タガノテイオー

日本の競走馬

タガノテイオー(欧字名:Tagano Teio1998年4月10日 - 2000年12月10日)は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2000年東京スポーツ杯3歳ステークス

タガノテイオー
欧字表記 Tagano Teio[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 1998年4月10日[1]
死没 2000年12月10日(3歳没・旧表記)
登録日 2000年6月22日
抹消日 2000年12月10日
サンデーサイレンス[1]
カフェドフランス[1]
母の父 Danzig[1]
生国 日本の旗 日本北海道千歳市[1]
生産者 社台ファーム[1]
馬主 八木良司[1]
調教師 松田博資栗東[1]
厩務員 山口慶次
競走成績
生涯成績 5戦2勝[1]
獲得賞金 7537万3000円[1]
勝ち鞍
GIII 東京スポーツ杯3歳S 2000年
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概要

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父サンデーサイレンス・母父ダンジグという血統の本馬は、当歳時に日高軽種馬農業協同組合が主催するセリ市で4000万円で取引され[1][2]、2000年札幌にて競走馬デビュー。

その札幌で後のダービー馬ジャングルポケットと2度対戦し共に差のない競馬を見せ、騎乗した藤田伸二も「(ジャングルポケットに)差されはしたが力のある馬」とその実力を評価した。

管理調教師の松田もタガノテイオーには期待を寄せ、次走となった東京スポーツ杯3歳ステークスにて重賞勝利を挙げた際には「もっと(後続馬を)離して欲しかった」とコメント、藤田も「まだ子供だが、競馬に集中すればもっと強くなる」とさらなる上積みを期するなど来年のクラシック候補として注目を浴びた。なお、この東京スポーツ杯3歳ステークスが、馬主の八木良司にとっても初めての重賞勝ちであった[3]

来期クラシックを見据え、中山・東京両コースを早めに体験させるべく陣営は敢えて距離短縮となる朝日杯3歳ステークスを選択。1番人気の支持を受けレースに臨むも、その途中ゴール手前200m地点で左後脚に故障を発生する。藤田はこの時点で故障に気づいていたがそのまま馬を追い、結果2着入線となるもゴール直後に下馬。同馬は左第1趾骨粉砕骨折と診断され予後不良となった。

検量室に引き上げた藤田は「まともならぶっちぎっていた」と悲痛な表情で答え、松田も「レースだから仕方ないが、可哀相なことをした」とクラシック戦線を嘱望された有力馬の死を残念な表情で受け止めたという。後年藤田は本馬の実力について「俺が乗った中では今でも最強馬だと思っている」[4]と高い評価を与えている。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[5]およびJBISサーチ[6]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2000 9. 2 札幌 3歳新馬 8 5 5 3.0 (1人) 2着 藤田伸二 53kg 芝1800m(稍) 1:52.1(35.8) 0.1 ジャングルポケット
9. 16 札幌 3歳新馬 10 8 10 1.7 (1人) 1着 藤田伸二 53kg 芝1800m(稍) 1:52.3(37.3) -0.3 (ダイイチダンヒル)
9. 23 札幌 札幌3歳S GIII 13 7 10 8.5 (4人) 2着 藤田伸二 53kg 芝1800m(良) 1:49.8(36.0) 0.2 ジャングルポケット
11. 18 東京 東京スポーツ杯3歳S GIII 13 2 2 7.8 (3人) 1着 藤田伸二 54kg 芝1800m(稍) 1:48.5(34.7) -0.2 (ヒマラヤンブルー)
12. 10 中山 朝日杯3歳S GI 16 4 8 3.9 (1人) 2着 藤田伸二 54kg 芝1600m(良) 1:34.6(35.5) 0.1 メジロベイリー

血統表

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タガノテイオー血統サンデーサイレンス系Almahmoud4x5=9.38%) (血統表の出典)

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
父の父
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

カフェドフランス
1991 鹿毛
Danzig
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Pas de Nom Admiral's Voyage
Petitioner
母の母
*パリスロイヤル
Paris Royal
1981 鹿毛
Mill Reef Never Bend
Milan Mill
Place d'Etoile Kythnos
Etoile de France F-No.9-e

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p タガノテイオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
  2. ^ 市場取引馬の活躍”. 日高軽種馬農業協同組合. 2012年6月8日閲覧。
  3. ^ わたしの勝利 第6回 八木良司さん”. 一般社団法人 京都馬主協会. 2019年8月15日閲覧。
  4. ^ https://twitter.com/FujitaOfficial/status/931769098186321921
  5. ^ タガノテイオーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月21日閲覧。
  6. ^ タガノテイオー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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