年)〜第3回(2018年)までの上位20キャラクター同士の決戦コンテストで、「タキシードサム」のサブキャラはいずれも上位20位圏外のためノミネートなしであった[26]。 仕切り直しとなる第5回(2020年)は「タム」がノミネートされ、15位にランクインされた[27]。
- 2024年サンリオキャラクター大賞9位。
- 2023年サンリオキャラクター大賞9位。
- 2022年サンリオキャラクター大賞10位。
- 2021年サンリオキャラクター大賞9位(いちご新聞ランキング7位[28])。
- 2020年サンリオキャラクター大賞10位(いちご新聞ランキング11位[29])。
- 2019年サンリオキャラクター大賞10位(いちご新聞ランキング12位[30])。
- 2018年サンリオキャラクター大賞13位(いちご新聞ランキング9位[31])。
- 2017年サンリオキャラクター大賞15位(いちご新聞ランキング10位[32])。
- 2016年サンリオキャラクター大賞19位(いちご新聞ランキング8位[33]) / なでる投票17位[34]。
- 2015年サンリオキャラクター大賞18位[35](いちご新聞ランキング8位[36])。
- 2014年サンリオキャラクター大賞17位[37][注 2](いちご新聞ランキング12位[40])。
- 2013年サンリオキャラクター大賞13位。
- 2012年サンリオキャラクター大賞10位[41]。
- 2011年サンリオキャラクター大賞12位[42]。
- 2010年サンリオキャラクター大賞9位[43]。
- 2003年〜2009年サンリオキャラクター大賞10位圏外。
- 2002年サンリオキャラクター大賞20位。
- 1992年〜2001年サンリオキャラクター大賞10位圏外。
- 1991年サンリオキャラクター大賞10位[2]。
- 1990年サンリオキャラクター大賞9位。
- 1987年〜1989年サンリオキャラクター大賞10位圏外。
- 1986年サンリオキャラクター大賞4位。
豆知識
編集- 『いちご新聞』でタキシードサムが初めて表紙を飾ったのは、1983年5月号(183号)である[44]。
- 1975年から1985年まで『いちご新聞』の紙面上でサンリオキャラクター大賞の前身といえる「サンリオキャラクター人気コンテスト」を開催しており、サンリオキャラクター大賞が開催される前年である1985年(最終回)はタキシードサムが1位だった[45][46]。
- エクサムが発売するキッズ向けトレーディングカードアーケードゲームであるハローキティとまほうのエプロン 〜サンリオキャラクター大集合!〜の第3弾〜レッツ!ハンバーガークッキング〜』に登場するキャラクターのひとつとしてタキシードサムが起用された[47]。
- 渋谷ヒカリエ ShinQs B1でタキシードサムカフェが期間限定(2017年7月14日〜9月27日)でオープンした[48][49]。カフェ限定グッズも併設のショップで販売された。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b いちご新聞2018年9月号(607号)p. 9。
- ^ a b 竹村真奈 (2013, pp. 140–144)
- ^ a b 森彩子 (2010, pp. 42–43)
- ^ “☆みんな待ってた☆”. サンリオピューロランド(サンリオピューロランド ブログ ブラボー!!) (2011年9月17日). 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月9日閲覧。
- ^ a b c d e SANRIO MEMORIES60-63頁。
- ^ 「サンリオのタキシード・サム、早くも150点に」『日経産業新聞』1982年7月21日付、12面。
- ^ 『SANRIO DESIGN』 84-85頁。
- ^ “ポチャッコ、タキシードサム、けろけろけろっぴ…昭和・平成を駆け抜けたあのサンリオキャラクターたちが、令和の時代にV字回復をねらう!?サンリオ史上初のキャラクターユニット『はぴだんぶい』、デビュー!”. PR TIMES (2020年1月31日). 2020年10月3日閲覧。
- ^ “サンリオ史上初キャラユニット「はぴだんぶい」ポチャッコやタキシードサムのバンドデザイングッズ”. ファッションプレス (2020年1月31日). 2020年10月3日閲覧。
- ^ “【サンリオキャラクターズ】タキシードサムの婚約指輪・結婚指輪 9月8日(火)発売”. PR TIMES (2020年9月8日). 2020年10月3日閲覧。
- ^ a b 竹村真奈 (2013, pp. 72–77)
- ^ 『サンリオピューロランド・ガイドブック '98-'99』サンリオ、1998年5月20日、26頁。ISBN 4-387-98001-X。
- ^ a b c サンリオキャラクター ミニ図鑑、26頁。
- ^ a b 「巻頭大特集/キキ&ララ・マイメロディ 40周年記念」『月刊モエ』通巻438号(2016年4月号)、白泉社、2016年3月3日、24頁。
- ^ “タキシードサム|サンリオ”. サンリオ. 2022年8月11日閲覧。
- ^ a b c d サンリオキャラクター ミニ図鑑、27頁。
- ^ a b 『楽しい毎日のために ぼくたちの一日ソング』(ライナーノーツ)サンリオ、日本、1992年7月21日、16-17頁。SACV-2033。
- ^ a b 『みんなでうたおう サンリオピューロランド』(ブックレット)サンリオ、日本、1993年11月21日、5-6頁。SACV-3401。
- ^ “2013年 サンリオキャラクター大賞 中間発表”. サンリオ (2013年6月21日). 2013年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月8日閲覧。
- ^ “総得票数176万票超え!ハローキティが2連覇達成!中間5位から1位を奪還「2013年サンリオキャラクター大賞」結果発表”. サンリオ (2013年7月20日). 2018年1月8日閲覧。
- ^ 「僅差のペンギン戦」『いちご新聞』第560号、サンリオ、2014年9月10日、16-17面。
- ^ “30thサンリオキャラクター大賞 キャラクターパフ部門 結果発表”. Luvlit(T-Garden) (2015年). 2015年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月1日閲覧。
- ^ 『いちご新聞』2016年8月号(582号)16-19頁。
- ^ 『いちご新聞』2017年9月号(595号) 34-35頁。
- ^ 『いちご新聞』2018年10月号(608号) 19頁。
- ^ 『いちご新聞』2019年9月号(619号) 6-7頁。
- ^ 『いちご新聞』2020年9月号(631号) 24-25頁。
- ^ 『いちご新聞』2021年8月号(642号) 8-25頁。
- ^ 『いちご新聞』2020年8月号(630号) 8-25頁。
- ^ 『いちご新聞』2019年8月号(618号) 8-19頁。
- ^ 『いちご新聞』2018年9月号(607号) 8-19頁。
- ^ 『いちご新聞』2017年9月号(595号) 8-19頁。
- ^ 『いちご新聞』2016年9月号(583号) 10頁。
- ^ “31st サンリオキャラクター大賞 なで時間ランキング”. 株式会社サンリオ (2016年). 2020年10月29日閲覧。
- ^ “「サンリオキャラクター大賞」ポムポムプリンが18年ぶりV”. スポニチ (2015年6月27日). 2020年10月6日閲覧。
- ^ 『いちご新聞』2015年9月号(571号) 24頁。
- ^ “かわいい戦いが、いま、はじまる。 29th サンリオキャラクター大賞 公式サイト”. サンリオ. 2014年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月16日閲覧。
- ^ “大賞は、マイメロディ! ハローキティ3連覇ならず! 「2014年サンリオキャラクター大賞」結果発表”. サンリオ (2014年8月2日). 2020年10月22日閲覧。
- ^ “1stステージ結果発表!”. サンリオ. 2014年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月22日閲覧。
- ^ 『いちご新聞』2014年10月号(560号) 26-34頁。
- ^ “2012サンリオキャラクター大賞 結果発表”. 株式会社サンリオ. 2012年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月6日閲覧。
- ^ “サンリオキャラクターからみんなへ「ありがとう」 第26回 輝け!! 2011年SANRIO キャラクター大賞 結果大発表”. サンリオ. 2011年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月8日閲覧。
- ^ “輝け!! 2010年サンリオキャラクター大賞 結果発表”. サンリオ. 2010年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月29日閲覧。
- ^ 竹村真奈 (2013, pp. 108–113)
- ^ 『いちご新聞 568号』(2015年6月号)、2015年5月10日、4-5頁。
- ^ “☆みんな待ってた☆”. サンリオピューロランド(サンリオピューロランド ブログ ブラボー!!) (2011年9月17日). 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月8日閲覧。
- ^ “ハローキティと魔法のエプロン 〜レッツ!ハンバーガークッキング〜 遊び方とカード紹介” (PDF). エクサム (2011年). 2016年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月6日閲覧。
- ^ “渋谷ヒカリエ ShinQsにタキシードサムカフェが期間限定オープン!”. サンリオ (2017年7月25日). 2017年8月2日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “タキシードサム カフェ - THE GUEST cafe & diner”. 渋谷ヒカリエ ShinQs (2017年). 2017年8月2日閲覧。
参考文献
編集- 竹村真奈『サンリオデイズ いちご新聞篇 ー「いちご新聞」から生まれたキャラクターのヒミツがいっぱい ー』ビー・エヌ・エヌ新社、2013年10月19日。ISBN 978-4861009020。
- 『'70s&'80s サンリオのデザイン』グラフィック社、2019年4月25日。ISBN 978-4-7661-3189-5。
- 『SANRIO MEMORIES』サンリオ、2010年9月15日。ISBN 978-4-387-10066-9。
- 森彩子『サンリオキャラクター大図鑑』ポプラ社、2010年11月。ISBN 978-4-591-12108-5。
- 『サンリオキャラクター ミニ図鑑』サンリオ、1992年8月31日、24-27頁。ISBN 4-387-92157-9。
関連項目
編集外部リンク
編集- タキシードサム - サンリオ
- タキシードサム - サンリオピューロランド
- はぴだんぶい (@hapidanbui) - X(旧Twitter)