ソール・パールマッター
アメリカの天体物理学者
ソール・パールムッター(Saul Perlmutter, 1959年9月22日 - )はアメリカ合衆国の天体物理学者。ローレンス・バークレー国立研究所、カリフォルニア大学バークレー校教授。イリノイ州生まれ。宇宙の加速膨張の観測に関する研究で、2011年ノーベル物理学賞受賞[1]。父は、ペンシルバニア大学の名誉教授(化学・生体分子工学)のダニエル・D・パールムッター[2]。Perlmutter の読みに関しては、パールムッターと読む場合[3]も、パールマッターと読む場合[4]も見られる。
Saul Perlmutter ソール・パールムッター | |
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ソール・パールムッター(2011) | |
生誕 |
1959年9月22日(65歳) アメリカ合衆国イリノイ州 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
研究分野 | 宇宙物理学 |
研究機関 |
ローレンス・バークレー国立研究所 カリフォルニア大学バークレー校 |
出身校 |
ハーバード大学 カリフォルニア大学バークレー校 |
主な業績 | 宇宙の加速膨張の発見 |
プロジェクト:人物伝 |
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来歴
編集パールムッターは、1959年にアシュケナージ系ユダヤ人の家庭に生まれ、幼少期はマウント・エアリーで過ごした。1981年にハーバード大学を卒業し、1986年にはカリフォルニア大学バークレー校から博士号(物理)が与えられた[5]。Richard A. Mullerのもとで書いた博士論文は、後の研究成果に大きくつながることとなり、1968年ノーベル物理学賞受賞者のルイス・ウォルター・アルヴァレズなどと研究を共にする機会を得た[6][7]。
パールムッターは、ローレンス・バークレー国立研究所の超新星宇宙論プロジェクトの代表者であり、シュミット等が率いるHZTプロジェクトと同様に、Ia型の超新星に関する研究を行っていた。1998年に発表した研究成果により、ブライアン・P・シュミット、アダム・リースと共に、「超新星観測による加速膨張宇宙の発見」の功績により2011年にノーベル物理学賞を受賞した[8]。
賞歴
編集- アーネスト・ローレンス賞(2002年)
- ショウ賞天文学部門(2006年)
- グルーバー賞宇宙論部門(2007年)
- ディクソン賞科学部門(2009年)
- トムソン・ロイター引用栄誉賞(2010年)
- アルベルト・アインシュタイン・メダル(2011年)
- ノーベル物理学賞(2011年)
- 基礎物理学ブレイクスルー賞(2015年)
脚注・出典
編集- ^ “宇宙の加速膨張の発見で米研究者ら3人がノーベル物理学賞を受賞”. (2011年10月5日) 2020年2月27日閲覧。
- ^ Daniel D. Perlmutter
- ^ “「加速膨張する宇宙」2011年ノーベル物理学賞の意義 前編”. 高エネルギー加速器研究機構 (2011年12月16日). 2015年9月18日閲覧。
- ^ “ノーベル物理学賞:パールマッター氏ら3人に、宇宙膨張の加速発見(1”. Bloomberg.co.jp. (2011年10月4日) 2015年9月18日閲覧。
- ^ http://www.osti.gov/bridge/servlets/purl/6484337-FA5lVg/6484337.pdf
- ^ David Appell (April 21, 2008). “Discovering a Dark Universe: A Q&A with Saul Perlmutter”. Scientific American
- ^ http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=discovering-a-dark-universe
- ^ http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-15165371