タイムトライアルスペシャリスト

ロードレースの走行技法

自転車競技ロードレースにおけるタイムトライアルスペシャリストとは、平地での単独走行を得意とするタイプの選手。略してTTスペシャリスト、もしくはクロノマンの別名でも呼ばれる。

特徴

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平地の走行を得意とするという点ではルーラーと似ているが、その独走力を強化した様なタイプである。タイムトライアルにおいては圧倒的な強さを見せる他、先頭交代無し、あるいは単独でも長時間にわたって高速走行が可能であるため、平地での大逃げも狙うことができる。

ルーラーも比較的筋肉の付いた選手が多いが、TTスペシャリストはさらに筋肉量を増やさなければならず、一線で活躍している選手は筋肉質の選手で占められている。そのため平地では有利だが、体重の影響で山岳や細かいアップダウンが連続するコースではルーラーよりも不利になりやすく、超級山岳ではスプリンターと一緒にグルペットに入ることが多い。ただし、高いタイムトライアル能力を保ったまま体重を落とし山岳の対応能力を備えることでオールラウンダーへと変化してゆく選手もいる。

レースでの役割

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ステージレースでは、その名が示す通り、タイムトライアルステージでの優勝を狙う。また、平坦コースでは強力なアシストとして高速で大集団を引っ張るほか、少人数でエースをゴール近くまで引っ張っていく展開になった時の牽引役としても力を発揮する。また、ルーラー同様、レース終盤に集団から抜け出して逃げ切り優勝を狙うこともある。

世界選手権やオリンピックのタイムトライアルレースで活躍する。またトラックレースに出場する選手も多い。

代表的な選手

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なお、ジャック・アンクティル(フランス)、フェリーチェ・ジモンディ(イタリア)、ベルナール・イノー(フランス)、ミゲル・インドゥライン(スペイン)、トニー・ロミンゲル(スイス)、ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)、クリス・フルーム (イギリス) 、といったオールラウンダー選手も高いタイムトライアル能力を持つが、ステージレースでの総合成績の安定した高さなど「オールラウンダー」としての実績から「スペシャリスト」とは呼ばれない。

関連項目

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